登山やハイキング、キャンプでも最近よく聞くようになった「UL(ウルトラライト)」
装備をできるだけ軽く、シンプルにまとめる。具体的にはBW(ベースウエイト)を5kgにまとめていることを「UL(ウルトラライト)」と呼びます(参考:土屋智哉著書 ウルトラライトハイキング)
この記事では私が実際に使っている登山装備を紹介します
- BW(ベースウエイト)4.55kgの装備リスト
- 各道具の重量やブランド
紹介する装備は無積雪期のテント泊(0℃くらいまで)を想定した装備になります
もともとはキャンプがメインで、キャンプも登山も装備は15kg以上のヘビーウエイトでしたが、ULハイキングの魅力に気づき、現在BW(ベースウエイト)4.4kgまで軽量化させました
そんなUL化の途上にいる私の装備を紹介します
- キャンプ歴は20年以上
- 酒を飲むため、焚き火をするため、、ご馳走を食べるため、絶景を見るため、渓流魚に会うためにキャンプをしています
- 最近では登山の魅力にハマり、アルプスから低山まで山登りに夢中
- 装備はできるだけ軽く、ULなスタイルで歩き回っている
UL(ウルトラライト)を目指したきっかけ
もともとはULに対してそこまで意識はせず、バックパックひとつで行動していましたが、装備を軽くした方が体にかかる負担が小さい事を体感しました
これから先も20kgを背負える体力を維持できれば別ですが、加齢とともに衰える筋力。装備を軽くした方が長く楽しめると思ったのがUL化のきっかけです
装備リスト一覧
バックパック | レインウエア | 水筒 |
サコッシュ | グローブ | 浄水器 |
パックライナー(ポリ袋) | スリーピングマット | カトラリー |
テント | 寝袋(シュラフ) | コップ |
ペグ | まくら | クッカー |
グランドシート | ダウンウエア | バーナー |
トレッキングポール | アンダーウエア | ライター |
サングラス | ソックス | 保温バック(コジー) |
ヘッドランプ | バラクラバ | モバイルバッテリー/コード |
ランタン | ファーストエイドキット | 温度計 |
手拭い | エマージェンシーキット | 地図 |
熊鈴 |
- 無積雪
- 標高2000m〜
- 外気温0℃くらいまで
- 1泊〜(日数が多くなる場合に変動するのは食料のみ)
担ぐ(バックパック・ポーチ)
(商品名をクリックすると詳しいレビューが見れます)
- バックパック:SIX MOON DESIGNS/SWIFT V【728g】
- パックライナー:ポリ袋(厚手・透明)【37.7g】
- サコッシュ:PAAGO WORKS/W-FACE POUCH 2【56.2g】
- ショックコード:LEOBRO ゴム紐 コードストッパー コードロック【10g】
バックパックにはウエアなどをくくりつけておけるようにショックコードを取り付けています
寝る(シェルター・シュラフ・マット)
(商品名をクリックすると詳しいレビューが見れます)
- シェルター:DD Hammocks /Super Light Pyramid Tent【500.5g】
- ポール:EVERNEW / Johnnie Hiker【148.5g】
- グランドシート:SOL / エマージェンシーブランケット【68g】
- ペグ:DAC / J-stake【11.7g ×5】
- ペグ:VARGO / チタンピンペグ【5.9g ×3】
- ペグ:ARAI Tent/スティックペグ【10.2g ×5】
- シュラフ:ISUKA / Air dryght 290【560g】
- マット:山と道 / UL pad 15【135.6g】
- まくら:SEA TO SUMMIT / エアロウルトラライトピロー【59g】
標高2000m以下のキャンプ地で虫除けへの対策が必要なときはSEA TO SUMMITのナノピラミッドモスキートネット(95.5)を持っていきます
食べ物・飲み物(クッカー・カトラリー・ウォーターボトル)
(商品名をクリックすると詳しいレビューが見れます)
- クッカー:EVERNEW / Ti U.L. Deep pot 640【89.2g】
- バーナー:Prims / ナノストーブ【47.6g】
- ライター:Bic /Mini【12g】
- コップ:Wildo / Fold a cup【24.5g】
- カトラリー:Tritencil / MIni【11.6g】
- 保温バック(コジー):BIG SKY international / insulated food pouch【25g】
- 浄水器:SWYER / MIni SP128【48.4g】
- 水筒:いろはす /500mlペットボトル【16.6g × 2】
- 水筒:EVERNEW / ウォーターキャリー900ml【28.5g】
バーナーは1泊の時はアルコールストーブに変更すること軽量化させることもあります
あらかじめ食品を耐熱性のあるジップロックやアイラップにいれておくことでクッカーを汚すことなく食事を摂ることができます
暮らす(ライト・バッテリー)
(商品名をクリックすると詳しいレビューが見れます)
- ヘッドランプ:Black Diamond / フレアー【25.7g】
- ランタン:Carry the sun / Small Warm light【56g】
- 温度計:EMPEX / サーモマックス50【19.6g】
- モバイルバッテリー:ANKER / Power Core10000mAh【186g】
- コード:ANKER / ライトニングケーブル0.1m【9g】
- サングラス:izipizi / Sun #E【34.1g】
- 手拭い:ブランド不明(宮古島産)【28.3g】
- 歯ブラシ:福田ブラシ工業 / 子供用ブラシ【7.7g】
ヘッドランプの他にランタンを持っていくことで重量が増えてしまいますが、ヘッドランプのバッテリー消費を抑えるためにランタンは有効です
備える(ファーストエイド・エマージェンシー)
- ファーストエイドキット【92.5g】
- エマージェンシーキット【260g】
- 熊鈴:mont-bell / トレッキングベルS【31.8g】
- 地図:山と高原【32.4g】
ファーストエイドキットは虫の多い季節はポイズンリムーバーやダニ取り、虫刺されなどを携帯します
エマージェンシーシートはグランドシートとして代用することで軽量化しています
ウエア(レインウエア・着替え)
(商品名をクリックすると詳しいレビューが見れます)
- レインウエア(下):mont-bell バーサライトパンツ【107g】
- インサレーション:NANGA / Mountain Lodge Jacket【261g】
- グローブ:TEMRES / 透湿防水 No281【49.2g】
- グローブ:SWANY / メリノグローブ【52.9g】
- アンダー:Patagonia / キャプリーン サーマルウエイト【168.9g】
- ソックス:Smart wool / ハイククラシックフルクッションクルー 【91.9g】
- バラクラバ:Patagonia 【33.3g】
ウエア(行動着)について
今回紹介しなかったけど状況に応じて持っていくもの
今回紹介した装備リストとは別に、必要に応じて持っていく道具もいくつか紹介します
- バグネット:SEA TO SUMMIT / Nano mosquito net【95.5g】
- カバー:SOL / エスケープ ヴィヴィ【244.5g】
- インナーシュラフ:SEATOSUMMIT / サーモライトリアクター【256g】
森林限界を越えない標高でのキャンプ地で、気温が高い時期には防虫対策としてバグネットを持っていきます(フロアレスのバグネットですが、これを使っていて虫に悩まされたことはありません)
長期になる場合や、寒さで結露がひどくなるようなことが予想される時にはシュラフカバーとしてエマージェンシーヴィヴィを使うこともがあります(タープ泊の時も)
寒さに不安のある時に持っていくサーモライトリアクターは薄手なのに効果絶大。寝袋を汗や皮脂汚れから守ってくれる役割も兼ねて持っていく事があります(手軽に洗濯できるので衛生的)
装備をウルトラライトにするために無視できない6つの道具
装備の中で上位に入る「重い道具」が
- バックパック
- テント(シェルター)
- シュラフ(寝袋)
- マット
- レインウエア
- 防寒着
になります
私の公開している装備で、上記6つの重量は2500グラム以上で、総重量の50%以上を占めています
軽量化する上で、最も簡単に効果的に軽量化するにはまずこの6つを軽くすることで大きく軽量化させることができます
バックパック:フレームレスのシンプルなバックパックへ
フレーム入りの登山用バックパックは重量が1kg以上になり、頑丈で重たい装備も運ぶことができる道具です
ですがベースウエイトを5kg以下にし、総重量も10kg前後で済むのであれば頑丈なバックパックオーバースペックになります
フレームレスのタイプや、ステーなどの軽量フレームの入ったタイプに変更する事で軽量化させることができます
軽い分、耐荷重が低くなりますが、ウルトラライトを目指すのでればバックパックは無視できないアイテムです
テント:ドームテントからフロアレスのワンポールテントへ
ドームテントに比べ、居住空間は狭くなりますが、ワンポールでフロアレスのテントをチョイスすることで軽くすることができます(私はこれで約1kg軽量化できました)
フロアレステントは機密性が低く、風が入り込んだり、地面を流れる雨水の影響があるなどデメリットも多いですが、「居住性」をとるか、「軽さ」をとるかはトレードオフです
シュラフ:ウエアとの併用でスペックをワンランク下げる
「寒さへの不安」はテント泊登山なら上位に入る悩みです
寒い思いはしたくないからスペックの高いシュラフを選びたくなりますが、中綿が多く入っていればその分重たくなります
行動着やダウンウエアを併用することでシュラフのスペックをカバーすることで寝袋を軽量化させています
マットはかさばるけどクローズドセルマット一択(0℃まで)
スリーピングマットは0℃くらいまではクローズドセル一択です
寝心地なら厚さのあるエアマットの方が快適ですが、クローズドセルマットは扱いやすさと頑丈さはピカイチでです(エアマットに比べ軽いのもメリット)
レインウエアは行動着として積極的に着用
雨が降らなければ出番のないレインウエア
私は基本的にハードシェルはレインウエアも兼ねていて、バックパックの中に入れるのはレインパンツのみ(こうすることで持ち物を減らしています)
防寒着:携帯する装備点数を減らすために保温力重視のダウンウエア
防寒着とシュラフのバランスにはいつも頭を悩ませています
シュラフのスペックを上げて、寒くなったら寝袋に入ってしまう事で寒さは凌げますから(その方が装備点数も減らせてシンプル)
でも私の場合、夜に写真を撮るためにテントの外に出たりする事もあるのでしっかりした防寒着を持っていきます(その分、寝袋のスペックを下げている)
寒さに不安の少ない時には行動着として使う化繊ウエアを防寒着にすることで対応しています
おわりに
テント泊「山装備」の紹介でした
今回紹介した装備で気温0℃、標高2000m〜の山へ出かけています
装備が少なくなればシンプルになります
身軽な装備で山やトレイルに出かけましょう!