登山やキャンプ・釣りなどをバックパックひとつにまとめて楽しみたい私にとって「装備の軽量化」は重要なポイントです
軽量化について考えるわけですが、同時に調理するにはある程度の容量も欲しいし、使い勝手が悪くなるのも嫌。かと言って重量が重たくなるのは許せない・・・
そうなると
ってなって、考えぬいた結果、エバニューのTi U.L Deep pod 640を使っています
この記事ではエバニューのTi U.L Deep pod 640の特徴や使用感をレビューします
何かみなさんの道具選びの参考になれば嬉しいです
Ti U.L Deep pod 640(ECA616)
Ti U.L Deep pod 640はもともとは「Ti U/L クッカーS」として販売されていましたが、より軽量化されて新しくなったクッカーです
Ti U.L Deep pod 640の特徴
エバニューのチタンクッカーは種類が豊富ですがTi U.L Deep pod 640の特徴はこんな感じです
- 重量89gの軽量深型クッカー
- 容量はMAXで750ml(実用できる量は650ml)
- ソロで使いやすいコンパクトなサイズ(110缶が収納可能)
- 便利な目盛り付き
重量89gの軽量深型クッカー
実際に測ってみると重量は89gでした
フタとポットの重量はそれぞれこんな感じです
カタログでは重量が95gになっていますが、それは付属の収納袋も合わせた総重量です
収納袋も合わせた総重量は97gです
容量はMAXで750ml(実用できる量は650ml)
容量は640mlとなっていますが、ギリギリまで水を入れて測ってみると750mlまで入りました
ソロで使いやすいコンパクトなサイズ(110缶が収納可能)
外径が102mmで高さが122mmとコンパクトなクッカーで携帯性がいいのは言うまでもありません
中には110缶カートリッジがピッタリ入る
クッカーの中には110缶のカートリッジがピッタリと入り、さらにまだスペースがあるのでガスストーブやライター、カトラリーなど食事に使うもの一式を入れることも可能なサイズ感です
便利な目盛り付き
内側には200ml、400ml、600mlのメモリが付いているので必要な水の分量が測りやすく、水を無駄に使うことも減らす事ができます
トランギアのケトル0.6Lを使っている時にもよく感じているのですが、一度に600mlのお湯を作れるのって便利なんです
200mlはアルファ米、200mlはフリーズドライスープに、200mlはコーヒーと私が昼食に必要な分量をカバーしてくれるのが600mlクラスのクッカーのいいところです
Ti U.L Deep pod 640のスペック
私がTi U.L Deep pod 640にした理由・使ってみて感じること
冒頭でもお話ししたとおり、私が道具を選ぶときには「道具の重量」を意識しますが、もうひとつ、「私にとって使いやすい道具か」も重視しています
ここからは私がTi U.L Deep pod 640にした理由を解説していきます
- キャンプや登山で料理を楽しむのにちょうどいいサイズ感
- 持っているバーナーとの相性を考えて深型にした
- ハンドルの形状は焚き火向き
- ハンドルの取り外しが可能(軽さを重視するならノンハンドル仕様にできる)
選んだ理由と合わせて実際に使って感じたことも合わせてお伝えします
キャンプや登山で料理を楽しむのにちょうどいいサイズ感
クッカーそのものが大きくなればその分重たくなるし、収納性も悪くはなりますが、
いろいろな料理を楽しめたり、使える幅が広がるのも事実です
そんな人にはこのクッカーは大きすぎます
Ti Mag pot500やTi SOLO podにしなかった理由
そんな人もかなり多いのではないでしょうか?
インスタグラム:evernew_japanより
私もTi Mag pot500やTi SOLO podにするかも考えたのですが、
クッカーの用途に対して500ml〜550mlでは私には小さすぎる事から容量が大きいTi U.L Deep pod 640にしました
- 500mlの容量ではインスタントラーメンを作るのには小さすぎるし、アルファ米やコーヒーやスープのお湯を作るには大きいと感じる
- アルファ米やコーヒー、スープを作る程度ならさらに小型なTi400で十分と感じる
Ti Mag pot500やTi SOLO podにはある「注ぎ口」について
出典:エバニューカタログより
一つ悩んだポイントとしては、Ti Mag pot500やTi SOLO podにはお湯を注ぎやすいように加工してあります
Ti Mag pot500やTi SOLO podの方が注ぎやすいので、迷ったポイントでもありましたが、私自身、山でコーヒーを飲む時もそこまで繊細な「注ぎ」をしたことはありませんし、注げればOK!ってタイプなので必要ないと判断しました
持っているバーナーとの相性を考えて深型にした
私が登山などでメインで使っているガスストーブがプリムスのフェムトストーブです
フェムトストーブは燃焼部が一点集中型なので浅型の広いクッカーには向きません
フェムトストーブを使うような時には径の小さいクッカーの方が効率よく加熱する事ができるので深型のクッカーを選ぶようにしています
ストーブを選ぶ時、クッカーを選ぶ時はスタッキングなど携帯性の要素も大事ですが、使っている熱源(ストーブ)との相性を考えるとより使いやすくなります
ハンドルの形状は焚き火向き
Ti U.L Deep pod 640はハンドルが長めなので焚き火にかけた時にも持ちやすいです
焚き火での使用も考えるのであればハンドルは長めのクッカーを選ぶか、セパレートできるタイプのクッカーがおすすめです
ハンドルの取り外しが可能(軽さを重視するならノンハンドル仕様にできる)
Ti U.L Deep pod 640は必要なければハンドルの取り外しが可能です
これも選んだ理由の一つで、ハンドルを取り外せばポット本体の重量は70.5gから53.5gまで軽量化させる事ができます
用途やレベルに合わせて軽量化ができるのであれば多様性も広がるし、長く使う事ができるようになります
「軽量化は利便性とのトレードオフ」
装備を軽くする一番の方法は「持って行く物を極限まで減らす」ことです
ですが、
軽量化を求めるばかり、自分の心地のいい程度の利便性まで削ってしまうとそれは楽しくなくなってしまいます
マルチディッシュと組み合わせることで最軽量クラスのクッカーになる
Ti400のフタや、小皿としても使えるマルチディッシュはTi U.L Deep pod 640にも使う事ができます(ピタっとはハマらないけど、フタとしての機能は果たしてくれます)
この組み合わせにすることで重量は67.5gとなるので最軽量クラスのクッカーと言えます
ノンハンドルのTi SOLO podがメーカー表記で76g(シリコンリング込み)となっているのでそれよりも軽いクッカーになります
ナベツカムが使える
付属のハンドルを取り外した状態で使う時には別売のナベツカムが使用可能です
他にもトランギアのハンドルも使用できたので、ノンハンドルで使う人には別でハンドルを用意する事で利便性を高めることもできます
Ti400カップがスタッキングできる
Ti U.L Deep pod 640の外側にはTi400のカップをはめ込む事ができます
クッカーの中にはデミタスカップ220mlを入れることもできます
フタに高さがあるのが便利だった
Ti U.L Deep pod 640のフタは高さが2cmほどあり、これが使ってみると思った以上に便利でした
フィールドで実際に使った時に雑に収納すると中に入れたものが少しはみ出してしまうこともあるのですが、高さのあるフタなので問題なくぴったりと収納できます
「キチンと収納すればいい話じゃん」
その通りなのですが、こういうポイントって実際に使うと便利だなと感じてしまいます
付属の収納ケースはランタンシェードとして使う事ができる
付属しているタイベックで作られた収納袋は中にヘッドライトを入れることでランタンシェードとして使う事ができます
こうすることで光を集中させるヘッドライトをテント内での照明として使うこともできます
口コミ・レビュー
アマゾンのレビューもいくつかご紹介!
〈使いやすい〉2023年4月
中に110缶、アミカス、ウィルドウフォールダーカップ、ライターを入れ400FDをスタッキングしてます。
チタンマグポット500は400FDをはめるとハンドルが当たって少し浮き、アミカスも入らない。ソロセット750だと少し大き過ぎる。新発売のノーハンドルのマグポット500は熱くて長く持てないしリフター持ちたくない。という微妙に拘りのある自分にはピッタリでした。
今だと旧型(ECA264R)のほうが安いのでそっちのほうがよいかも。〈Ti400FDとスタック可能〉2023年11月
当然エバーニューだからしっかりした作りです。
引用:アマゾン
Ti 400FD とスタックできます。
まとめ
- 重量89gの軽量深型クッカーなので装備を軽くできる
- 容量はMAXで750ml(実用できる量は650ml)なので料理も楽しめる
- ソロで使いやすいコンパクトなサイズ(110缶が収納可能)なので複数には使いにくい
- 便利な目盛り付きなので水を無駄にしない
- キャンプや登山で料理を楽しむのにちょうどいいサイズ感
- 持っているストーブとの相性を考えて深型にした
- ハンドルの形状は焚き火向き
- ハンドルの取り外しが可能(軽さを重視するならノンハンドル仕様にできる)
- インスタントラーメンに卵やウィンナーのトッピングが可能なサイズ感で料理を楽しめる
- 一点集中型のストーブや、アルコールストーブとの相性がいい
- ハンドルが長めで焚き火調理でも熱くなりにくい
- 自身のレベルや経験に合わせてカスタムができる(ノンハンドル仕様)
- 高さがあるフタなのでクッカーの中に入れるものが少しはみ出ていても問題なくフタが閉まる
- ノンハンドル仕様の時にはナベツカムを使う事ができる
- Ti400がスタックでき、中にはデミタスカップが収納可能
- 収納袋はランタンシェードとしても使える
こんな人におすすめ
- 装備を軽量化したい人
- 軽量化はしつつ、キャンプでの料理も楽しみたい人
- 用途に合わせてより軽量化させい人
- 携帯性の高い深型のクッカーを探している人
おわりに
ハイカーやキャンパーから人気のある道具が必ずしも自分にとってもベストな道具とは限りません
装備を軽量化したいがために人気の道具を使ったり、道具を切り詰めすぎると楽しめなくなってしまいます
自分の用途に合ったベストな道具を見つけてアウトドアを楽しみましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました
ではまた!
調理できるくらい容量があって、使いやすい。しかも軽いクッカーないかな