こんにちは、opoです(opo_85)
シュラフ(寝袋)ってキャンプ用品の中では1、2を争う高価な道具ではないでしょうか
それゆえに買おうと思ったら絶対に失敗はしたくないですよね
私もそうです、私も寝袋を新しく買うときにはすごく悩みました
使う時期や場所を想定したり、持っている寝袋との相性を考えたり、自身の寒さへの耐性を考えたりしながらどの寝袋がいいかを熟考しました
本日は開業70年の老舗アウトドアショップ「さかいやスポーツ」が別注で作っているナンガ・オーロラライトの紹介です
そんな悩みや疑問を持っている人にオリジナルとの違いや、比較の解説をします
何かみなさんの寝袋選びのヒントになれば嬉しいです
オーロラライト・ラインナップ
さかいやスポーツが別注しているオーロラライトシリーズは以下4種類です
- オーロラライト350DX
- オーロラライト450DX
- オーロラライト600DX
- オーロラライト750DX
オリジナルではオーロラライト900DXがありますが、「さかいやスポーツ」別注のラインナップにはありません
それではさかいやスポーツ別注のナンガ・オーロラライトのスペックや違いなどをみていきましょう
スペック比較・一覧
各モデルのスペックは以下の通り
750DX | 600DX | 450DX | 350DX | |
快適温度 | -8℃ | -6℃ | 0℃ | 5℃ |
下限温度 | -16℃ | -11℃ | -5℃ | 0℃ |
収納サイズ | φ19×31cm | φ17×31cm | φ14×30cm | φ13×25cm |
重量 | 1,200g (1,280g) | 1,050g (1,100g) | 865g (865g) | 750g (730g) |
価格(税込) | 51,800円 (63,800円) | 45,800円 (58,300円) | 40,480円 (45,100円) | 34,980円 (38,500円) |
()内はオリジナルの数値です
オリジナルとの違いは4つ
カラーが違う
カラーは以下4種類です
どれもオリジナルのナンガにはない配色で、どこととなくレトロな雰囲気があります
シンプルにブラックもかっこいいですね!
使っている生地が違う
使っている生地の厚さに違いがあります
さかいや別注 | オリジナル | |
生地:表地 | 20dnオーロラテックス | 15dnオーロラテックス |
生地:裏地 | 20dnナイロンタフタ | 15dnリップストップナイロン |
さかいや別注が20dnの生地の厚さなのに対してオリジナルは15dnの生地を使用しています
また、裏地は「さかいや」別注はナイロンタフタ、オリジナルはリップストップナイロンを使用しています
dn(デニール)とは
デニール合成繊維の糸の太さを表す単位です
1デニール(dn)=9,000mの長さで重量が1gの糸です
例えば9000メートル100グラムの場合は100dn(デニール)になります
デニール数が高くなるほど糸が太くなり、太い糸で織った生地は強度が高くなります
要するに、「さかいや」別注の方が厚い生地を使っている分、強度が高いってことです
ナイロンタフタとリップストップナイロン
ナイロンタフタとは雨具などにも使われている撥水性の高い生地のことです
リップストップナイロンは格子状に繊維が縫い込まれた生地のことで、強度を高めることができるのが特徴です
オリジナルは薄い生地を使っているけど、裏地にリップストップナイロン(強度の高い生地)を使うことで破れにくくするようにしています
価格が違う
価格の比較を見てもらうと分かる通り、「さかいや」別注の方が安く購入することができます
750DX | 600DX | 450DX | 350DX | |
さかいや別注 | 51,800円 | 45,800円 | 40,480円 | 34,980円 |
オリジナル | 63,800円 | 58,300円 | 45,100円 | 38,500円 |
重量が違う
重量の比較は以下の通り
重量 | 750DX | 600DX | 450DX | 350DX |
さかいや | 1,200g | 1,050g | 865g | 750g |
オリジナル | 1,280g | 1,100g | 865g | 730g |
ホームページで調べてみるとちょっと不思議なことになっていました
750DX、600DXは「さかいや」の方が軽く、
450DXは同じ、
350DXについてはオリジナルの方が軽い
使っている生地がオリジナルの方が薄い生地なので重量はオリジナルの方が軽量なのかと思いきや、「さかいや」の方が軽いのは不思議ですね
もしかしたらモデルによってジッパーの長さを変えていたりとかしているのでしょうか?
ほんの少しの違いではありますが、とにかく装備を軽くしたい人にとってはモデルよって「さかいや」にするか選ぶ必要がありますね
オリジナルとの3つの共通点
使用しているダウン:DXダウン(760FP)
使用しているダウンは「さかいや」別注もオリジナルも同じDXダウンを使用しています
DXダウンは760FPの高品質ダウンです
FP・フィルパワーとは
ダウンの測定基準で、「ダウンの強度」「その圧力に対する反発力」「かさ高さ」を数値で表したものです
数値が高いほど高品質と言われます
詳しくはこちらから
日本繊維製品品質技術センターより
対応温度
同じダウンを使用しているので「快適使用温度」「下限温度」は同じです
対応温度が同じでありながら価格は「さかいや」の方が安いのでかなりお買い得ですね
温度表記:ヨーロピアンノームについて
EN(ヨーロピアン・ノーム)とは、EU諸国における統一規格として制定されている規格の総称で、ヨーロピアン・スタンダードとも呼ばれます
スリーピングバックに関する温度表記についてはEN13537で算出が定義されています
今までは各メーカーが独自の方法で算出されていた使用温度を、同一基準で示しています
ナンガホームページより
EN13537とは、決められた環境・手順で検査を行う検査方法のことです
ヨーロピアンノームの表記は「コンフォート(快適使用温度)」「リミット(下限温度)」「エクストリーム(限界温度)」を同基準で明確に数値で確認することができます
快適使用温度や下限温度の条件についても細かく設定されています
ヨーロピアンノームの表記やEN13537の検査方法についてより詳しく知りたい方はナンガ・ホームページよりご覧ください
寝袋のスペックを比較するための目安にしやすい数値です
それと重量や収納サイズを比較すれば自分に合った寝袋が探しやすくなります
収納サイズ
生地の厚さや、重量に若干の違いがあるものの、収納サイズはどちらも同じ大きさになります
750DX | 600DX | 450DX | 350DX | |
収納サイズ | φ19×31cm | φ17×31cm | φ14×30cm | φ13×25cm |
私が「さかいや」別注の寝袋を買えなかった理由
ハイスペックでありながら価格はオリジナルよりも安い「さかいや」別注ナンガ・オーロラライトは絶対おすすめです
ですが私はオリジナルのオーロラライトを使用しています
絶対おすすめなのに買うことができなかった理由があります
それは
身長制限です
「さかいや」別注にはロングサイズがなく、レギュラーサイズのみで、身長が178cmまでです
私は178cmよりも大きく、断念するしかありませんでした
身長178cmまでの人には絶対おすすめです
まとめ・こんな人におすすめ
スペック一覧
750DX | 600DX | 450DX | 350DX | |
快適温度 | -8℃ | -6℃ | 0℃ | 5℃ |
下限温度 | -16℃ | -11℃ | -5℃ | 0℃ |
収納サイズ | φ19×31cm | φ17×31cm | φ14×30cm | φ13×25cm |
重量 | 1,200g (1,280g) | 1,050g (1,100g) | 865g (865g) | 750g (730g) |
価格(税込) | 51,800円 (63,800円) | 45,800円 (58,300円) | 40,480円 (45,100円) | 34,980円 (38,500円) |
4つの違い
- カラー配色
- 使用している生地の厚さ・材質
- 「さかいや」別注の方が価格が安い
- 重量・モデルによっては「さかいや」別注の方が軽い
3つの共通点
- 使用しているダウンの品質
- 対応温度
- 収納サイズ
こんな人に「さかいやスポーツ」別注オーロラライトがおすすめ
- 安価でハイスペックな寝袋が欲しい人
- レトロなカラー配色にこだわらない人
- 身長178cmまでの人
- より軽い方がいい人
一番の魅力は価格です
オーロラライトと同じ対応温度で、重量もほぼ同じスペックの寝袋がオリジナルよりも安く購入できるのは大きなメリットです
先述しましたが、身長178cmまでの人には絶対おすすめです
私も身長制限内だったら絶対「さかいや」別注にしていました
おすすめモデルは?
350DX、450DX、600DX、750DXとある中でおすすめはどれか?
そんな悩みを持っている人もいるかと思います
はじめての寝袋なら450DX
私がはじめての寝袋におすすめするのは450DXです
450DXをおすすめする理由はオリジナルの450DXを私自身も使っていて、満足しているからです
- ほぼ4シーズン使える
- 暑い時期は寝袋使わない
- 「コンパクト」「軽さ」よりも「あたたかさ」重視
- 今のバックパックなら450DXでも十分入る
- 価格
詳しくは過去の記事でも解説していますのでよかったらご覧ください
450DXがおすすめできない場合もあります
冬用寝袋を別で持っている人は450DXを選ばない方がいい場合があります
すでに寝袋を持っている人は要注意です
持っている寝袋のスペックが近いと、使用時期も同じになってきてしまうので、そうなると活躍の頻度が減ってしまいます
すでに寝袋を持っている人は持っている寝袋のスペックを確認して、相性を考えましょう
冬用の寝袋を探している人・寒さに不安がある人は750DX
4シーズン用の寝袋を探している人は600DXか750DXが選択肢になってきますが、
冬キャンプの経験が少ない初心者には750DXがおすすめです
抜群の保温力がある750DXは冬キャンプでも安心です
「さかいや」別注ならオリジナルの600DXよりも安く750DXが購入できるのもおすすめポイントです
750DXのスペックなら冬の登山での使用も可能になってきますのでキャンプだけじゃなく、登山に使いたい人にもおすすめです
おわりに
いかがでしたでしょうか
老舗アウトドアショップ「さかいやスポーツ」別注のナンガ・オーロラライトの比較・紹介でした
キャンプでの快適な眠りは満足度に大きく関わります
いいものをできるだけ安く購入してお財布に優しく、キャンプを最大限楽しみましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました
何かみなさんの寝袋選びの参考になれば嬉しいです