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レビュー【SOL・エスケープヴィヴィ】単体使用とカバーとしての実用性について

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こんにちは、opoです(opo_85)

SOL・エスケープヴィヴィの戦闘能力はどうなのか

シュラフカバーとしてや、パックライナーとして活用している人が多く、しかも高機能なシュラフカバーに比べコスパもいいと来たもんだから魅力を感じないわけがありません

てなわけで早速投入。キャンプや登山で使い込んでみました

この記事ではSOL・エスケープヴィヴィの特徴を解説しつつ、使ってみて感じたことを紹介します

エスケープヴィヴィは使い方によっては便利なアイテムですが、シュラフカバーとしては注意すべきことも多いと感じました

エスケープヴィヴィの単体使用についても、インナーや薄手の寝袋と組み合わせて使うことで便利に使うことができます

ざっくり自己紹介
  • キャンプ歴は20年以上
  • 渓流釣り(テンカラ)5年目
  • アルプスから低山まで山登り
  • 装備はできるだけ軽く、ULなスタイルで(現在ベースウエイト4.5kg)←装備について詳しくはこちら

SOL エスケープ・ヴィヴィ

SOL(エスオーエル)とは

出典:スター商事より

SOLとは、”SURVIVE OUTDOORS LONGER”の頭文字をとって付けられています(エスオーエルと読むそうです)

山で道に迷ったり、けがで動くことができなくなったり、災害時や緊急時に自分や仲間を守るためのサバイバルギアを作っているブランドです

今回紹介するエスケープヴィヴィの他にもエマージェンシーブランケットやメタルマッチ、ショベルなど、キャンプや登山に役立つアイテムがたくさん。SOLについて詳しくはこちらから

エスケープ・ヴィヴィの基本情報

品名SOL(ソル) エスケープヴィヴィ
サイズ213×81cm
収納サイズΦ11×17cm
重量241g
本体材質60gs/mポリエチレン不織布アルミ蒸着加工
カラーグリーン・オレンジ
レビューレビューをみる

エスケープ・ヴィヴィの特徴

出典:スター商事より
  • マミータイプの寝袋状になっている
  • 透湿性素材を使っているので内部の湿気を逃す
  • 内側に高純度のアルミ蒸着加工がされていて体熱の70%を反射保持する
  • リーズナブルな価格で手に入る(山岳用と比べて)

エスケープヴィヴィの魅力

  • 防水性が高いから悪天候の時に寝袋が外から濡れるのを防いでくれる
  • アルミ蒸着加工で保温力のブーストが期待できる
  • インナーとの併用で薄手のシュラフとして使用可能
  • コストパフォーマンス

エスケープヴィヴィを使ってみて感じたこと

エスケープヴィヴィを実際に使用してみて感じたことをいいところも気になったところもレビューします

水濡れや汚れから寝袋を守ってくれる

エスケープヴィヴィが気になった人の中で最も多いのが、

「カバー」としての使用を考えている人ではないでしょうか?

エスケープヴィヴィは独自の透湿性素材を使用しているので蒸れを軽減してくれることが期待できます(蒸れや結露については後述します)

ポリエチレン製の不織布を使用しているエスケープヴィヴィを手持ちのシュラフに被せることでカバーとしての役割をしてくれ、寝袋が「外」からの濡れるのを防いでくれます

シュラフカバーの必要性について

シュラフカバーは必要なのか?

キャンプやテント泊でこんな疑問を持つ人は多いと思います(私もそうだったから)

シュラフカバーはシュラフ(寝袋)が「濡れる」のを防いでくれる道具です。濡れる心配がないようなシーンでは必要ありません

寝袋が濡れる時は主にこんなときです

シュラフが濡れる時
  • テント内の結露でシュラフが接触しているとき
  • テント内の結露が風により降ってくるとき
  • タープ泊でシュラフそのものが外気の影響を受けやすい時

例えば、オートキャンプ場で大型テントでキャンプをしている時にはテントとシュラフが接触することはあまりないので濡れるリスクは少なくなります。山岳用テントでもダブルウォールテントを使用している時は同様に濡れるリスクは減らせます(積雪期は例外)

シングルウォールの小型のテント内では外気との温度差により結露が発生します。その結露は触れたものを濡らしたり、テントが風に煽られることで降ってきます

そんな時にカバーが必要になります

シュラフ(寝袋)を濡らしてはいけない理由

シュラフに使われる素材は大きく「ダウン」か「化繊」です

化繊は濡れても保温機能の低下は大きくありませんが、ダウンの場合は死活問題になりかねません。ダウンは羽が膨らむこと(ロフト)により空気の層を作り、保温してくれます。ダウンが濡れてしまうことにより、羽が潰れ、ロフトがなくなり保温力が低下してしまいます

悪天候でも快適に朝まで寝るためには寝袋は「濡らさない」のが鉄則です

1泊ならカバーなしでもやり過ごせる

1泊の山行やキャンプであればシュラフの使用は1回です

そんな時はよほどの悪天候や低温状況でなければカバーを使用しなくてもやりすごせます

寝袋が濡れていたとしても翌日は下山だけなので帰ってから乾かせばよし。連泊となるとそうもいかないので濡らさないことが必要になります

濡れ・汚れから寝袋を守る

エスケープヴィヴィの役割は外からの濡れを防いでくれるだけでなく、寝袋が「汚れる」のも防いでくれます

機密性の高いテントであれば汚れる心配は少なくなりますが、フロアレスシェルター泊やタープ泊の時は汚れからも寝袋を守る必要があります

ただでさえ寝袋は装備の中でも1、2を争う高価なアイテム、大切に使いたいものです

タープ泊をする時には必ずエスケープヴィヴィを使うようにしています

寝袋本体が汚れるよりもカバーが汚れた方がダメージは少なく済みますから

体熱の70%を反射!寒さ対策になる

エスケープヴィヴィに対してもう一つ期待したいのが 

「防寒」です

内側にアルミ蒸着加工がされていて、体熱を反射してくれますので保温効果があります

そのまま入ってみるとアルミ蒸着での輻射効果なのか、じんわりとあたたかさを感じます

ですが、気温の低い状態でエスケープヴィヴィだけで使っても暖かくはならないので寝袋と合わせて使うことで保温力をブーストしてくれます

氷点下の環境で快適使用温度が5℃の寝袋を使用し、キャンプをした時も朝まで快適に眠ることができましたので保温力のブーストとして一定の効果を体感することができました

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「単体使用」は無理、薄手のインナーとの併用で!

薄手の寝袋として気温の高い環境で単体使用ができるかも試してみましたが、結論としては無理でした

蒸れるし、汗でベタべたと貼り付くし(半そで、短パンは特にNGです)

薄手のインナーシーツなどと併用することで快適に使用できるようになります

エスケープヴィヴィだけでの単体使用を考えている人は、寝る時に着るウェアを長そで、長ズボン、靴下を着用しましょう(汗で貼り付くのを軽減できる)

使いやすい機能は充実

寝袋と同じ機能が備わっていて、サイドにジッパーが付いているので出入りもしやすく、フードのところにドローコードが付いているので絞れば頭部もカバーできます

気になったところ

使っていて感じた気になったところも紹介します

  • 避けては通れない「内部結露」
  • 立体縫製ではないから頭部は覆えない
  • 収納袋の耐久性

内部結露:寝袋とエスケープヴィヴィの間が結露する

エスケープヴィヴィを使用すると、少なからず内部結露が発生します

エスケープヴィヴィの内部結露が発生する理由は大きく二つ、

  • 体から発する汗などが透湿の限界を超える(蒸れが続く)
  • 外気温との温度差

初めてエスケープヴィヴィを使用した時、寝袋が濡れることを防ぐために使ったはずが、結露により寝袋が濡れてしまったののは想定外の出来事でした(何も分かっていなかった)

エスケープヴィヴィは透湿素材が使用されていますが、外気との温度差により結露は発生しますので、寝袋内部の湿気を透湿したとしても外気との温度差による結露は防ぎきれません

この場合、考え方としては

  • 外から濡れるのを防ぐか
  • 中から濡れるのを防ぐか

どちらを優先させるかによって使うかどうかが変わってきます

悪天候での使用時はカバーをして外部から寝袋が濡れるのを防ぐことを優先させた方がいいケースもあります。逆にそれほど天候が悪くないのであれば、カバーをすることでわざわざ寝袋を濡らすリスクをとる必要はありませんから、エスケープヴィヴィは使用しない方がいいです

結果としては、寝袋の外から濡れて被害が大きくなる時以外は使わないのが私の出した答えです

エスケープヴィヴィを使用する時

  • タープ泊で悪天候の時(悪天候でなくても汚れるのを防ぐために使うことも)
  • シングルウォールテントで結露対策が必要な時
  • フロアレスシェルターで雨が吹き込んでくるような風の強い時
  • 積雪期の降雪時
  • 連泊

エスケープヴィヴィを使用しないとき

  • ダブルウォールテント使用で結露があまり発生しない時
  • 大型テント使用で寝袋がテントと干渉しない時
  • 1泊の山行やキャンプ

エスケープヴィヴィだから内部結露が発生するわけではない

結露の原因は外気との温度差によるものです

カバー内部と外気温の差が大きくなると結露が発生してしまいます

これはエスケープヴィヴィだからというわけではなく、すべてのカバーで言える事です(性能によって差はありますが)

私が結露してしまった時の状況は、

  • タープ泊をしたときでカバー内部と外気との差が大きく
  • 寝袋のスペックが高くて寝ていて暑さを感じた

ために内部結露が発生してしまったと思われます

テント泊で使用する時よりもタープ泊で使用する時の方が結露がひどくなってしまうと感じるのはテント泊の時よりもタープ泊の方が気温差が大きくなるためだと思います

エスケープヴィヴィは透湿素材が使われていますが、限界はあります

対策
  • 寝袋内部が蒸れないように着るもので調整する
  • エスケープヴィヴィのジッパーは開けておく
  • 呼気がカバー内部に入らないように気を付ける

外気温との差はどうにもならないのでできる対策はこれくらいです

私は結露対策としてエスケープヴィヴィのジッパーは閉めないで使う事が多いです

保温力の担保を前提にしない方がいい

これは私の失敗談とも言えるのですが、山行の時にエスケープヴィヴィの保温力を前提としてスリーピングシステムを考えたことがあります(具体的には寝袋を一段階薄いものにし、防寒着も減らした)

結果としては大失敗。蒸れて内部は濡れるし、かといって薄手の寝袋だから寒いし。

エスケープヴィヴィに期待していた「防寒」は使い方を見誤ると痛い目に遭うので気をつけて。これを教訓にエスケープヴィヴィの保温力は非常用と考え、あてにはしないようにしています

収納袋はすぐに穴があく 

これはたまたま私のがそうだっただけかもしれませんが、使い始めてすぐに収納袋の縫い目ががほつれて穴があいてしまいました

口コミや評判

アマゾンのレビューは340件のレビューがあり、星4.3で、購入した54%が星5をつけています

80%以上の人が星4か5をつけているので総評すると満足度の高いアイテムと言えます

よかったレビュー詳細を紹介

2021年12月「効果ある」

外気温-10℃。テント内-7℃で使用。コンフォート0℃、リミット-5℃のシュラフに当該品を被せて使用。服装はmont-bellメリノウールに、中厚フリース、薄手のダウン。下は良くあるトレッキングパンツにダウンパンツ。ダウンシューズも使用。
上記の服装で暖かくも寒くもなく寝れました。
-5℃でビィビィなしでテント泊したとき寒かったので効果あると思います。

引用:アマゾン

2018年2月「アルミ蒸着の効果実感」

10月の奥秩父でテン泊した際に利用しました。
比較的暖かい日だったので裸足で過ごしていたら、すっかり足が冷えてしまいISUKAウルトラライトに潜り込んだのですが、全然足元が温まらない。で、これを持ってきていたのを思い出し、シュラフに被せてみたらすぐに足元がポカポカしてきてビックリしました。
去年はかなり寒さを我慢しながら冬のテン泊をしてきましたが
今年は随分改善されそうです。期待大。

引用:アマゾン

悪かったレビューを紹介

2020年1月「結露します」

テント内温度2度〜ー2度程度で寝袋のカバーとして使いましたが夜中に結露で目が覚めました。寝袋だけよりも暖かくなるので、寝始めた時は良かったのですが、夜中に顔が濡れるほど結露してしまいます。半身だけカバーする分には良いと思いますが頭まで被ると濡れます。

引用:アマゾン

2018年3月「透湿性はない」

厳冬期の雲取山にてテント泊の為に購入しました。透湿性があるとの説明でしたので、シュラフカバーの代用として使いましたが、夜中頬に伝わる冷たさに目覚め、気がつくとシュラフ全体がずぶ濡れでした。透湿性が有るとは本当なのか??とても疑問です。

引用:アマゾン

注意点:手持ちの寝袋との相性をよく確認してから

冬用の寝袋は保温力を確保するために封入するダウンの量を多くしています

そのため膨らみが大きくなりますが、エスケープヴィヴィを使うことによって寝袋が本来の大きさに膨らむことができずに結果的に保温力が低下してしまうことがあります

寝袋に対してエスケープヴィヴィが小さすぎる場合には寝袋が押しつぶされてしまい、ロフがなくなることで本来の保温性能が発揮できないことになってしまうので購入前にはサイズを確認しましょう

私はナンガの寝袋を使用していますが、オーロラライト450DX、600DXと合わせて使用した時にはロフトが潰れて保温力の低下を感じることはありませんでした

冬用の寝袋と合わせて使用を考えている人は一回り大きいXLを検討するのがおすすめです

おわりに 

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エスケープヴィヴィの紹介でした

結露の悩みは付きまといますが、使用するかどうかの判断ができるようになると便利なアイテムだと手応えを感じることができました

今の所エスケープヴィヴィの使用によって寝袋が濡れて致命傷になったことはなく、

ではまた

ABOUT ME
opo85
キャンプ、登山、釣り、ウインタースポーツなどアウトドアが大好きな30代。小さい頃から大好きだったキャンプを中心にアウトドアを楽しんでいます。
パタゴニア

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