この記事ではオーロラライト600DXと450DXのスペックや特徴を比較解説します
両方使ったことのある私が実際に使ってみて感じたメリット・デメリットも合わせて紹介!
この記事を読めばあなたにはどちらが合っているか分かります。
オーロラライト450DXと600DXのスペック比較
オーロラライト450DXと600DXのスペック比較は以下の通りです
(横にスクロールする事ができます)
450DX | 600DX | ||
快適使用温度 | 0℃ | -4℃ | |
下限温度 | -5℃ | -11℃ | |
ダウン | スペイン産ダックダウン (760FP) | スペイン産ダックダウン (760FP) | |
生地 | 表地:15D オーロラテックス 裏地:15D リップストップナイロン | 表地:15D オーロラテックス 裏地:15D リップストップナイロン | |
構造 | 上面:ボックスキルト構造 下面:シングルキルト構造 | 台形ボックスキルト構造 | |
付帯機能 | ドラフトチューブ | ショルダーウォーマー、ドラフトチューブ、 チタンパッタリング材 | |
ダウン量 | 450g | 600g | |
総重量 | 約865g | 約1,100g | |
収納サイズ | φ14×30cm | φ17×31cm | |
価格 | 45,100円(税込) | 58,300円(税込) |
ナンガ・寝袋ラインナップでの位置付けの違い
ナンガのカタログを見ると、450DXと600DXが3シーズン用と4シーズン用の寝袋の境になっています
言い換えると、
寝袋と位置付けられます
3シーズン用と4シーズン用の寝袋では構造や付帯機能に違いがあります
詳しくみていきましょう
450DXと600DXの3つの違い
- ダウン量
- 構造
- 付帯機能
ダウン量の違い
出典:NANGA
ナンガの寝袋はモデル名に数値が入っていて、それがダウン量を表しています
450DXなら、ダウン量が450gでDXダウンを使用
と、言った感じで慣れてくるとモデル名をみただけでダウン量とダウンの品質が分かるようになっています
ダウン名 | FP |
---|---|
SPDX | 860FP |
UDD | 770FP |
DX | 760FP |
FP(フィルパワー)とはダウンの測定基準でダウンの強度や反発力を数値化したものです
FPの数値が高いほど高品質なダウンと言えます
ダウン量の違いが生む差は「保温力」と「携帯性」
同じ品質のダウンを使っている450DXと600DXではダウンの量が多いので保温力に違いが生まれます
同時にダウンの量は重量や収納サイズにも直結してきます
150g多い600DXの方が保温力が高いが重く、収納サイズが大きくなってきます

構造の違い
細かいところを見ていくと構造にも違いがあります
シングルキルト構造
非常にシンプルで重量を抑えられる縫製方法です。表地と裏地を直で縫い合わせることで、軽量かつ小型に。サマータイプなどに採用されている構造です
出典:NANGA
ボックスキルト構造
ダウンの保温性能を活かすために最も効率的な方法。表地と裏地の間に通気性のあるメッシュを配置し片寄りを防ぐために縦横にボックスを設定しています。
出典:NANGA
台形ボックスキルト構造
ボックス同士が支えあう構造で、ダウンのロフトを最大限に引き出し、片寄りを抑えることで放熱量を軽減させ、効率的に保温することができます。
出典:ナンガ
冬用寝袋である600DXは保温力を最大限に発揮するために台形ボックスキルト構造になっていて、450DXは3シーズンで使うことを想定していることから軽量さ、小型さを重視して上面と下面で構造を変えています
付帯機能の違い
付帯機能も450DXと600DXで違いがあります
450DX | 600DX |
ドラフトチューブ | ショルダーウォーマー、 ドラフトチューブ チタンスパッタリング材 |
3シーズン用である450DXにはジッパーからの冷気の侵入を防ぐ「ドラフトチューブ」は備わっていますが、肩の部分からの冷気をシャットアウトする「ショルダーウォーマー」はついていません

ナンガの冬用寝袋でダウン量が600g以上の寝袋は「チタンスパッタリング材」が入っていて、体の熱を輻射して保温力を高める機能が備わっています
出典:ナンガカタログより
450DX、600DXのメリット・デメリット
450DXと600DXの二つの寝袋を比較したときのメリット・デメリットです
(横にスクロールする事ができます)
450DX | 600DX | |
---|---|---|
メリット | ・年間で使える時期が長い ・軽量・コンパクト ・安価 | ・冬キャンプでも安心の保温力 ・冬の山岳地帯での使用も可能 ・保温性能を高めるための付帯機能 |
デメリット | ・保温力が中途半端 ・夏に使うには暑い ・冬用寝袋と使用時期がかぶってしまう | ・使える時期が短い(冬限定) ・収納サイズが大きく、重い ・高価 |
メリットデメリットからどちらがおすすめかが変わってきます
450DXがおすすめな人

- 冬以外の3シーズンをメインでキャンプをする人
- 山岳地帯や冬の寒冷地での使用はしない人
- 暖房器具を使う人
- 軽量・コンパクトさを重視する人
- 冬の使用では状況に応じてインナーやウエアで対策できる人
- コストをできるだけ抑えたい人
- これからキャンプを始める人(まだ寝袋を持っていない人)
保温力の高さとしては中途半端ではあるものの、冬の登山での使用などは考えていないのであれば大体の季節に対応可能
450DXの魅力はなんと言ってもカバーできる季節が広いことです
快適使用温度が0℃、下限温度が-5℃なので場所を選べば冬でも十分使用する事ができる寝袋で、450DXひとつでも一年中使えると言っても大袈裟ではありません
とはいえ、
450DXにも限界はあって、気温が-5℃を下回るような環境では寒さを感じるようになります
暖房器具を持ち込んでキャンプをするのであれば問題ありませんが、暖房なしでのキャンプでは真冬での使用は頼りないのが使っていて実感した事です
バックパックひとつに装備をまとめるならできるだけ収納サイズが小さい方がいいですが、その点でも450DXは優秀です
450DXについてもう少し詳しく解説している記事もありますのでよかったらご覧ください
600DXがおすすめな人

- 冬に使うための寝袋が欲しい人
- 暖房なしで冬キャンプする人
- 山岳地帯での使用も考えている人
- 冬のタープ泊での使用もしたい人
- コスパよりも保温力を重視したい人
- すでに3シーズン用の寝袋を持っている人
私が600DXを購入した一番の理由は山岳地帯での使用も考えたからでした
600DXの魅力は450DXよりも保温力が高く、より寒冷な環境でも使用する事ができることです
600DXは快適使用温度がマイナス4℃、下限温度がマイナス11℃で、保温力は抜群です
3シーズンで使うにはオーバースペックになってしまいますが、すでに3シーズン用の寝袋を持っている人なら冬用の寝袋としておすすめなのは600DXです
ウエアを着込む事と、インナー、カバーを使う事でマイナス15℃ほどでも十分使う事ができると考えて600DXを選びました
暖房なしでキャンプをする人にも600DXの保温力があればかなり頼れる寝袋であることは実際に使っていて感じたことです
タープ泊やハンモック泊で使ってみて感じたことなど詳しくはこちら
どちらも持つのはおすすめしない
私は3シーズン用として450DXを、冬用として600DXを使っていますが、
両方持つ必要はありません(私は失敗しました)
450DXと600DXではスペックが近いため、使用する時期が重なってしまいます
600DXを冬用として購入する人は、3シーズン用はオーロラライト350DXやUDDBAG380くらいのスペック寝袋を季節で使い分けるのがおすすめです
450DXを購入するなら冬用には750DX以上の寝袋を持っていれば使う時期をしっかりと差別化できるので無駄なく使い分けできるでしょう
まとめ
(横にスクロールする事ができます)
450DX | 600DX | |
快適使用温度 | 0℃ | -4℃ |
下限温度 | -5℃ | -11℃ |
ダウン | スペイン産ダックダウン (760FP) | スペイン産ダックダウン (760FP) |
生地 | 表地:15D オーロラテックス 裏地:15D リップストップナイロン | 表地:15D オーロラテックス 裏地:15D リップストップナイロン |
構造 | 上面:ボックスキルト構造 下面:シングルキルト構造 | 台形ボックスキルト構造 |
付帯機能 | ドラフトチューブ | ショルダーウォーマー、ドラフトチューブ、 チタンパッタリング材 |
ダウン量 | 450g | 600g |
総重量 | 約865g | 約1,100g |
収納サイズ | φ14×30cm | φ17×31cm |
価格 | 45,100円(税込) | 58,300円(税込) |
(横にスクロールする事ができます)
450DX | 600DX | |
---|---|---|
メリット | ・年間で使える時期が長い ・軽量・コンパクト ・安価 | ・冬キャンプでも安心の保温力 ・冬の山岳地帯での使用も可能 ・保温性能を高めるための付帯機能 |
デメリット | ・保温力が中途半端 ・夏に使うには暑い ・冬用寝袋と使用時期がかぶってしまう | ・使える時期が短い(冬限定) ・収納サイズが大きく、重い ・高価 |
コスパを抑えてオーロラライトを購入する方法
だれでもそう思いますよね
できるだけコストを抑えてオーロラライトを購入する方法はあります
さかいやスポーツとの別注で作っているオーロラライトはオリジナルのオーロラライトよりもリーズナブルな価格で購入する事ができます
さかいや | オリジナル | |
---|---|---|
350DX | 31,800円 | 38,500円 |
450DX | 37,800円 | 45,100円 |
600DX | 45,800円 | 58,300円 |
750DX | 51,800円 | 63,800円 |
比べてみるとさかいや別注のオーロラライトの方がかなりコストパフォーマンスに優れています
オリジナルの600DXを買うよりも安く750DXが買えてしまいます
一般的に女性の方が寒さを感じやすいとされています
オリジナルを購入する価格でワンランク上のモデルを購入できるので寒さを感じやすい人にも「さかいや」別注がおすすめです!
さかいや別注のオーロラライトについて詳しくはこちら
おわりに
ナンガ オーロラライト450DXと600DXのスペック比較とメリットデメリットの解説でした
最後まで読んでいただきありがとうございます
450DXと600DXで迷っているみなさんの寝袋選びの参考になれば嬉しいです