こんにちは、opoです(opo_85)
これからキャンプを始めたいと考えている人にとって「道具選び」は楽しい時間であり、たくさんある中からベストなものを選ぶのは悩ましい事でもあります
特に寝袋(シュラフ)はキャンプ道具の中でも高価な道具で、絶対に失敗したくない道具です
そんな悩みを持っている人が多いようなので、実際にオーロラライト450DXを使っている私が冬キャンプで使ってみて感じたことをレビューします
私は冬でもバックパックひとつで暖房器具などは使わずにキャンプをしていますので、寝袋のリアルな保温力を感じることができます
- オーロラライト450DXの基本スペック
- 使用感(冬キャンプでの使用)
結論:冬用として考えるには難しい
いきなり結論です
オーロラライト450DXを冬用の寝袋として考えるのはおすすめしません
ナンガのラインナップの中でも3シーズン用の寝袋として位置付けされている通り、3シーズンでの使用が適した寝袋です
オーロライトにカバーやインナーを併用し、ウエアを着用することで冬キャンプでの使用も可能ですが、それは経験者やエキスパート向けです
冬用寝袋を探しているなら、ダウン量が600g以上のオーロラライト600DXでぬくぬくと眠る方がいいでしょう
冬用寝袋としては頼りないオーロラライト450DXですが、メリットも多く、おすすめの寝袋であることには変わりはありません
冬キャンプを含め使用感をレビューしていきます
ナンガの歴史
1941年に創業。布団の製造が原点
近江真綿を使用した敷き布団の製造が盛んな地から生まれた滋賀県の寝袋メーカーです
1995年から社名がナンガに変更
ナンガの歴史についてもっと詳しく知りたい人はナンガホームページへ
国内メーカー・ナンガの強み
ナンガはアフターケアや、生産にもかなりのこだわりをもっていて、充実したサービスは初心者にも安心です
- ナンガの寝袋は永久保証
- 国内洗浄された高品質ダウンを使用
- 充実したアフターサービス
私がナンガの寝袋をおすすめする理由としてはこの充実の保証やアフターサービスがあるからです
詳しくはこちら
寝袋を選ぶ時に考えること
選び方としては、
- 使用目的:登山・キャンプ・車中泊など
- キャンプに行く地域:北海道なのか、沖縄なのかでだいぶ変わる
- 季節:冬用として考えているのか、春〜秋も使いたいのか
- キャンプスタイル:暖房器具使うか?など
この4つのポイントを考えて自分にあった寝袋をさがします
詳しくはこちら
オーロラライト450DXの基本情報(スペック)
快適使用温度 | 0℃ |
下限温度 | -5℃ |
ダウン | スペイン産ダックダウン (760FP) |
生地 | 表地:15D オーロラテックス 裏地:15D リップストップナイロン |
構造 | 上面:ボックスキルト構造 下面:シングルキルト構造 |
ダウン量 | 450g |
総重量 | 約865g |
収納サイズ | φ14 × 30cm |
価格 | 47,300円(税込) |
オーロラライト450DXの特徴
- 760FPの高品質なスペイン産ダックダウンを450g使用
- 独自開発の防水生地「オーロラライト」を使用
- 上面と下面で構造が違うハイブリッドな寝袋
- 1kgを切る重量でコンパクト
760FPの高品質なスペイン産ダックダウンを450g使用
オーロラライト450DXはスペイン産のダックダウンが使用されていて、450gのダウンが封入されています
ダウンの品質を数値化しているのがFP(フィルパワー)で、数値が高いほど高品質
独自開発の防水生地「オーロラライト」を使用
悪天候でもカバーのいらない高い防水透湿素材を生地に採用し、15D(デニール)の極薄生地を使用しているので、
軽く・コンパクトで携帯性に優れ、長距離のトレイルからキャンプまで幅広く使えます
生地の厚さを数値化しているのがD(デニール)で、数値が高いほど厚くなり、低いほど薄くなる
上面と下面で構造が違うハイブリッドな寝袋
オーロラライト450DXは上面には保温性に優れた「ボックスキルト構造」を採用し、下面は少しでも軽くするために「シングルキルト構造」が採用されています
左:ボックスキルト構造・右:シングルキルト構造
引用:NANGA
ボックスキルト構造の方が立体的になっているため、ダウンのロフト(膨らみ)が潰れにくく、ダウンの保温力を発揮しやすくなっています
寝袋は通常、地面と設置している箇所は荷重がかかった状態でダウンが潰れてしまうため、保温力はなくなってしまいます
だったら軽さ重視の構造にしちゃえってなってるのがオーロラライト450DX
これにより、保温力は確保しつつも、軽さにもこだわって作られています
1kgを切る重量
オーロラライト450DXは氷点下にも対応できるスペックでありながら、重量は865gと1kgを切っています
登山での話ですが、寝袋は道具の中でも重たい道具になります。装備を少しでも軽量にしたいなら寝袋は「軽さ」を優先させた方がいいです
収納に苦戦するほどのコンパクトさ
オーロラライト450DXは収納時のサイズがφ14 × 30cmとコンパクト
収納袋は詰め込むのに苦戦するほど小さいですが、びっくりするくらいコンパクトになります
オーロラライト450DXの使用感
私自身が実際に使ってみて感じたことをレビューしていきます
- 3シーズン用の寝袋だけど冬でも使う事ができるスペック
- 一番使う寝袋は3シーズン用の寝袋!だからこそいいものを使うべき!
- 不安解消・寝袋はケチらない方がいい!
- 後からダウンの量を増やす事ができるアフターサービスがある!
詳しく見ていきましょう
3シーズンの使用なら安心の保温力
冒頭でもお伝えしたとおり、私が使い込む中でオーロラライト450DXの使用限界はマイナス5℃あたり
冬に使うには厳しいスペックですが、3シーズンの寝袋としてはそうとう安心して使うことのできる寝袋です
私はテントで寝るよりもタープ泊やハンモック泊でキャンプをすることの方が多いですが、春先から晩秋まで一年のほとんどをオーロラライト450DXがカバーしてくれます
防水性が高いからカバーいらず
オーロラライトシリーズの最大の特徴と言えるのが防水透湿性の高い生地を使っていること
これによりカバーがなくても使用することができ、シンプルなスリーピングシステムを作ることができます
シュラフカバーもピンキリですが、山岳用のしっかりしたものだと数万円はしますから、カバーなしで使えるのはコスト面でもメリットが大きいです
防水性が高いとはいえ、長期のトレイルや縦走、悪天候時にはカバーを併用する方がいい時もあります
実体験ベースでいくと、1泊の短期の登山やキャンプなら寝袋の防水性を活かしてカバーなしでも対応可能です
3シーズン用の寝袋だけど、条件次第で冬でも使うことはできる
これまでさんざん「冬には向かない」とお伝えしてきましたが、オーロラライト450DXは条件次第で冬も使うことも可能です
寒さへの耐性は人それぞれですが、寒さに強い人の限度です。私は寒さに強い方だと自負しています(私調べ)
オーロラライト450DXの使用限度としてはマイナス5℃あたり。安心して使用できる範囲としては0℃あたりだと感じていますが、インナーシュラフやカバーを併用することで寝袋の保温力をブーストし、マイナス5℃以下でも凌ぐことができるようになります
気象庁のデータによれば、山梨県河口湖で最も寒い1月の最低気温の平均はマイナス5.7℃(2023年)山中湖の1月の最低気温平均はマイナス8.9℃
平均気温なのでさらに低い時もあれば、高い時もあるわけですが、キャンプのメッカ、富士五湖周辺での気温はこの程度なので対策次第で凌げなくはありません
冬キャンプでオーロラライト450DXの単体使用はおすすめしませんが併用をすれば使用することは不可能ではありません
1番使う頻度の高い寝袋は3シーズン用
3シーズン用の寝袋は一番使用する頻度が高いです
キャンプにおいて冬用の寝袋を使うのは12月〜3月までの4ヶ月くらいです。残りの8ヶ月は3シーズン用の寝袋でOK
ライトユーザーならキャンプを1番楽しむのは3シーズンのはず。その期間をカバーするにはオーロラライト450DXはピッタリです
後からダウンの量を増やす事ができるアフターサービスがある!
ナンガの寝袋はアフターサービスとして
ダウン量の増量をすることができます(有料)
例えばオーロラライト450を購入後、使ってみたら寒かったしたら、最大で100g〜150gまで増量が可能です!(構造によって増量できるダウン量が異なるので要確認)
オーロラライト450に100gのダウンを増量したとしたら総ダウン量は550gになり、より低温の環境でも使う事ができます
レビュー・口コミ
アマゾンでのレビューも星4.6と高く、購入した73%の人が星5をつけています
2021年11月「流石のナンガ」
10月の前半に、2度キャンプへ行きました。
2回とも山の中のキャンプ場だったので、昼と夜で寒暖の差が激しく荷物もそれなりに増えるのですがまず、嵩張らない。
夜も暖かい、…まだ暑いくらい
縫製なり、生地は申し分なし
最高です。高額シュラフだけど、さすがです難点を強いてあげるなら、撤収時に、収納するのにコツがいります。袋に元通り納めるのに、一苦労。そこだけです。ダウンシュラフの宿命ですけど…
引用:アマゾン
2021年4月「快適に眠れました」
値段で長いこと迷いましたが永久保証、ダウンシュラフのコンパクトさ、シュラフカバーが不要な点が決めてとなり購入しました。身長170ちょい、体重70kgほどの男性ですが下はジーパン、上はTシャツの姿で外気温3℃、風速5mほどの隙間風たっぷりのタープ泊でも寒さを感じることなく朝までぐっすりと眠ることができました。
引用:アマゾン
レビューを確認すると、総評して保温力には満足している感じでした
難点としては、「収納について」コンパクトになる分、付属の袋への収納が結構大変であることです
オーロラライト350DXと迷っている人へ
350DXとどちらにするか迷っている人はこちらをご覧ください
コストを抑えたい人におすすめな「さかいやスポーツ」別注・オーロラライト
そんな人におすすめなのが、東京・神田のアウトドアショップ「さかいやスポーツ」が別注で作っているオーロラライトシリーズです
最新のオーロラライトよりも厚い生地が使われていたりしますが、同等の保温力で、オリジナルのオーロラライトよりもリーズナブルな価格で購入ができます
さかいや別注のオーロラライトについて詳しくはこちら
おわりに
ナンガ・オーロラライト450DXを紹介しました
寝袋にもさまざまなスペック・種類があり、なかなか選ぶのも大変です
はじめは不安なことも多いと思うので、安心できる寝袋を持って楽しいキャンプ体験をしましょう
最後まで読んでいただきありがとうございました
何かみなさんの道具選びの参考になれば嬉しいです