こんにちはopoです(opo_85)
キャンプで料理をするのに欠かせないのがクッカーです
素材やサイズの違いによってメリットは一長一短です
本日はこれからソロキャンプをはじめようとしている人や、クッカーが欲しい人に向けてクッカーの選び方を解説します
素材の特徴やメリット・デメリットや選ぶ時のポイントなどを解説しつつ、実際に使っていて感じるサイズ感やソロキャンプにおすすめのクッカーも紹介します
おすすめしたいクッカーはたくさんあるのですが、多いと選べなくなってしまうので本当におすすめできる7つに絞って紹介します
クッカーの選び方
クッカーは以下の事を考えながら選ぶと失敗しにくくなります
- 素材の特徴やメリット・デメリットを知る
- 形状を知る「浅型と深型」「丸型と四角型」
- 用途
- 作る料理をイメージする
- 持っていくクッカーのスタッキングを考える
それでは詳しくみていきましょう
素材の特徴を知る
クッカーはアルミ、ステンレス、チタンなどの素材を使って作られているのが主流です
それぞれの素材にメリット・デメリットがあります
自身の使い方に合わせてベストなクッカーを選べるように素材の特徴は知っておくべき基礎知識です
素材のメリットデメリット
素材 | 値段 | 重さ | 熱伝導率 | 耐久性 |
---|---|---|---|---|
チタン | 高価 | 軽い | 低い | 高い |
アルミ | 安価 | 軽い(対ステンレス) | 高い | 低い |
ステンレス | 安価 | 重い | 低い | 高い |
それぞれの素材の特徴を比較するとこんな感じです
チタン:軽い・強い・錆びにくい
チタンは軽い、強い、錆びにくいのがメリット
チタンは鋼に比べて約1/2という軽さです
重さあたりの強度はアルミニウムの約3倍、鉄の約2の強度があります
鉄やステンレスに比べて錆びにくく、耐食性にも優れています
チタン展伸材は、国土交通省から不燃材料として認定されていたりもして、浅草寺の本堂や東京ビックサイトの建設に使われていたりもします
チタンについてよりくわしく知りたい方は日本チタン協会ホームページをご覧ください
一方で、熱伝導率が低く、アルミやステンレスに比べると調理はしにくいのがデメリット
また、素材自体が高価なので、他の素材のクッカーに比べて価格が高いのも特徴です
熱伝導の違いがどう影響するのか、直径が同等のアルミクッカーとチタンクッカーで300mlのお湯が沸くまでの時間を比較してみました
アルミクッカー | チタンクッカー |
4分16秒 | 4分52秒 |
比較してみるとアルミクッカーの方が短い時間でお湯を沸かすことができました
アルミ:軽い・高い熱伝導・安価
アルミは軽く・熱伝導率が高く・安価で錆びにくいといったメリットがあります
同じ体積では鉄や銅などと比べて1/3の重さになります
熱伝導率が高く、鉄の約3倍で、熱しやすく、冷めやすいです
そしてチタンやステンレスなどに比べて比較的安価であることもメリットと言えます
アルミについてより詳しく知りたい人は理研軽金属工業株式会社ホームページをご覧ください
デメリットとしては、鉄やチタンなどに比べると強度が高くないことです
ステンレス:頑丈・錆びにくい
ステンレスは耐久性が高く、頑丈であることがメリット
錆びにくく、耐久性にも優れています
アルミやチタンに比べて重たいのはデメリットで、頑丈な分、重たくなります
熱伝導率も高くはなく、アルミの方が熱伝導は優れています
クッカーの形状を知る:「浅型と深型」「丸型と四角型」
クッカーには大きく、「浅型」と「深型」があります
デザイン的な特徴として「丸型」と「四角型」があります
写真左が浅型、右が深型
容量はほとんど同じ容量です
それぞれにメリットがあり、どちらを選ぶのがいいかは用途やキャンプスタイル次第で変わってきます
浅型
浅型は底面積が広く、熱が伝わりやすいのがメリットです
お米を炊いたりするのであれば浅型の方が失敗しにくいのでおすすめです
煮込み料理や鍋料理などにも適していて、炒め物などもできないことはありません
バックパックへの収納時はかさばるのがデメリットです
径の異なる大きさのクッカーで200mlのお湯が沸くまでの時間を測ってみるとこんな感じです
底面95.8mm | 底面76.2mm |
3分15秒 | 3分45秒 |
底面の径が大きい方が30秒早く沸かすことができました
深型
深型は収納性に優れているのがメリットです
バックパックの隙間に入るのは登山やバイクツーリングツーリングなどミニマリストにうってつけ
縦に長いので煮込み料理などはしにくい(できないことはない)ですが、レトルトやインスタント食品などを食べるのが多く、湯沸かしくらいでいい場合には深型がピッタリです
丸型
クッカーには丸形と四角型があります
丸型のクッカーは角がないので洗いやすかったり、スープなどはよそいやすいのがメリットです
四角型
四角型は収納性に優れていてバックパックに収納するのに隙間なく収納しやすいメリットがありますが、角が洗いにくかったりします
主流は丸型のクッカーなので四角型のクッカーは種類は多くありません
選択肢は少なくなります
四角型の代表的なクッカはーメスティンです
用途:どんなキャンプスタイル?
クッカーを選ぶには用途やキャンプスタイルも考える必要があります
考えるべき用途として、
- ソロなのか?
- 複数人なのか?
使用するときの人数によっても選ぶクッカーは変わってきます
(この記事ではソロキャンプでおすすめなクッカーの紹介をします)
キャンプスタイルは、
- オートキャンプなのか?
- 徒歩キャンプなのか?
- バックパックひとつでキャンプや登山なのか?
理由は重たいクッカーを選んでしまうと後からバックパックひとつでのキャンプに変更した時にクッカーを買い直す必要が出てきてしまうからです
作る料理をイメージする
作る料理によって相性のいいクッカーがあります
例えば、キャンプではお米を炊いて、ガッツリキャンプ飯を楽しみたい人には熱伝導の高いアルミクッカーがおすすめです
チタンやステンレスでは熱伝導が低く、炊飯には向きません
ご飯はレトルトやフリーズドライで簡単に済ませたい
お湯を沸かせればOKって人は軽量なチタンを選ぶのがベストです
焚き火にかけてじっくり調理を楽しみたい人はステンレスを選択肢に入れるのもいいでしょう
キャンプに行ってどんなご飯が食べたいかイメージしてみましょう
アルミは安価で手に入るのと、調理のしやすさから初心者にはアルミが一番扱いやすいです
私はキャンプ歴20年以上ですがアルミのクッカーが1番よく使っています
持ってくクッカーのスタッキングを考える
キャンプに持っていくクッカーはひとつとは限りません
複数のクッカーを持って行って、調理用と湯沸かし用を使い分けたり、複数の料理を作るのに使ったりします
そういった時に重要になるのがクッカーのスタッキングです
スタッキングとはいくつかのクッカーを重ねて収納すること
複数のクッカーを持っていく場合にはクッカー同士がマトリョーシカのようにキレイに重ねていけるように組み合わせることでコンパクトに携帯することができます
これをやらないと荷物がかさばる!
持っていくクッカーの中で形状の違うものがあるとかさばる原因になってしまいます
調理をするために持っていくのはクッカーだけではありません
- クッカー(鍋)
- フライパン
- ケトル
- シェラカップ
持っていく道具はスタッキングできるように考えて選びましょう
使いやすいクッカーのサイズ感
私がこれまでキャンプでクッカーを使ってきた中で使いやすいサイズは700〜1000mlほどです
料理を作るにしても、お湯を沸かすにしてもソロキャンプにおいては1000mlもあれば大体作ることができますし、小ささは感じません(個人差あり)
これよりも大きくなってしまうと持て余してしまったり、クッカーが大きくてかさばってしまいます
ハンドルの形状
クッカーのハンドルにも形状によって良し悪しがあるので用途に合わせて考慮しましょう
がっしり掴める縦型
ガッチリと握れるタイプのハンドルはクッカーを持っていても疲れにくいです
焚火で熱くなりにくい横型
ハンドルが長いタイプは焚き火にかけた時に扱いやすい反面、力を入れにくいので長く持っていると疲れます
おすすめのクッカー:7選
ここからはソロキャンプにおすすめなクッカー7選の紹介です
- スノーピーク:トレック900
- スノーピーク:パーソナルクッカー
- エバニュー:バックカントリーアルミポッド
- DAG:焚き火缶
- トランギア:ミニトランギア
- MSR:アルパインストアウェイポット
- パスファインダー:950mlカップ
スノーピーク:トレック900(深型)
- 容量:900ml(ポット)、250ml(フタ)
- 重量:265g
- 収納サイズ:φ13×14cm
私が1番使う頻度が高いクッカーがコレ
フタがフライパンにもなるので炒め物もできるし、お皿として使うことも可能
900mlあるので冬の鍋料理にも使える容量
深型なのでちょっと扱いにくいことはありますが、問題に感じることはありません
登山でも、キャンプでも万能に使うことができるコストパフォーマンスに優れた深型のクッカーです
もう一回り大きいトレック1400があればトレック900をすっぽり入れることも可能
トレック900についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください
チタン製もある!
トレック900にはチタン製のトレックもあります
アルミと比べると重量は130グラムも軽量なので装備を軽くすることができます
スノーピーク:パーソナルクッカー(浅型)
- 容量:L ポット1,150ml、フタ550ml
- 容量:S ポット800ml、フタ350ml
- 重量:500g
- 収納サイズ:φ15.5×10cm
クッカーが二つセットになっていて、リーズナブルな価格のアルミパーソナルクッカーはエントリーモデルとして初心者におすすめ
アルミ素材は熱伝導が高く、調理しやすいのもおすすめポイント!
トレックと同じようにフタがフライパンにもなるので炒め物をすることもできるし、これ一つで幅広く対応可能です
Lサイズは容量が1150mlあるのでソロでの使用には少し大きめですが、鍋料理などをがっつり食べたい人にはこのくらいがちょうどいいです
チタン製もある!
チタン製のパーソナルクッカーもあります
アルミパーソナルクッカーと比べると重量は170グラムも軽量なので装備を軽くすることができます
エバニュー:バックカントリーアルミポッド(浅型)
- 容量:約750ml(実測)
- 重量:140g
- 収納サイズ:φ12.2×6.7cm
私の持っているクッカーで冬を除けば1番出番の多くなるクッカーがこれ
キャンプでクッカーを焚き火に吊るす事の虜になってしまった私です
そんな私にぴったりなクッカーがバックカントリーアルミポッドです
容量は最大で750mlなのでソロでの使用にちょうどいいサイズで、目盛り付きなので水の量も計りやすいクッカーです
吊るす用のハンドルしかないので直接食べる場合には別でハンドルが必要なのが難点
使ってみた感想が知りたい人はこちらの記事もご覧ください
DUG:焚き火缶(深型)
- 容量M:本体1880ml フタ620ml
- 容量S:本体1160m フタ440ml
- 重量:416g
源流釣り師や漁師に愛されているDUG焚火缶
Mサイズ(1880ml)ともなるとソロでの使用にはやや大型にはなるものの、冬キャンプなどでがっつりスープや鍋を仕込みたい人にはおすすめのサイズ
個人的にはソロならSサイズだけを持っていくのがベスト(Sサイズでも容量は1160ml)
吊るせるクッカーで、フタにもハンドルがついているので取り皿やフライパンとして使用可能
価格もリーズナブルなので気兼ねなくガシガシ使うことができます
トランギア:ミニトランギア(浅型)
- 容量:800ml
- 重量:350g
- サイズ:Φ15cm×7cm
ミニトランギアはアルコールストーブ、五徳、ハンドル、クッカー、フライパンがセットになっています
クッカーの容量は800mlでソロでの使用には十分
フタはフライパンとしても使え、収納時にはフタが外れにくくなるようにカチッとハマります
まだバーナーも持っていない人にはこのミニトランギアがおすすめ
アルコールストーブをすでに持っている人はクッカーだけのミニセットもあります
ミニトランギアについて詳しくはこちらの記事もご覧ください
MSR:アルパインストアウェイポッド775ml(浅型)
- 容量:900ml(ポット)、250ml(フタ)
- 重量:265g
- サイズ:φ130×140mm
MSRアルパインストアウェイポットは頑丈な作りのステンレスクッカーです
ハンドルが長いので熱くなりにくいので焚き火で扱いやすいのがメリット
ハンドルはフタが開かないようにロックさせることができるのでクッカーが汚れていても気にせずバックパックの中に収納できます
フタにロックがかかるのは食材の保存をすることも可能です
サイズは全部で4種類、475ml、775ml、1.1L、1.6Lがあります
詳しくはこちらの記事もご覧ください
パスファインダー:740mlカップ(深型)
- 容量:900ml(ポット)、250ml(フタ)
- 重量:265g
- サイズ:φ130×140mm
パスファインダーのカップは今回紹介するクッカーの中で最もユニークな深型のステンレスクッカーです
フタにはユニークな仕掛けがあり、お湯を注ぎやすくなっていたり、別売のボトルハンガーを使えば吊り下げることもできたりと使っていて楽しいクッカーです
直火にかけることのできるボトルとのセットもあります
まとめ
- 素材の特徴やメリット・デメリットを知る
- 形状を知る(浅型と深型)(丸型と四角型)
- 用途
- 作る料理をイメージする
- 持っていくクッカーのスタッキングを考える
おわりに
クッカーを選ぶ時の5つのポイントの解説とソロキャンプにおすすめのクッカー7選の紹介でした
自分が1番気にいるクッカーを持ってキャンプに行きましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました
何かみなさんの道具選びの参考になれば嬉しいです