こんにちは、opoです(opo_85)
建築資材などで使われるタイベックをご存知でしょうか?
防護服に使われたり、農業用資材に使われたりもするタイベックですが、キャンプでの使用にも便利でした
この記事ではタイベックシートをキャンプや登山で実際に使っいて感じるメリット・デメリットを特徴と合わせて解説します
何かみなさんの道具選びの参考になれば嬉しいです
デュポン・タイベックとは米国デュポン社が開発した特殊不織布

タイベック(Tyvek)とは、化学系複合企業”デュポン”が開発した高密度ポリエチレン繊維不織布であり、その登録商標である
用途として、化学防護服、屋内の湿度を屋外に逃がし雨などの水を防ぐ壁材である透湿防水シートのほか、アメリカ合衆国郵便公社の速達封筒など科学・医療・農業分野など多様な使われ方をされている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
より詳しく知りたい方は旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社ホームページをご覧ください
ソフトとハードの違いは質感の違い
タイベックシートにソフトとハードの2種類があります
違いは「質感」でハードタイプは紙のようにパリッとしていて、ソフトタイプは布のような質感です
性能自体はほとんど同じようですのでどちらを使ってもいいと思います
ソフトタイプは質感が柔らかく、ぐしゃぐしゃと丸めて収納できるので楽だったりします
ハードタイプはハリがあるのでグランドシートとして使うならハードタイプでもいいかなと思います
ちなみに私はソフトタイプを使用しています
デュポン・タイベックシルバー
私が使っているのがタイベックシルバーです
建築資材として使われているもので、アルミニウムを蒸着させているため、通常のタイベックシートよりも遮熱性に優れています
タイベック®シルバーは、高密度ポリエチレン不織布タイベック®にアルミニウムを蒸着させ、さらに繊維の一本いっぽんにアルミニウムの劣化を防ぐ抗酸化樹脂コーティングを施した遮熱シートです。薄い防水フィルムに透湿アルミニウムを挟んだだけの他社製品とは異なり、長期間使用しても遮熱性、防水性の劣化が少ない、強靭な建材です。
出典:旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社HPより
このタイベックシルバーのシートをキャンプでグランドシートとして使用しています
タイベックシルバーの8つの性能
タイベックシルバーには8つの性能があります
- 遮熱性
- 遮熱耐久性
- 透湿性
- 防水性
- 防水耐久性
- 強靭性
- 夏型結露にも有効な遮熱性
- 防蟻防腐剤の影響を受けにくい
遮熱耐久性、防水耐久性とは、数十年のテストをした耐久性の事です
この8つの性能は建築資材として使った時に効果を最大限発揮する性能になります
気になるのはアウトドアの使用においての性能はどうか?
ですよね
キャンプや登山での使用の場合、防水性、遮熱性、透湿性、強靭性あたりが特に気になるところじゃないですか?
実際に使ってみた感想は後半で解説しますので気になる方はそちらまで飛ばしてみてください
実際に使っている私の結論としては、
タイベックシートはアウトドアや登山での使用に適しています
理由は他にもあって、
アウトドアブランドもタイベックの素材を使ってテントやタープなどを製造しています
アウトドアで使う道具には機能だけではなく、「タフさ」も求められます
タイベックを使って製品化をしているという事はそれだけで素材としての機能がアウトドアでの使用にも適しているということが分かります
有名ULアウトドアブランドからも製品化されている!
ULギアブランドもタイベックを使って製品を作っています
それだけ注目されているってことですね
シックスムーンデザインからフットプリント(テント用のシート)があります
タイベック素材のテントやシュラフカバーも製品化されている!
ローカスギアからはテントや、タープやシートとして使えるマルチシートも発売されています
LOCUS GEAR ホームページより
LOCUS GEAR ホームページより
ローカスギアはコロナ禍でタイベックは医療用品にも使用されるため、現在タイベックを使用した商品の製造を中断しているようです(2022年5月時点)
ムラコからはシュラフカバーとして製品化されています
その他にも保冷・保温バックなどもあります
タイベックシートの魅力
重量が軽い
グランドシートやレジャーシートと比べてすごく軽いです
実際に私が使用しているサバイバルシートとテントのグランドシートとの比較です



サバイバルシート 213 x 140cm | テント用グランドシート 205 x 90cm | タイベックシート 210 x 100cm |
325.5g | 211g | 197g |
サバイバルシートと比べてなんと197gも軽量です
テント専用のグランドシートと比べても82.5g軽量です
大きさが同じではないのでこの比較はあくまで参考値です
210 x 100cmならソロで使うには十分な大きさなので、タイベックシートにすれば装備を軽量化させる事ができます
価格が安い

サバイバルシートや専用のグランドシート(フットプリント)に比べてタイベックシートはコストパフォーマンスに優れています
価格は210 x100 cmで1319円(2023年5月時点)
サイズによって値段は変わりますが、キャンプ専用のシートと比べると総じて価格は安く体に入ります
入手しやすさ・アマゾンで買うのがおすすめ
アマゾンや楽天で購入することができますがアマゾンで買うのが圧倒的におすすめです
アマゾンではキャンプで使うのにちょうど良いサイズで切り売りされているので無駄なく購入する事ができます
タイベック・シルバーを使っている感想
実際にタイベックシルバーをキャンプや登山で使い込んでみてグランドシートとしての役割は十分に果たしてくれることを実感しました
グランドシートとしての役割は十分果たしてくれる

私はキャンプでは地べたスタイルで過ごすことがほとんどで、スリーピングマットの上に座って過ごしています
グランドシートとして使ってみて、普段使っているグランドシートと比較して大きな違いは感じませんでした
グランドシートとして、テントやスリーピングマットを汚れや傷つきから守ってくれる役割は十分果たしてくれます

雪山登山でのキャンプでも使用しましたが問題なく使う事ができました(アルミ蒸着の恩恵は体感はできませんでしたが)
透湿性の高さ
使っていて気になったのは翌朝のこと
シートの上に敷いていたスリーピングマットが湿っていました
これはタイベックシートの透湿性の高さによるものだと思います

他にもシートの上に置いていたものは少し湿り気を感じる状態でした
私はシートの上には座らず、スリーピングマットの上に座っていたので着ている洋服が湿ってしまうことはありませんでしたが、直接座っていたら湿ってしまいそうです
グランドシートとしての役割は十分果たしてくれますが、直接物を置くと、若干湿ってしまいます
湿度の高い川沿いで雨上がりにキャンプをした時にタイベックシートを荷物を置くために使用したところ、翌朝に荷物が濡れてしまっていたことがあります
荷物の圧力がかかり、透湿してしまったのが原因です
テントを保護するための目的での使用はいいですが、レジャーシートとして直接座る場合などは注意しましょう
お尻、濡れますよ
丈夫さ「穴、あきません」
シートそのものがすごく薄いので、小石などですぐに穴が空いてしまうのではと心配していましたが小石などで穴が開くことはありませんでした
試しに手でちぎろうとしてみましたが無理でした
強靭性も高いといえます
耐摩耗性
タイベックシートはもともとはアウトドア用に作られていないので、生地自体は薄く、使用頻度が多くなるにつれて摩耗していくものと思っていた方が良さそうです
消耗品と考えておいた方がいいと思います
白いから目立つドロ汚れ
白色なのでドロ汚れは目立ちます

使っていくにつれてだんだんと汚れは落ちにくくなっていきます
私は気にならないタイプですが、気になるタイプの人にはおすすめできません
軽さゆえの注意点:風で飛ばされないように注意!
グランドシートとして使用する場合、テント専用のグランドシートではないのでテントとの連結はできません
軽量なので風に飛ばされたりしないよう注意が必要です
遮熱性:タイベックシルバーの最大の特徴だけど効果ははっきりとは感じない
タイベックシルバーは片側にアルミニウムを蒸着させているので遮熱性が高いのが特徴ですが、
実際に使ってみて遮熱効果を感じられるほどではありませんでした
遮熱に関しての効果は寒い季節の方が感じることができそうです
無骨・ワイルドな雰囲気とは無縁

私はブッシュクラフトや無骨なキャンプも大好きなんですけど、
ワイルドキャンプスタイルにはタイベックシートは合いません
ワイルドなキャンプサイトを目指している人はやっぱりサバイバルシートなどがおすすめです
使って感じたメリット・デメリット
使ってみて感じたことは以下の通り
- 地面からの汚れを防いでくれる
- テントやスリーピングマットを地面から傷つきから守ることができる
- 軽量なので装備を軽くすることができる
- 薄いシートだが、小石などで穴があくことはなかった
- シートの上に置いていた道具やスリーピングマットは多少湿ってしまう(触ってみて気付く程度)
- 見た目の好みに個人差がある(無骨・雰囲気重視の人には向かない)
- 軽量なので風に飛ばされないよう注意が必要
- 白色なので使っていくうちに汚れが目立つようになる
まとめ
- 安価なのでコストを抑えることができる
- アマゾンなどで購入することができるので手に入りやすい
- 軽量なので装備を軽くすることができる
- テントやスリーピングマットを地面からの汚れや傷つきから保護することができる
- 薄いけど強靭性が高いので穴が空きにくい
- 見た目の良し悪しには個人差がでる(無骨・雰囲気重視の人には向かない)
- コストをとにかく抑えたい人
- 装備を軽くしたい人
- 見た目にこだわらない人
- バックパックひとつでキャンプに行く人
- 登山などで使用する人で最低限の機能でいい人
終わりに
建築資材で使われているタイベックの紹介でした
見た目よりも装備を軽量にしたい人にはタイベックはおすすめの素材です
私は無骨・雰囲気にこだわりたいと思っていますが、できるだけ荷物も軽くしたいので今後も使っていこうと思います
グランドシートならほとんど見えないので気にならないですよね
装備を軽量化してバックパックひとつでキャンプや登山に出かけましょう
最後まで読んでいただきありがとうございました
何かみなさんの参考になれば嬉しいです