こんにちは、opoです(opo_85)
私がスリーピングマットを探しているときに大変だったのが、スペックの比較です
この記事でははニーモのスリーピングマット全モデルのスペックの比較をしつつ、私が使っているスリーピングマットやこれから買う人におすすめスリーピングマットも紹介します
何かみなさんの道具選びの参考になれば嬉しいです
比較一覧についての価格は2023年7月時点での税込価格となりますのでご了承ください
スリーピングマットの基礎知識:種類とR値
スリーピングマットは大きく3種類あります

写真の左からエアマット、セルフインフレーターマット、クローズドセルマットです
それぞれの特徴について詳しくみていきましょう
エアマット
空気を入れて使用するエアマットは軽量・コンパクトさが魅力のマットです

スリーピングマットの中では最もコンパクトになるのがエアマットです
寝心地の良し悪しは個人差があるものの、厚みがあるものが多く、地面のデコボコを感じにくいのがメリット
断熱フィルムを入れることで高い断熱力を発揮することができ、R値の高いハイスペックモデルはエアマットであることが多いです
空気を入れる量が多いので準備に時間がかかるのと、パンクすると使い物にならなくなってしまうというデメリットがあります
セルフインフレーターマット
中にフォームが内蔵されていてバルブを開けると自動である程度まで膨らむ構造になっているマットです

エアマットほどコンパクトにはなりませんが、クローズドセルマットよりもコンパクトになり、快適なクッション性を備えたバランスのいいマットなのが特徴
空気を入れる量が多いので準備に時間がかかるのと、パンクすると使い物にならなくなってしまうというデメリットがあります
自動で膨らむとされているセルフインフレーターマットですが、私が使っているセルフインフレーターマットはバルブを開けても全然膨らみません
結局空気を入れて膨らませています
クローズドセルマット
パンクのリスクとは無縁のクローズドセルマットです

他のスリーピングマットと比べて安価で入手することができ、広げれば使える扱いやすさが魅力
耐久性があり、ガシガシ使っても問題なし
コンパクトにならないのがデメリットですが耐久性の高さから最も信頼できるのがクローズドセルマットです
ロール式のものやジャバラ式のマットがありますが、扱いやすさの面ではジャバラ式の方が上です
R値とは断熱性を数値化したもの
R値とは地面からの断熱性の高さを表す数値です
R値が高いほど断熱性が高く、厳しい環境での使用ができます
これまでは各社が独自でR値を算出していたものを2020年にASTMという規格で統一されました
R値についてより詳しく知りたい方はエクスペドのホームページで詳しく解説してくれています
ニーモ・スリーピングマット
ニーモには全部で8種類のラインナップがあります
テンサー エアマット | テンサー・インシュレーテッド エアマット |
テンサー・アルパイン エアマット | クウェーザー エアマット |
ゾア セルフインフレーターマット | オーラ セルフインフレーターマット |
ローマー セルフインフレーターマット | スイッチバック クローズドセルマット |
全モデル比較
限定コレクション「ロングボウ」のスリーピングマットも合わせるとサイズ別と合わせて全21種類になります
全モデルの比較はこちらになります
モデル名 | R値 | 重量 | サイズ | 収納サイズ | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
テンサー アルパイン レギュラー | 4.8 | 475g | 183x51x8cm | 20×φ8cm | ¥28,600 |
ロングボウ アルパイン レギュラー | 4.8 | 515g | 183x51x8cm | 20×φ8cm | ¥25,850 |
ロングボウ アルパイン ワイドレギュラー | 4.8 | 750g | 193x64x8cm | 24×φ9cm | ¥28,050 |
テンサーインシュレーテッド レギュラー | 4.2 | 410g | 183x51x8cm | 20×φ7.5cm | ¥28,050 |
テンサーインシュレーテッド ワイドレギュラー | 4.2 | 540g | 183x64x8cm | 24×φ9cm | ¥29,700 |
テンサーインシュレーテッド ミディアム | 4.2 | 390g | 160x51x8cm | 20×φ7cm | ¥26,400 |
テンサー レギュラー | 2.5 | 365g | 183x51x8cm | 20×φ7.5cm | ¥24,700 |
テンサー ワイドレギュラー | 2.5 | 480g | 183x64x8cm | 24×φ7.5cm | ¥26,400 |
テンサー ミディアム | 2.5 | 330g | 160x51x8cm | 20×φ7cm | ¥23,100 |
ゾア レギュラー | 2.7 | 450g | 183x51x2.5cm | 20×φ11cm | ¥17,050 |
ゾア ミディアム | 2.7 | 415g | 160x51x2.5cm | 20×φ10.5cm | ¥15,950 |
ゾア ショート | 2.7 | 295g | 122x51x2.5cm | 20×φ10cm | ¥13,750 |
オーラ レギュラー | 2.7 | 530g | 183x51x2.5cm | 20×φ13cm | ¥15,950 |
オーラ ワイドレギュラー | 2.7 | 690g | 183x64x2.5cm | 24×φ15cm | ¥17,050 |
オーラ ミディアム | 2.7 | 500g | 160x51x2.5cm | 20×φ12cm | ¥14,850 |
オーラ ショート | 2.7 | 375g | 122x51x2.5cm | 20×φ10cm | ¥13,200 |
スイッチバック レギュラー | 2.0 | 415g | 183x51x2.3cm | 13x14x51cm | ¥8,800 |
クウェーザー ワイド | 3.3 | 850g | 183x64x9cm | 24×φ12.5cm | ¥27,500 |
クウェーザー ダブル | 3.3 | 1450g | 193x132x9cm | 36×φ19cm | ¥41,800 |
ローマー XL ワイド | 6.0 | 2.270g | 198x76x10cm | 40×φ25cm | ¥41,800 |
ローマー ダブル | 6.0 | 3400g | 193x132x10cm | 66×φ28cm | ¥62,700 |
モデル名 | R値 | 重量 | サイズ | 収納サイズ | 価格(税込) |
レギュラーサイズ比較
レギュラーサイズの比較はこちら
設営時のサイズは183cm x 51cmのマットで、モデルによってマットの厚さが変わります
モデル名 | R値 | 重量 | 厚さ | 収納サイズ | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
テンサー アルパイン | 4.8 | 475g | 8cm | 20×φ8cm | ¥28,600 |
ロングボウ アルパイン | 4.8 | 515g | 8cm | 20×φ8cm | ¥25,850 |
テンサー インシュレーテッド | 4.2 | 410g | 8cm | 20×φ7.5cm | ¥28,050 |
テンサー | 2.5 | 365g | 8cm | 20×φ7.5cm | ¥24,700 |
ゾア | 2.7 | 450g | 2.5cm | 20×φ11cm | ¥17,050 |
オーラ | 2.7 | 530g | 2.5cm | 20×φ13cm | ¥15,950 |
スイッチバック | 2.0 | 415g | 2.3cm | 13x14x51cm | ¥8,800 |
全身をカバーできるサイズなので初心者のキャンパーやハイカーにおすすめのサイズです
ショート/ミディアムサイズ比較
ミディアムサイズとショートサイズのスペック比較になります
ミディアムは長さが160cm、ショートは122cmです
モデル名 | R値 | 重量 | サイズ | 収納サイズ | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
テンサー インシュレーテッド | 4.2 | 390g | 160x51x8cm | 20×φ7cm | ¥26,400 |
テンサー | 2.5 | 330g | 160x51x8cm | 20×φ7cm | ¥23,100 |
ゾア | 2.7 | 415g | 160x51x2.5cm | 20×φ10.5cm | ¥15,950 |
オーラ | 2.7 | 500g | 160x51x2.5cm | 20×φ12cm | ¥14,850 |
ゾア | 2.7 | 295g | 122x51x2.5cm | 20×φ10cm | ¥13,750 |
オーラ | 2.7 | 375g | 122x51x2.5cm | 20×φ10cm | ¥13,200 |
ミディアムやショートサイズは快適さよりも軽量化やコンパクトさを重視するULハイカーやULキャンパーにおすすめのサイズです
また組み合わせて使うことで幅広い環境に対応することもできます
ロング/ワイド/レクタングラーシリーズの比較
ワイドレクタングラーは幅が64cmあり、形状が長方形なのが特徴です
ダブルは幅が132cmありますので大型のテントでの使用に適しています
モデル名 | R値 | 重量(g) | サイズ(cm) | 収納サイズ | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
テンサー インシュレーテッドワイド | 4.2 | 540g | 183x64x8cm | 24×φ9cm | ¥29,700 |
ロングボウ アルパイン ワイドロング | 4.8 | 750g | 193x64x8cm | 24×φ9cm | ¥28,050 |
テンサー ワイド | 2.5 | 480g | 183x64x8cm | 24×φ7.5cm | ¥26,400 |
オーラワイドレクタ | 2.7 | 690g | 183x64x2.5cm | 24×φ15cm | ¥17,050 |
クウェーザー | 3.3 | 850g | 183x64x9cm | 24×φ12.5cm | ¥27,500 |
クウェーザー ダブル | 3.3 | 1450g | 193x132x9cm | 36×φ19cm | ¥41,800 |
ローマー XL ワイド | 6.0 | 2.270g | 198x76x10cm | 40×φ25cm | ¥41,800 |
ローマー ダブル | 6.0 | 3400g | 193x132x10cm | 66×φ28cm | ¥62,700 |
ゆったりとしたい人や、ラグジュアリーなキャンプにおすすめなワイドシリーズです
参考:R値と対応下限温度について
スリーピングマットのことを調べていたときに、エクスペドのホームページではR値に対して対応下限温度の表記がありました
R値 | 対応下限温度 |
---|---|
1.3 | 10℃ |
1.4 | 10℃ |
1.5 | 6℃ |
2.2 | 2℃ |
2.4 | 0℃ |
2.9 | -5℃ |
3.7 | -10℃ |
4.3 | -13℃ |
4.8 | -20℃ |
4.8 | -20℃ |
5.8 | -25℃ |
7.1 | -30℃ |
7.8 | -40℃ |
これが絶対!というわけではないと思いますが、参考にすることはできます
マイナス10℃の環境で雪中キャンプをした時にR値4.8のスリーピングマットで寝た時は寒さを全く感じることなく朝まで眠ることができました
マイナス7℃の環境でR値2.7のスリーピングマットで寝た時は寒さを感じてしまい、ほとんど眠ることができませんでした
寒さの感じ方は人によって違いますが、上記の表を参考に使う環境に対して少し余裕を持ったR値のマットを使用することで不安を解消し、快適に寝ることができると思います
マットは重ねて使うことでR値を足し算することができます
組み合わせの相性や組み合わせ例など詳しくはこちらをご覧ください
おすすめのニーモ・スリーピングマット・3選
ハイエンドモデル:テンサー・アルパイン
厳冬期の登山も視野に入れている人や、北海道など特に寒冷な地域でのキャンプをする人、寒さへの不安をなくしたい人にはニーモのハイエンドモデルのテンサーアルパインがおすすめです
R値4.8なのでかなり厳しい環境でも使用することができます
コンパクトさも魅力で、収納時には20×φ8cmになるので荷物が多くなりがちな冬のキャンプでコンパクトになるのはかなりありがたいです
私が使っているエアマットはロングボウコレクションのエアマットで、R値がテンサーアルパインと同じ4.8のエアマットを使用しています


テンサーアルパインよりも生地が厚いので若干重たいのですが、それ以外はほとんどスペックは同じです
雪中キャンプでも全く寒さを感じないエアマットです
氷点下でのキャンプに対応:テンサー・インシュレーテッド
テンサーアルパインはキャンプで使うだけの人にはオーバースペックになってしまうことも
テンサーアルパインほどハイスペックでなくてもいい人にはテンサー・インシュレーテッドがおすすめです
出典:ニーモホームページ
R値は4.2ですので雪中キャンプなどでも十分に対応数することができ、価格もテンサーアルパインよりも安いので経済的
重量も軽いので登山で使う人にもおすすめのモデルです
パンクのリスクを考えてクローズドセルマットと併用すればパンクのリスクも回避できますし、断熱性も高めることができるのでおすすめです
その場合、エアマットをハイスペックにしなくてもいいケースもあります
軽量3シーズンモデル:ゾア
セルフインフレーターマットでおすすめなのがゾアです
R値は2.7で単体での使用では3シーズン用となりますが、クローズドセルマットと組み合わせることで冬の使用も可能になります
メリットは軽量なこと
セルフインフレーターマットの中では最軽量クラス(450g)です
ゾアは私が実際に使っているマットで、ハンモックに使ったりもすることができるので年間を通して使用しているマットです
ニーモゾアについて詳しく知りたい方はこちらからご覧ください
おわりに
ニーモのスリーピングマットの全モデルの比較でした
装備を軽量にするか、より厳しい環境でのキャンプをするか
人それぞれで正解はありません
この記事を参考にあなたに最適なマットが見つかれば嬉しいです
最後まで読んでいただきありがとうございました