こんにちは、opoです(opo_85)
快適な睡眠をするためにはスリーピングマットは無視できない重要なアイテムです
この記事でははニーモのスリーピングマット全モデルのスペックの比較をしつつ、私が使っているスリーピングマットやこれから買う人におすすめスリーピングマットも紹介します
何かみなさんの道具選びの参考になれば嬉しいです
スリーピングマットの基礎知識:種類とR値
ニーモのスリーピングマットを紹介する前に、ちょっとだけマットの種類について解説します
写真の左からエアマット、セルフインフレーターマット、クローズドセルマットです
大きく分けるとスリーピングマットはこの3種類に分類されます
空気を入れて使用するエアマットは軽量・コンパクトさが魅力のマット
断熱フィルムを入れることで高い断熱力を発揮することができ、R値の高いハイスペックモデルはエアマットであることが多い
中にフォームが内蔵されていてバルブを開けると自動である程度まで膨らむ構造になっているマットです
エアマットほどコンパクトにはなりませんが、クローズドセルマットよりもコンパクトになり、快適なクッション性を備えたバランスのいいマット
他のスリーピングマットと比べて安価で入手することができ、広げれば使える扱いやすさが魅力
耐久性があり、ガシガシ使ってもパンクのリスクがないのでもっとも信頼できるマットだけど、エアマットに比べると薄く、寝心地は悪い
スリーピングマットの寝心地の感じ方には「慣れ」や「好み」などの個人差が大きくでます
R値とは地面からの断熱性の高さを表す数値です
R値が高いほど断熱性が高く、厳しい環境での使用ができます
スリーピングマットの種類やR値について詳しく知りたい人はこちら
ニーモ・スリーピングマット
ニーモには全部で8種類のラインナップだったのが2024年には3種類増え、11種類となりました
テンサーエクストリームコンディションズ (NEW) R値:8.5/エアマット サイズ:レギュラー・レビュラーワイド | テンサーオールシーズン (NEW) R値:5.4/エアマット サイズ:レギュラー・レビュラーワイド |
テンサー R値:2.5/エアマット サイズ:レギュラー・レビュラーワイド・ ミディアム | テンサー・インシュレーテッド R値:4.2/エアマット サイズ:レギュラー・レビュラーワイド・ ミディアム |
テンサートレイル(NEW) R値:2.8/エアマット サイズ:レギュラー・レビュラーワイド | テンサー・アルパイン R値:4.8/エアマット サイズ:レギュラー・レビュラーワイド |
クウェーザー R値:3.3/エアマット サイズ:レビュラーワイド・ダブル | ゾア R値:2.7/セルフインフレーターマット サイズ:レギュラー・ミディアム・ショート |
オーラ R値:2.7/セルフインフレーターマット サイズ:レギュラー・レギュラーワイド・ ミディアム・ショート | ローマー R値:6.0/セルフインフレーターマット サイズ:レビュラーワイド・ダブル |
スイッチバック R値:2.0/クローズドセルマット サイズ:レギュラー |
2024年にラインナップに加わった3つの新商品
全ラインナップの比較をする前に、2024年に新しくリリーズされたスリーピングマットの特徴を見ていきましょう
テンサーエクストリームコンディションズ
これまでニーモのマットは、山岳地で使用できるマットで一番高いR値だったのがテンサー アルパイン(R値4.8)でしたが、それを大きく上回るR値8.5のエアマットが登場しました!
しかも驚くべきなのは価格です
テンサーエクストリームコンディションズはR値8.5のハイスペックでありながら価格は35,200円!(サーマレストのネオエアーXサーモはR値7.3で価格は44,000円)
8,800円も安いことになります!
断熱性の高いマットを探している人にとってはかなり魅力的ですね
テンサーオールシーズン
続いて紹介するのもR値5.4のハイスペックマット
名前にオールシーズンと付くだけあって、R値5.4あれば年間を通して使うことのできるマットです
R値5.4あれば目安でマイナス20℃より低くても対応できます(目安)
テンサーオールシーズンもびっくりするほどの価格!R値5.4で3万円でおつりがくるコスパに優れたマットです
テンサートレイル
断熱性能よりも重量にこだわってるのがテンサートレイルシリーズ
レギュラーサイズでありながら、重量は400gを切る軽さ!R値は2.8と寒冷地での使用時には対策が必要ですが、3シーズンで使うには十分!
全モデル比較
限定コレクション「ロングボウ」のスリーピングマットも合わせるとサイズ別と合わせて全21種類になります
全モデルの比較はこちらになります
モデル名 | R値 | 重量 | サイズ | 収納サイズ | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
テンサーエクストリーム コンディションズ/レギュラー | 8.5 | 472g | 183x51x9cm | 25.5×φ10㎝ | ¥35,200 |
テンサーエクストリーム コンディションズ /レギュラーワイド | 8.5 | 625g | 183x64x9cm | 27×φ11㎝ | ¥37,400 |
テンサーオールシーズン レギュラーマミー | 5.4 | 400g | 183x51x9cm | 25.5×φ10㎝ | ¥29,150 |
テンサーオールシーズン レギュラーワイド | 5.4 | 530g | 183x64x9cm | 27.0×φ10㎝ | ¥30,800 |
テンサー アルパイン レギュラーマミー | 4.8 | 475g | 183x51x8cm | 20×φ8cm | ¥28,600 |
ロングボウ アルパイン レギュラーマミー | 4.8 | 515g | 183x51x8cm | 20×φ8cm | ¥25,850 |
ロングボウ アルパイン ワイドレギュラー | 4.8 | 750g | 193x64x8cm | 24×φ9cm | ¥28,050 |
テンサーインシュレーテッド レギュラーマミー | 4.2 | 410g | 183x51x8cm | 20×φ7.5cm | ¥28,050 |
テンサーインシュレーテッド ワイドレギュラー | 4.2 | 540g | 183x64x8cm | 24×φ9cm | ¥29,700 |
テンサーインシュレーテッド ミディアムマミー | 4.2 | 390g | 160x51x8cm | 20×φ7cm | ¥26,400 |
テンサートレイル レギュラーマミー | 2.8 | 369g | 183x51x9cm | 25.5×φ9.5㎝ | ¥24,750 |
テンサートレイル レギュラーワイド | 2.8 | 491g | 183x64x9cm | 27.0×φ9.5㎝ | ¥26,400 |
テンサー レギュラーマミー | 2.5 | 365g | 183x51x8cm | 20×φ7.5cm | ¥24,700 |
テンサー ワイドレギュラー | 2.5 | 480g | 183x64x8cm | 24×φ7.5cm | ¥26,400 |
テンサー ミディアムマミー | 2.5 | 330g | 160x51x8cm | 20×φ7cm | ¥23,100 |
ゾア レギュラーマミー | 2.7 | 450g | 183x51x2.5cm | 20×φ11cm | ¥17,600 |
ゾア ミディアムマミー | 2.7 | 415g | 160x51x2.5cm | 20×φ10.5cm | ¥16,500 |
ゾア ショートマミー | 2.7 | 295g | 122x51x2.5cm | 20×φ10cm | ¥14,300 |
オーラ レギュラーマミー | 2.7 | 530g | 183x51x2.5cm | 20×φ13cm | ¥16,500 |
オーラ ワイドレギュラー | 2.7 | 690g | 183x64x2.5cm | 24×φ15cm | ¥18,150 |
オーラ ミディアムマミー | 2.7 | 500g | 160x51x2.5cm | 20×φ12cm | ¥15,400 |
オーラ ショートマミー | 2.7 | 375g | 122x51x2.5cm | 20×φ10cm | ¥13,750 |
スイッチバック レギュラー | 2.0 | 415g | 183x51x2.3cm | 13x14x51cm | ¥9,350 |
クウェーザー ワイド | 3.3 | 850g | 183x64x9cm | 24×φ12.5cm | ¥27,500 |
クウェーザー ダブル | 3.3 | 1450g | 193x132x9cm | 36×φ19cm | ¥41,800 |
ローマー XL ワイド | 6.0 | 2.270g | 198x76x10cm | 40×φ25cm | ¥41,800 |
ローマー ダブル | 6.0 | 3400g | 193x132x10cm | 66×φ28cm | ¥62,700 |
モデル名 | R値 | 重量 | サイズ | 収納サイズ | 価格(税込) |
レギュラーサイズ比較
レギュラーサイズの比較はこちら
設営時のサイズは183cm x 51cmのマットで、モデルによってマットの厚さが変わります
モデル名 | R値 | 重量 | 厚さ | 収納サイズ | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
テンサーエクストリーム コンディションズ | 8.5 | 472g | 9cm | 25.5×φ10㎝ | ¥35,200 |
テンサーエクストリーム コンディションズ /レギュラーワイド | 5.4 | 400g | 9cm | 25.5×φ10㎝ | ¥29,150 |
テンサー アルパイン | 4.8 | 475g | 8cm | 20×φ8cm | ¥28,600 |
ロングボウ アルパイン | 4.8 | 515g | 8cm | 20×φ8cm | ¥25,850 |
テンサー インシュレーテッド | 4.2 | 410g | 8cm | 20×φ7.5cm | ¥28,050 |
テンサートレイル レギュラーマミー | 2.8 | 369g | 9cm | 25.5×φ9.5㎝ | ¥24,750 |
テンサー | 2.5 | 365g | 8cm | 20×φ7.5cm | ¥24,700 |
ゾア | 2.7 | 450g | 2.5cm | 20×φ11cm | ¥17,600 |
オーラ | 2.7 | 530g | 2.5cm | 20×φ13cm | ¥16,500 |
スイッチバック | 2.0 | 415g | 2.3cm | 13x14x51cm | ¥9,350 |
参考:R値と対応下限温度について
スリーピングマットのことを調べていたときに、エクスペドのホームページではR値に対して対応下限温度の表記がありました
R値 | 対応下限温度 |
---|---|
1.3 | 10℃ |
1.4 | 10℃ |
1.5 | 6℃ |
2.2 | 2℃ |
2.4 | 0℃ |
2.9 | -5℃ |
3.7 | -10℃ |
4.3 | -13℃ |
4.8 | -20℃ |
4.8 | -20℃ |
5.8 | -25℃ |
7.1 | -30℃ |
7.8 | -40℃ |
これが絶対!というわけではないと思いますが、参考にすることはできます
マイナス10℃の環境で雪中キャンプをした時にR値4.8のスリーピングマットで寝た時は寒さを全く感じることなく朝まで眠ることができました
マイナス7℃の環境でR値2.7のスリーピングマットで寝た時は寒さを感じてしまい、ほとんど眠ることができませんでした
寒さの感じ方は人によって違いますが、上記の表を参考に使う環境に対して少し余裕を持ったR値のマットを使用することで不安を解消し、快適に寝ることができると思います
マットは重ねて使うことでR値を足し算することができます
組み合わせの相性や組み合わせ例など詳しくはこちらをご覧ください
おすすめのニーモ・スリーピングマット・3選
ハイエンドモデル:テンサーオールシーズン
厳冬期の登山も視野に入れている人や、北海道など特に寒冷な地域でのキャンプをする人、寒さへの不安をなくしたい人にはニーモの新商品・テンサーオールシーズンがおすすめです
R値5.4なのでかなり厳しい環境でも使用することができます
コンパクトさも魅力で、収納時には25.5×φ10㎝になるので荷物が多くなりがちな冬のキャンプでコンパクトになるのはかなりありがたいです
R値が5.4もあれば厳冬期の山岳地帯であっても単体での使用もできるスペックで、クローズドセルマットと重ねて使えばさらに寒冷な場所でも対応していけます
雪中キャンプでも全く寒さを感じないエアマットです
氷点下でのキャンプに対応:テンサー・インシュレーテッド
テンサーオールシーズンはキャンプで使うだけの人にはオーバースペックになってしまうことも考えられます
テンサーアルパインほどハイスペックでなくてもいい人にはテンサー・インシュレーテッドがおすすめです
R値は4.2と氷点下でも十分に対応できるスペックで、さらに重量も410gと軽量。バランスの取れたマットです
重量も軽いので登山で使う人にもおすすめのモデルです
パンクのリスクを考えてクローズドセルマットと併用すればパンクのリスクも回避できますし、断熱性も高めることができるのでおすすめです
その場合、エアマットをハイスペックにしなくてもいいケースもあります
軽量3シーズンモデル:ゾア
セルフインフレーターマットでおすすめなのがゾアです
R値は2.7で単体での使用では3シーズン用となりますが、クローズドセルマットと組み合わせることで冬の使用も可能になります
メリットは軽量なこと
セルフインフレーターマットの中では最軽量クラス(450g)です
ゾアは私が実際に使っているマットで、ハンモックに使ったりもすることができるので年間を通して使用しているマットです
ニーモゾアについて詳しく知りたい方はこちらからご覧ください
おわりに
ニーモのスリーピングマットの全モデルの比較でした
2024年に入り、ハイスペックなモデルもラインナップに加わったニーモのスリーピングマット
ニーズに応じて選択の幅が広がったのは間違いありません
装備を軽量にするか、より厳しい環境でのキャンプをするか、人それぞれで正解はありません
この記事を参考にあなたに最適なマットが見つかれば嬉しいです
最後まで読んでいただきありがとうございました