こんにちは、opoです(opo_85)
この記事では実際に使ってみた感想と合わせてメリット・デメリットをお伝えしつつ、魅力や特徴を解説します(使い方についても解説します)
何かみなさんの参考になれば嬉しいです
オプティマスって?
オプティマスは1899年にスウェーデンで誕生した調理器具のブランドです
オプティマスのストーブは1世紀以上部わたり、冒険家や、登山者に使われてきた歴史の長いブランドです
スベア123Rの歴史
スベアは1800年代後半に開発されてて以来、現在でも100年以上の前とほとんど変わらない姿で販売されています
私が子供の頃に憧れていたバックパッカー「シェルパ斉藤さん」が愛用していたのをみて密かにスベアへの憧れがありました
実際に使ってみて、シンプルで重厚感のあるデザインや、真鍮製のストーブに魅了されてしまったのは言うまでもありません
それではスベアのメリットとデメリットを詳しくみていきましょう
メリット
- 強い火力
- 火力の調整が可能
- 頑丈さ
- 寒さへの強さ
- 豊富なアフターパーツ
強い火力・調理に適したストーブ
スベアの火力は1300Kcalです
メリットとして紹介していますが、ガスバーナーや加圧式のガソリンストーブと比べると火力は劣るものの、アルコールストーブなどに比べると火力は強く、調理に適しています
ガスバーナーにもよりますが、ガスバーナーの火力は一般的に1400〜3600Kcalほどで、加圧式のガソリンストーブでも2100〜3000Kcalほどです
スベアの火力が1300Kcalでまあまあ強いのがわかったけど結局どのくらいなの?と気になった方もいますよね
アルコールストーブ、スベア、ガスバーナーで300mlのお湯が沸くまでの時間を計ってみました
アルコールストーブ | スベア | ガスバーナー | |
約6分07秒 | 約3分17秒 | 約1分49秒 |
見てもらうと分かる通り、ガスバーナーが一番早くて2分以内に沸かすことができます
アルコールストーブだと約6分です(アルコールストーブはトランギアを使用しました)
スベアはアルコールストーブの半分の時間で沸かすことができました
なんとなく火力の強さを想像をしていただけたでしょうか?
野外で調理をするにあたってスベア1300Kcalは十分な火力です
火力の調整が可能
調理をメインで使うなら火力の調整ができた方がいいですよね
スベアは火力の調整が可能です
アルコールストーブは火力の調整が難しく、できたたとしても少しです
ですがスベアは燃料調節キーを回すことで簡単に調節が可能です
頑丈さ
真鍮製のスベアはガンガン使っても壊れない頑丈さが魅力です
スベアは加圧をしないため、シンプルな構造であることと、故障のリスクが低いことがメリット
加圧しないスベアはアナログでありながら100年以上も歴史があり使い続けられているのはその頑丈さが魅力だからですね
寒さへの強さ
これは燃料の特性ですが、しっかりとプレヒート(予熱)をしてから点火をすることで寒冷地であっても使用することができます
ガスバーナーの場合、寒冷地で使用する場合はボンベを寒冷地用にする必要がありますがガソリンストーブの場合はそのままでOKです
通常、ガソリンストーブは点火直後から火が安定するまでに少し時間がかかります
寒冷地での使用の場合、その安定しない時間は少し長くなるものの、タンクが温められることでタンク内の燃料の気化がスムーズになると火は安定してきます
使う分だけ携帯できる液体燃料
液体燃料のメリットは使う分だけを携帯できることです
ガスバーナーって、カートリッジの残量が心配になって新しいのを使ってしまったりしませんか?
その結果、家に中途半端なカートリッジが複数ある、なんてことになりません?
私はそうでした
カートリッジの残量の管理が難しいことから、使い切る前に新しいのを使ってしまうので家には中途半端なカートリッジがいつもある状態でした
ガソリンなら、使う分だけをフューエルボトルに入れて携帯することができます
そして、透明な容器なら残量は一目瞭然です
中途半端なカートリッジの使い道に困ることがなくなりますよ
燃料の携帯も不可能ではない
スベアの燃料タンクは密閉できるので燃料の携帯は不可能ではありません
メーカーはそれを推奨はしていないので自己責任で、ということにはなりますが、燃料ボトルがなくても燃料は携帯でき、使うたびに補充していけるのは燃料を使い切れるので無駄がでません
豊富なアフターパーツ
アフターパーツが豊富なので、故障や、消耗部品の取り替えが可能です
ニップルというパーツは使用するにつれて煤が溜まるので定期的な清掃が必要だったり、長い年月使う中で消耗してきます
アフターパーツが豊富なことで、パーツを交換しながら半永久的に使うことができます
デメリット
- 騒音
- 重量
- 使うのに慣れが必要
- 燃料の入手・予熱剤の用意
騒音
スベアは点火中、大きな音が出ます
ガスバーナーもそうですが、これがなかなかの騒音です
キャンプ場で静かに過ごしたい時に使うのはお勧めできません
それに比べアルコールストーブは点火時の音がほとんどないので、静かに過ごしたい人はアルコールストーブがおすすめです
重量
重量は550グラムですので軽いとは言えません
とにかく装備を軽くしたい人にとってはスベアは重いストーブです
真鍮は頑丈ですし、魅力はあるものの、重量を気にする場合にはデメリットになる素材です
ULを目指すのであればアルコールストーブがおすすめです
使うには慣れが必要・注油、プレヒート
使うには慣れが必要です
点火するためにプレヒートが必要だったり、風防を外さないと燃料や予熱剤が入れられなかったりとガスバーナーやアルコールストーブに比べると一手間多くかかります
フィールドに出る前に必ず練習しておきましょう
燃料の入手・ホワイトガソリン
アルコールは近所のドラッグストアでも購入することができるので入手することが簡単です
ですが
スベアで使用するのはホワイトガソリンです(入手方法が限られる)
ですが旅先で入手する場合にはドラッグストアで買うよりは難しいです
また飛行機での移動の時には使用済みのガソリンストーブは空輸できないので気をつけましょう
プレヒートのための予熱剤
プレヒートのための予熱剤を用意しなければならないのもデメリットと言えます
手の熱でじんわりと温めることもできるようですが、基本的には予熱をしてからの使用になるのでゲル状の燃料か、またはアルコールなどを利用する必要があります
使うのに必要な燃料がホワイトガソリンだけではないのもデメリットですね
スベア123R スペック
収納サイズ | 100 x 130mm |
重量 | 550g |
素材 | 真鍮・アルミニウム |
出力 | 1400W(1300Kcal) |
燃焼時間 | 120ミリリットルの燃料で最高1時間 |
タンク容量 | 180ml |
使用燃料 | ホワイトガソリン |
付属品 | 取扱説明書、アルミクッカー |
レビュー | レビューを見る |
付属しているクッカーの容量は?
本体とセットになっているアルミクッカーの容量は約300mlです
アルファ米を食べたりするときや、みそ汁、フリーズドライなんかを食べる時にはこれで十分ですが、ラーメンなどを食べるには小さいです
加工などがされていないので、使用前にシーズニングをしておくと調理でのコゲ付きなんかは落としやすくなります
クッカーとの相性・おすすめのクッカー
付属品にはケースがありません
スベア専用のケースが別売で販売されていますが、クッカーの中に入れて携帯した方が装備はコンパクトにすることができます
スベアはサイズが10cm x13cmです
スベアがピッタリ入るクッカーならスノーピーク・トレック900がおすすめです
スノーピーク・トレック900
シンデレラフィットではないので多少の隙間はできますが、トレック900の中に入るので持ち運びに便利です
フタもピッタリ閉まりますよ
使い方
スベアの使い方の流れは以下のようになります
- 注油・予熱剤を入れる
- プレヒート(予熱)させる
- 点火
- 火力の調節
- 消火
ガスバーナーやアルコールストーブなどに比べるとプレヒートが必要だったりするので手間は増えます
使い方に付いて詳しくはこちらの記事で解説しています
使用時の注意点
予熱剤の点火にはマッチがあると便利
プレヒートのために予熱剤に点火するには普通のライターでは難しいのでマッチが点火しやすいです
ライターなら先が伸びるタイプのライターを用意しましょう
SOTOのライターはガスを充填できるので繰り返し使えて便利です
本体は熱くなるので手袋は必須
点火中、本体は熱くなります
手袋は絶対につけましょう
火力調節キーもつけたままにしておくと熱くなりますので触る時は気をつけてください
まとめ・こんな人におすすめ
トランギア | スベア | ガスバーナー | |
300ml沸かす 時間 | 約6分07秒 | 約3分17秒 | 約1分49秒 |
- 予熱剤の点火は普通のライターでは難しいのでマッチが必要
- 本体が熱くなるので火傷に注意
- 調理もするためのバーナーを探している人
- 頑丈で壊れにくいバーナーが欲しい人
- 無骨なバーナーを探している人
- 不便さも楽しみと思える人
おわりに
いかがでしたでしょうか
100以上の歴史を持つガソリンストーブ「スベア」のメリット・デメリット、特徴の紹介でした
現代においてより便利な道具はたくさんあります
メンテナンスが簡単なものもたくさんあります
ですが、そんな不便なストーブに魅力を感じてしまう人は少なくないのでは?私もそんな一人です
一生使える道具を持ってアウトドアに出かけましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました
何かみなさんの参考になれば嬉しいです