ずっと気になっていたエバニューのアルコールストーブ用スタンドDXを使ってみたのでレビューをします
この記事ではアルコールストーブ用スタンドDX(以下スタンドDX)の特徴や機能・使い方を徹底解説!実際に使ってみて感じた事も合わせてお伝えします
そんな人にスダンドDXはおすすめです!
機能・特徴
多種多様に使うことのできる優れもの


このスタンドDXは様々な燃料に対応することのできる優れものです
- アルコールストーブのスタンド兼風防として
- 固形燃料を使う時の五徳として
- 小枝などを燃料とするウッドストーブとして
一つで多種多様に使うことのできる機能をもった道具は装備を少なく、軽くするための道具選びとして大事な要素です
3分割でコンパクトに収納!

スタンドDXはパーツが「パワープレート」「上部スタンド」「下部スタンド」に分割されています
重ねて収納できるのでコンパクト!

使わない時はこの三つを重ねることでコンパクトに収納する事も可能
収納時のサイズは径82mm x 高さ65mm
さらにこの中にはアルコールストーブをいれておく事もできます

クッカーの中に入れたいのであればエバニューのTi Mug pot500の中にピッタリ入ります
Ti Mug pot500以外では容量400mlのTi400NHに入れる事もできます
中に入れるとこんな感じです

少しはみ出してはしまいますが中に入れることは可能です
重量55.5グラムで超軽量(チタン製)

重量は55.5g(実測)で、焚火台として考えるのであれば最軽量クラスのウッドストーブです
大きさや使ってみてのサイズ感についてはこの後解説をしますが、
装備を軽量にしたいULキャンパーにとっては魅力的な重量になっています
アルコールストーブと合わせても100グラム以下!

専用のチタンアルコールストーブと合わせても91.5gで、100gを切る軽さ
ここに60mlの燃料を合わせても151.5gです
ガスストーブだと本体とガス缶合わせてここまで軽くする事は難しいです
5秒で組み立て!超簡単

三分割されているパーツをはめ込んでいくだけなので組み立ては超簡単です
慣れてくれば組み立てには5秒もかかりません
チムニー効果(煙突効果)で高い燃焼効率

点火中は下部に空いている穴から空気が入り、温められて上昇します
その温められた空気の流れが燃焼を促進してくれることをチムニー効果と呼びます
燃焼効率の良さは火力アップに繋がるので強火での調理しやすくなったり、短い時間で湯沸かしができるメリットがあります


スタンドDX使用 | 通常 |
3分36秒 | 4分18秒 |
スタンドDXを使用した時は通常と比べて約1分ほど早くお湯が沸きました
パワープレート使用で燃焼促進!火力アップ!

アルコールストーブをセットして、上にパワープレートを置くことで燃焼を促進してくれます
アルコールストーブは基本的に点火後に本体が加熱されることで燃料のアルコールも温められて気化し、噴射することで燃焼します
寒冷地での使用や低温状態では点火してもアルコールストーブ本体が加熱されるのに時間がかかり、火力が上がりにくいのですが、パワープレートがあることでストーブ本体の加熱をサポートしてくれます
比較してみたらパワープレートありの方が早くお湯を沸かすことができました
パワープレートあり | パワープレートなし |
3分36秒 | 4分04秒 |
チタン製なのにコストパフォーマンスに優れる!

一般的にチタン素材は頑丈で耐久性があり、軽量ですが素材自体が高価になるのが特徴です
スタンドDXはチタン素材なのにコストパフォーマンスに優れています
チタン製のウッドストーブとして他ブランドのウッドストーブはものすごく高い価格のストーブがありますが、それに比べるとスタンドDXは5,720円(税込)とリーズナブルです
(価格は2023年3月時点)
使い方
アルコールストーブスタンドとしての使い方

アルコールストーブのスタンドとして使う場合、写真の番号順に重ねていきます


点火用の窓がありますのでそこから点火します
アルコールストーブの五徳としてなら上部スタンドのみでも使用可能


五徳として使うなら上部スタンドのみでも使うことができます
ウッドストーブとしての使い方

ウッドスタンドとして使う場合や固形燃料を使う場合には写真の順番でセットします
パワープレートが火床になるので一番下になります

使ってみて感じた事
スタンドDXの機能や特徴を解説してきましたが、ここからは実際に使ってみて感じたことをお伝えしていきます
良い所も、ちょっと残念な所もお伝えするので参考にしてみてください
軽量・コンパクト・組み立て簡単で携帯性が抜群にいい!

組み立てた状態でもかなりコンパクトですが、収納サイズはよりコンパクトなので携帯性が抜群によく、デイキャンプに持ち出すのにピッタリです
組み立ても一瞬でできるのでストレスもありません
点火後はスタンドが加熱されてじんわり暖かい

点火するとスタンドDX本体やパワープレートも加熱されることで遠赤外線効果でじんわりと暖かくなってきます
暖房器具として使うには燃料の消費が早く、実用的ではないものの、気温の低い環境では湯沸かしをしながら手を温めたりするのにちょうどよかったです
点火していた時はテントのフライシートも開放して使っていたのにも関わらず、点火中はテント内の気温もかなり上がりました
焚火台として最小クラスなので載せられるクッカーはひとつ

直径が82mmなので点火中にのせられるクッカーはひとつです
スープを作りながらお肉を焼く、なんてことは出来ません
このスタンドDXを使って焚火をする場合、ご飯はコース料理のようにひとつひとつ食べていく必要があります
二刀流でストレスなく使える!私にとって新しいスタイル


実際に泊まりでキャンプに行った時にスタンドDXを使ってきました
アルコールストーブを利用して二刀流にすることでストレスなく調理をすることができました
これまでは調理は焚き火でしたいとこだわっていましたが、アルコールストーブを併用することで調理もしやすく、このサイズウッドストーブでも十分楽しめることが分かりました

このサイズ感でも焚き火を楽しむ事ができます
燃焼効率が高いから調理はしやすいけど焚火をゆっくり楽しむ事はできない

特徴としてチムニー効果で燃焼効率が高く、強火での調理がしやすいことをお伝えしましたが、
燃料である小枝などは次々と燃え尽きていってしまいます
スタンドDXにクッカーをのせてる状態だと小枝を入れる窓は二つ、小さい窓なので小枝を入れますがすぐに燃え尽きてしまうため、火力の維持するのに結構忙しいです

のんびり焚き火を楽しみたい人にスタンドDXを使うのはおすすめできません
高い燃焼効率→燃え尽きてくれるから片付けが楽
キャンプでの焚き火のコントロールで一番気を使うのが片付けの時ですで
きるだけ燃やし切ることで灰の片付けを最小限で済ませるようにしています
スタンドDXは高い燃焼効率なのでしっかりと燃え尽きてくれます
コンパクトなので、燃え切った灰も最小限で、片付けもらくらく
片付けの手間が少なく済むのは使ってみて分かったメリットです
コンパクトさをどう捉えるか
メリットの「コンパクトさ」は携帯性に優れていますが、小さい分、使うことのできる薪も小さくする必要がありますし、焚火の規模も小さくなります
通常の焚き火で使うような薪は短く切ってからでないとはみ出てしまい、クッカーがのせられなくなってしまいます

燃料にできる小枝などがたくさん落ちているフィールドなら良いですが、
そうでない所では薪は細かくする必要があり、それが結構面倒だったりします
薪がはみ出してしまうと調理ができないので使うには下準備が必要です
アルコールストーブのスタンドとしては「重い」
スタンドDXの重量は実測で55.5gです
ウッドストーブとして考えると55gは軽量な部類ですが、「アルコールストーブの風防」としてみた時に軽量とは言えなくなります


風防として比較した時に、自作した風防は14gでスタンドDXよりも約40gも軽いことになります
スタンドDXは堅牢さや燃焼促進などの付帯機能がありますので一言で重いとは言えませんが、役割を「ストーブの風防」に絞ると重たい風防と言えます
アルコールストーブのスタンド一度点火してしまうとそこから火力調整や消化はできません
デメリットの方が多く感じるけど軽さに勝るものなし!
- 小さいから燃料(薪)の準備が大変
- 燃焼効率がいいから焚火をゆっくり楽しめない
- 風防としては重い
実際に使ってみた感想を聞いて、デメリットばっかりじゃんと思った人もいるかもしれません
確かにデメリットも多いのですが、私はそれでも使い続けたいと思ったし、おすすめできる道具だと思っています
やっぱり、軽さというのは何よりのメリットになります
重量が55gほどのウッドストーブはなかなかありませんし、多様に使うことのできて組み立ても簡単なスタンドDXはおすすめです!
特にデイキャンプでの使用や暑い時期で焚火はコンパクトに楽しみたい時、キャンプ翌朝の朝食でサクッと火を使いたい時などにはスタンドDXは活躍してくれます!
スペック詳細

まとめ
- 使い方色々!多様に使える優れもの!
- 三分割に分かれているので収納時にはコンパクトになる(82mm x 65mm)
- 重量55.5g(実測)で焚火台としては最軽量クラス!
- チタンアルコールストーブと60mlの燃料を合わせても150gほど!
- 組み立てが超簡単!5秒かからない!
- チムニー効果で燃焼効率が高い
- パワープレートを使えば寒冷地での使用でも燃焼を促進してくれる
- チタン性なのにリーズナブル
- 軽量・コンパクトで組み立ても簡単だから携帯性が抜群だった
- 点火するとスタンドDXがじんわり暖かい(手を暖められる)
- クッカーはひとつしか置けないので同時に複数の料理は食べられない
- 燃焼効率が高く、どんどん燃えてしまうので焚火をゆっくり楽しむには向いていない
- アルコールストーブの風防としてみた時に55gは重い
- デイキャンプでサクッと焚火したい人
- 暑い時期にコンパクトなサイズ感の焚火台を探している人
- キャンプ翌朝にちょっと火を使いたい人
- 装備をできるだけ軽量にしたいけど、焚火はしたいULキャンパー
おわりに
エバニューアルコールストーブ用スタンドDXの紹介でした
小さいので焚き火を楽しむには物足りない時もありますが、気温の高い時期やデイキャンプでは活躍してくれそうです
最後まで読んでいただきありがとうございました
何かみなさんの道具選びの参考になれば嬉しいです