この記事では荷物をバックパックひとつにまとめてキャンプに行っている私が寝袋を選ぶ時に考えている4つの事を解説します。
この記事を読めば寝袋を購入するのに何を基準に選べばいいのかが分かります。
最後には私が実際に購入時に比較した寝袋も紹介します。
みなさんの寝袋選びの参考になれば嬉しいです。
寝袋を選ぶときの考える4つのこと
- 使用目的
- キャンプに行く地域
- 季節
- キャンプスタイル
寒さで眠れないキャンプは試練のキャンプになってしまいます。
キャンプに行くならできるだけ快適に眠りたいですよね。
寝袋は値段が高価なものも多いですが、思っている以上に長く使えます。
一番最初に買った寝袋は20年以上前のものですが、現役で使っています。
だからこそ始めに言っておきたい事があります
寝袋はケチるな!いい寝袋を買いましょう!!
使用頻度にもよるとは思いますが、長く使える寝袋は使えば使うほどコスパのいいものになります。
20年以上使っている3シーズンの寝袋。
アウトドアギアはタフに作られているので信頼と安心できるのも魅力。
10年、20年と使っていけばそんなに高い買い物ではないですね。
それでは寝袋を選ぶ時に考えることを詳しくみていきましょう。
そんな人にはとりあえず安い寝袋を買うのもアリなんですが、
私はレンタルをおすすめします。
買うよりもずっと安く借りる事ができるレンタルなら初めてのキャンプでまだ続けるかも分からない人でもコストは最小限にいい寝袋を使う事ができます。
私も時々使う道具なんかはレンタルをしています
レンタルする事でコストだけでなく、メンナンスの手間なども省けるので楽ちんです
レンタルをするならやまどうぐレンタル屋がおすすめ(私が利用しているのもココ)
やまどうぐレンタル屋の魅力やメリットなどについて詳しくはこちらの記事をご覧ください
使用目的は?キャンプ?登山?どっちも?
購入しようとしている寝袋の使用目的を明確にしましょう。
使用するのが暖房器具をたくさん持ち込めるオートキャンプなのであれば保温力がそんなになくても快適にキャンプをすることはできます。
登山などを視野に入れていますか?
車では行けない場所でキャンプをする人や、登山などでも使いたい人はしっかりとした保温力がある寝袋を選ばないと寒さで凍えることになってしまいます。
私の場合、キャンプを中心に釣りや登山も視野に入れて寝袋を選びました。
登山しながらキャンプをして縦走するとか、そんなことも想定するとバックパック1つにまとめることが条件になってくるのでコンパクトさや重量は気にするポイントです。
キャンプに行く地域・環境
どの地域によくキャンプに行くのかもポイントです。
本州でも南の方に行けば比較的気温は高く、冷え込みも弱いですが、北に行けば寒さも厳しくなります。
標高も高くなれば気温も下がります。
自分がどの地域にキャンプに行きたいか、選ぶ寝袋は変わってきます。
沖縄でキャンプするなら冬でも3シーズン用で十分ですし、北海道でキャンプするなら本格的な冬用寝袋が必須ですよね
季節
キャンプに行く季節も重要です。
夏用の薄手の寝袋では冬のキャンプはできませんし、冬用の寝袋を夏に使うと暑くて眠ることはできません。
キャンプに行く季節に合わせて寝袋を選ぶ必要があります。
キャンプスタイル
オートキャンプがメインであれば車でサイトまで行けるので荷物はコンパクトにしなくても大丈夫ですし、バックパック1つでキャンプに行く場合は荷物はコンパクトにする必要があります。
自分がどのキャンプスタイルなのか考えてみましょう。
- ファミリーキャンプ
- ソロキャンプ
- オートキャンプ
- バックパックキャンプ
- ツーリングキャンプ
コンパクトにしなくていい場合は化繊の寝袋などもあるので選択肢は広がってきます。
自分がどんなキャンプスタイルなのかを知ることが寝袋選びには重要です。
実際に私が冬用の寝袋を買うときに考えたこと
私は以下のことを考慮して寝袋を選びました。
- 使用目的:登山キャンプや源流釣りキャンプもチャレンジしていきたい
- いく地域:気温が氷点下になるような高所でのキャンプもする
- 季節:冬/雪の中でも対応可能な寝袋
- キャンプスタイル:バックパック1つでソロキャンプ
続いては寝袋のスペックについてみていきましょう
寝袋のスペックで見るべきポイント
使用目的や使う季節が決まったら次はスペックを比べて自分にぴったりな寝袋を探していきます。
- 快適使用温度/下限温度
- 収納サイズ
- 重量
- 価格
快適使用温度/下限温度:これによって行ける環境が変わる
寝袋には快適使用温度と下限温度の表記があるものがほとんどです。
これは言ってしまえばその寝袋がどの環境で使うのが適しているかの基準になるもので、寝袋を選ぶ時の目安になります。
快適温度と下限温度は独自の測定ではなく、統一された機関(ヨーロピアンノーム)がによって測定されているのでブランドを超えての比較も容易にすることができます
快適使用温度0℃/下限温度マイナス5℃の寝袋であれば0℃からマイナス5℃までの環境での使用に適している寝袋と判断基準にできる
ただし、これはあくまでも基準です。
寒さの感じ方は人それぞれになってしまいますし、寒さへの耐性も個人差があります。
自分へのピンポイントな適性を見つけるには経験が必要になってくるので心配な人は少し余裕を持って使用温度のスペックの高い寝袋を選ぶのがおすすめです。
寝袋の温度表記(ヨーロピアンノーム)について
寝袋は規格にヨーロピアンノームに基づいて計測され、表記されています。
ヨーロピアンノームの表記では、コンフォート(快適使用温度)、リミット(下限温度)、エクストリーム(限界使用温度)で基準になる温度表記がされていて、この基準が寝袋を選ぶのに大きく影響してきます。
詳しくはこちら
収納サイズ:コンパクトな寝袋は携帯性に優れる!
バックパックひとつに装備をまとめる人には特にコンパクトさは重要なポイントになってきます。
公共交通機関のみでキャンプに行く人や、ハイカー、登山、バイクツーリングなどでは一つのバックパックに装備をまとめる必要があります。
スペックが高いのに、収納サイズが小さい(コンパクト)な寝袋には高品質なダウンが使用されています。
FP(フィルパワー)の高いダウン(高品質)は少ないダウン量でも高い保温力を発揮してくれるので収納サイズが小さくなります。
ダウンの品質はFP(フィルパワー)という単位で表示されます。
ダウンの測定基準で、「ダウンの強度」「その圧力に対する反発力」「かさ高さ」を数値で表したものです。数値が高いほど高品質と言われます。詳しくはこちら
重量:キャンプ地まで長く歩くならできるだけ軽い方がいい!
収納サイズを見るのと同じ理由で重量も見るべきポイントになってきます
特にハイキングや登山などキャンプ地まで長く歩く場合には必ずみたいポイントです
なかなかないですが、仮に保温力と収納サイズが同じ寝袋があったとした場合、重量が軽い方を選ぶべきです。
寝袋は装備の中でも1、2を争う重量の道具です
総重量を少しでも軽くしたい人はできるだけ軽い寝袋を選びましょう
価格:高品質=高価、予算内で一番スペックの高い寝袋を探そう
予算に上限を設けなければいくらでもハイスペックな寝袋を選ぶことはできます
ですが、それは現実的ではありません
実際には予算には上限がありますし、ただハイスペックなものを選べば快適と言えるわけでもありません。
バックパックひとつに装備をまとめるなら、
自身に必要な使用温度の寝袋でできるだけ収納サイズが小さくなり、軽い寝袋を予算の範囲内で選ぶ必要があります
スペックに対しての寝袋の価格は大々相場が決まってきます
有名ブランドのモンベル、ナンガ、イスカ、シートゥサミットなどのブランドの寝袋を比較すると大体の相場がわかるので一つのブランドだけで見ないのもポイントになってきます
比較したナンガ・モンベルの寝袋
私が比較した寝袋は以下のとおりです。
- ナンガ・オーロラ750
- ナンガ・オーロラライト600DX
- ナンガ・オーロラライト900DX
- ナンガ・UDDバッグ630DX
- ナンガ・UDDバッグ810DX
- モンベルダウンハガー650 #0
- モンベル・シームレスダウンハガー800 #0
寝袋もたくさんの種類が発売されていて、選ぶとなるとどれを選んでいいかわからなくなりますよね。
私は自分が寝袋を選んだ時に最終的に2つのブランドに絞りました。
それがナンガとモンベルです。
なぜこのブランドに絞ったかというと、ブランドに対する信頼です。
ナンガは永久保証、モンベルは知名度と価格と品質のバランス。
どちらもすごくいいものを取り揃えており、私にとって信頼できるブランドです。
寝袋の比較は以下のとおりです。価格・快適温度/下限温度・重量・収納サイズを比較して選ぶときの基準にしました。
スペックの比較
ブランド | モデル | 価格 | 快適使用温度/下限温度 | 重量 | 収納サイズ |
ナンガ | オーロラ 750 | 44,000 | -6℃/-14℃ | 1,490g | φ22 x 32 |
オーロラライト600DX | 55,000 | -4℃/-11℃ | 1,050g | φ17 x 31 | |
オーロラライト750DX | 60,500 | -8℃/-16℃ | 1,200g | φ19 x 31 | |
オーロラライト900DX | 66,000 | -10℃/-19℃ | 1,400g | φ21 x 41 | |
UDD バッグ 630DX | 55,000 | -5℃/-10℃ | 1,045g | φ17 x 31 | |
UDD バッグ 810DX | 63,800 | -7℃/-13℃ | 1,260g | φ19 x 31 | |
モンベル | ダウンハガー650 #0 | 42,900 | -8℃/-15℃ | 1,350g | φ20 x 40 |
シームレスダウンハガー800 #0 | 55,000 | -6℃/-13℃ | 995g | φ18 x 36 |
ちなみに今回比較しているモデルは全てマミー型で山岳用としても使用できるものです。
重量・コンパクトさ・使用温度を比較してみて、使用目的やキャンプスタイルを考慮して予算が許す価格のモデルを選びました。
結論、私が現在使っているのはナンガ・オーロラ750です。
コンパクトさや重量・使用温度を考えるとオーロラライト600DX、UDD バッグ 630DX、シームレスダウンハガー800 #0あたりがいいと最後まで悩んだのですが、予算が許す範囲だったのがオーロラ750とダウンハガー650 #0でした。
ダウンハガー650 #0は価格は同じくらいで、快適使用温度も重量もオーロラ750よりいいのですが、収納サイズをコンパクトにしたかったのでオーロラを選びました。
オーロラ750についてはこちら
まとめ
- 使用目的
- キャンプに行く地域
- 季節
- キャンプスタイル
- 快適使用温度/下限温度
- 収納サイズ
- 重量
- 価格
終わりに
いかがでしたでしょうか。
冬キャンプを楽しむためにしっかりした寝袋は必須です。真冬に辛いキャンプにならないよう寝袋は冬用を使いましょう。寝袋は高価なキャンプギアですが、10年以上使えますので価格以上の満足度を得られるはずです。
みなさんの寝袋選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。