この記事では、テント泊の魅力をお伝えしつつ、初心者におすすめなテント場を5箇所紹介します
テント泊登山の魅力
山の上で泊まるということは、寝るためのテントや寝袋を担いで山に登るため、装備は重くなりますし、体にかかる負担も大きくなります。
ですが、そんなデメリットがあったとしても私はテント泊が大好きで、虜になってしまっています
- 景色をゆっくりと楽しむ事ができる
- 特別な時間帯の景色を見る事ができる
- 日帰りでは楽しめない!山頂でビール!
- 疲労の回復・余裕のある行動が可能
- 行動範囲が広がる
テント泊の魅力について詳しく見ていきましょう
景色をゆっくりと楽しむ事ができる
登山の醍醐味といえばやっぱり「景色」ですよね
山頂からみる景色を目的に登山をする人は少なくありません(私もそう)
登頂して、景色を楽しみながら過ごすのは至福の時間ですが、日帰りの場合、暗くなる前に麓まで下山しなくてはならないので景色を楽しめる時間は限られてしまいます
テント泊なら、下山の時間を気にすることなく、心ゆくまで景色を堪能する事ができます
特別な時間帯の景色を見る事ができる
山の上に泊まる事で、日没や、日の出の特別な時間帯の景色を楽しむ事ができるのも魅力です
晴れていれば昼間でも十分に綺麗に感じますが、夕焼けに染まる山々や朝日を浴びて赤くなる山々を見ることができるのはテント泊ならではの贅沢です
普段は見ることのできない数の星空
特別な時間は日没や、日の出の時間だけではありません
日が沈んで暗くなった後は空を見上げれば満天の星空が広がります
標高の高い場所から見る夜の空は街の光の影響を受けにくいので見える星の数は圧倒的に増えます
新月の月明かりの影響がない時であれば肉眼でも天の川が、見え、無数の星を見る事ができます
日帰りでは楽しめない!山頂でビール!
下山のことを考えると山頂では飲めない。下山後に運転があるから飲めない
そんな人にはテント泊をぜひ体験していただきたい!
寝る場所(テント)が用意されているので飲んでもOKです!そのまま寝れますから!
お酒が好きな人ならこの贅沢はわかってくれすはず。最高の景色を眺めながら飲むビールは格別であることは言うまでもありません
疲労の回復・余裕のある行動が可能
冒頭で言った通り、テントや寝袋を背負う必要があるのでその分、装備は重たくなり、体への負担が大きくなります
ですが、泊まる事で行動時間が分散されることにより、1日の行動時間が減り、寝る事で体力も回復するので結果的に疲労度は少なくなります
行動範囲が広がる
日没までに下山することを前提とすると、日帰りでの行動範囲は限られてしまいますが、テント泊をすることで行動範囲を広げる事ができるようになります
初心者におすすめのテント場・5選
テント泊の魅力を解説してきましたが、ここからは私が実際に泊まってみて、初心者におすすめできるテント場を5箇所紹介します
- 八ヶ岳・オーレン小屋
- 八ヶ岳:青年小屋
- 八ヶ岳:本沢温泉
- 北アルプス:常念小屋
- 北アルプス:蝶ヶ岳ヒュッテ
おすすめのテント場の条件としては、テント場まで難所がないことや、絶景が見える場所、体の負担が少なく済むよう、短い時間でテント場まで到着できることを考慮して選んでいます
八ヶ岳:オーレン小屋
八ヶ岳の南と北の境にあるオーレン小屋は標高2330m地点にあるテント場ですが、登山口から近く、桜平の登山口からは約1時間20分ほどで到着できるのがポイント
短い時間で到着できるので重たい荷物を背負う時間も短く、体力面で不安のある人にもおすすめです
テント場は樹林帯に覆われているので風の影響も受けにくく、テント泊に慣れていない初心者でも安心のテント場です
小屋のすぐ近くに水場があるので、水を担がなくていい分、装備を軽くできるのもいいところ
営業期間(2023年) | 4月下旬〜11月上旬 |
キャンプ地 | 大人:2000円 小人:1000円 |
予約 | 要予約 |
水場 | あり |
公式HP | オーレン小屋 |
- 登山口から近いので体への負担が少ない
- テント場が樹林帯に覆われているので風の影響を受けにくい
- テント場のすぐ横に水場があるので水を担ぐ必要がない
八ヶ岳:青年小屋
八ヶ岳の最南端にある山小屋「青年小屋」は登山口(観音平)から3時間ほどで到着できる山小屋なので比較的アクセスしやすいです
青年小屋から5分ほどのところに水場があるので麓から水を担ぐ必要はありません
樹林帯の中にあるテント場はフラットで、風の影響を受けにくいので快適です
営業期間(2023年) | 4/29 〜 11/4 |
キャンプ地 | 一人800円 |
予約 | 不要 |
水場 | 徒歩5分のところに水場あり |
公式HP | 青年小屋 |
- 登山口から近いので体への負担が少ない
- テント場が樹林帯に覆われているので風の影響を受けにくい
- テント場から5分ほどのところに水場があるので水を担ぐ必要がない
- 予約不要で行く事ができる
八ヶ岳:本沢温泉
八ヶ岳、本沢温泉は標高2150mに野天風呂があり、温泉を楽しむ事ができます
本沢温泉入り口駐車場からは3時間ほどで到着でき、テント場の予約は不要なので思い立った時に行く事ができるのもいいところ(予約不要なので天気を見てから行くこともできる)
通年営業しているので冬山にチャレンジするのにもおすすめです
営業期間(2023年) | 通年 |
キャンプ地 | 一人:1000円 |
温泉料金 | 外湯:1000円 内湯:1000円 |
予約 | 不要 |
水場 | あり |
公式HP | 本沢温泉 |
- 登山口から近いので体への負担が少ない
- テント場が樹林帯に覆われているので風の影響を受けにくい
- テント場に水場があるので水を担ぐ必要がない
- 予約不要で行く事ができる
- 通年営業している
北アルプス:常念小屋
北アルプスにある常念小屋は標高2450mにあり、百名山の常念岳と横岳の鞍部「常念乗越」に建てられた山小屋です
一ノ沢登山口からは4時間〜5時間ほどかかりますが、登りはキツく、急登は続くものの、危険な箇所はないので初心者にもおすすめのルートです
テント場が稜線上にあるので見晴らしがよく、テントから顔をだせば北アルプスの山々を眺める事ができます
稜線上にある事で風の強い日には影響を受けやすいですが、テント場からの絶景は行く価値アリです(特に朝日に染まる槍ヶ岳は見事です)
営業期間 | 4月26日〜11月3日(積雪状況により変動あり) |
テント場 | 2,000円/1人(トイレチップ含む) |
予約 | 不要 |
売店 | 缶ビール、カップ麺、お茶、ジュースなど |
水場 | なし ※小屋で購入可能(1L/200円) |
公式HP | 常念小屋 |
- テント場からの絶景を楽しむ事ができる
- 北アルプステント泊の入門としておすすめ
- 予約不要で行く事ができる
北アルプス:蝶ヶ岳ヒュッテ
蝶ヶ岳ヒュッテも北アルプス入門としておすすめのテント場です
三股登山口からは4時間30分〜5時間ほどで到着でき、道中危険箇所はありません(急登なので要体力)
テント場には水場がありませんので担ぐ必要がありますが、山小屋で購入することも可能です
蝶ヶ岳ヒュッテのテント場から蝶ヶ岳の山頂まではすぐで、穂高連峰、槍ヶ岳など北アルプスの盟主の景色を楽しむ事ができます
稜線上にあるので風の影響は受けやすいですが、絶景を楽しみたいのであればおすすめです!
営業期間 | 4月23日〜11月3日 |
テント | 30張:1名2000円(トイレチップ込み) |
予約 | 不要 |
水場 | なし ※小屋で購入可能(1L/200円) |
公式HP | 蝶ヶ岳ヒュッテ |
- テント場からの絶景を楽しむ事ができる
- 北アルプステント泊の入門としておすすめ
- 予約不要で行く事ができる
まとめ
- 景色をゆっくりと楽しむ事ができる
- 特別な時間帯の景色を見る事ができる
- 日帰りでは楽しめない!山頂でビール!
- 疲労の回復・余裕のある行動が可能
- 行動範囲が広がる
- 八ヶ岳・オーレン小屋
- 八ヶ岳:青年小屋
- 八ヶ岳:本沢温泉
- 北アルプス:常念小屋
- 北アルプス:蝶ヶ岳ヒュッテ
おわりに
テント泊の魅力とおすすめテント場の紹介でした
日帰り登山に比べるとハードルは高くなるかもしれませんが、テント泊は魅力いっぱいです!
テントを背負って山に行きましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました
ではまた!