この記事ではテント泊登山で、テント設営の時に気をつけるべきことを
まだテント泊での登山をした事がない人にも分かりやすく解説します
テント泊に行くまでに事前に準備しておくべきことについて
そんな人はまずこちらの記事をご覧ください
設営時に気を付けること
快適に眠るためにはテントを設営する時にいくつかのポイントを押さえておくことで寝心地が大きく変わってきます
- テントはできるだけフラットなところに
- 体のツボを刺激するような大きめの石がないか確認
- 入り口は風下に
- 設営時に晴れていてもしっかりペグダウンすること!
- トイレや水場への導線になるような場所は避ける
- 水捌けのいいところかを見極める
詳しく見ていきましょう
できるだけフラットなところに
テントをフラットな場所に設営することは当たり前なことではあるんですが、フラットに見えても実は斜めになっていたりすることもあります
テントの設営に良さそうな場所を見つけたら、必ず設営前に寝てみましょう
そうすることでフラットで寝れるかをしっかりと確かめてから設営ができます
テント設営前にフラットであることを確認しないで設営してしまい、設営してペグダウンした後に若干ななめなことに気がついて全てやり直したことがあります
テント場に到着した時には疲れた状態なので、できるだけ労力は最小限にしたいところなのに、設営のやり直しは精神的にキツかったです
自立式のドームテントなんかはペグを抜けば移動もできるけど、非自立式のワンポールテントなどは設営してしまうと後から移動させることが大変なので気をつけましょう
斜めの場所しかない場合、頭の方向を考える
山の上のテント場は限られたスペースなので、フラットな場所がなく、傾斜しかないテント場もあります
そういった時は「頭の向き」が重要になってきます
傾斜にテントを張るしかない時は頭が上になるように設営しましょう
頭が足よりも低い位置にあるのも快適な睡眠の妨げになってしまいます
わずかな傾斜があったのに気にせずに設営をして寝たところ、夜中に寒さを感じ起きた時にマットからズレ落ちてしまっていたことがありました
傾斜があり、マットが右肩から左肩に向かって下がっていたので、寝袋に入っているとずり落ちてしまい、結局、ぐっすりと眠ることができず、寝不足状態で下山したことがあります(キツかった)
テントから見える景色や方向もこだわりたいところですが、気にした方がいいのが頭が一番高いところに来るようにすることです
大きめの石がないか確認
フラットな場所を見つけたら、体に当たると痛くなりそうな大きめの石がないかも確認し、大きめの石は除去しておきましょう
大きめの石があるかどうかは目で見るよりも寝てみた方が早いです(フラットかどうか確かめるのと同じ)
実際に寝てみることで大きめの石が体にあたれば分かりますし、気になったところを手で触ってみれば大きめの石は簡単に見つけることができます
厚めのエアマットであればある程度の大きさの石でも体に当たることはありませんが、ウレタンマットや薄いエアマットだと寝ていても当たります
大きめの石を取り除くことは、寝心地の向上だけでなく、空気を入れるタイプのマットを使用する人にとってはパンク防止にもなりますので必ずやりましょう
入り口は風下に
景色のいい稜線上のテント場ではどうしてもテントから絶景が見えるように入り口の方向を決めてしまいがちですが、入り口はできるだけ「風下」になるように設営した方が、雨などの悪天の時に吹き込みなどを防ぐことができます
つい景色を優先してしまいがちですが、風向きも意識して設営すると失敗は少なくなります
設営時に晴れていてもしっかりペグダウンすること!
テント場についていた時に晴れていたとしても山の天気は変わりやすく、予報と反して雨が降ることはよくあります
ドームテントなどの自立式テントはペグダウンしなくても設営できるので、ペグダウンを忘れてしまいがちですが、強風にも耐えることができるよう、稜線上でのテント場では必ずペグダウンをしましょう
夜中に雨風が強くなり、テントのフライシートをしっかりペグダウンしていなかった為にバタついてしまい、フライシートがインナーを叩く音で眠れなかったことがあります
しっかりとペグダウンしないことはテントの防水性を低下させたり、強風に耐えきれずに生地が裂けてしまう原因にもなってしまうので気をつけましょう
トイレや水場への導線になるような場所は避ける
設営する場所を決める時に重要なのがトイレや水場、小屋への導線になっている場所の近くはできるだけ避けることです
テントの耐候性を最大限に発揮させるために張り綱をしますが、通行が多い場所だと引っ掛ける人が多く、テント破損の原因になったり、テントが破損しなくても引っかかるとテントは大きく揺れるので落ち着きません
小屋から水場への導線に近い場所にテントを張ってしまい、寝ている時に通行人がロープに引っかかるたびに起きてしまい、安眠を妨げられてしまったことがあります
しかも、目立つ色のロープに変えても効果は薄かったので設営する場所を気をつけた方が対策としては効果的です
テントを張る場所を決める時には、小屋やトイレ、水場への導線を考えながら場所を決めましょう
水捌けがいいかを見極める!
雨水がたまりやすそうな窪地や、ヌカるみになりそうな場所かどうかを見極めてからテントを設営しましょう
窪地などに設営してしまい、雨が降って浸水してからでは時すでに遅しです
雨が降った時のことを考えながら、雨水の流れを予想しつつ、設営しましょう
土が多いところは雨が降るとヌカるみやすく、また雨水と一緒に土が流れて窪んでいる場所に溜まった後になっていることが多いです
細かい砂利などが多いところは水捌けもよかったりするので、地面のコンデションをよくみてから設営しましょう
まとめ
- テントはできるだけフラットなところに
- 体のツボを刺激するような大きめの石がないか確認
- 入り口は風下に
- 設営時に晴れていてもしっかりペグダウンすること!
- トイレや水場への導線になるような場所は避ける
- 水捌けのいいところかを見極める
- 設営後の移動は手間が多いのでしっかりとフラットであることを確認してから設営すること
- テントから見える景色や方向もこだわるよりも、頭が一番高いところに来るようにすること
- 大きめの石を取り除くことは、空気を入れるタイプのマットのパンク防止にもなりますので必ずやること
- しっかりとペグダウンしないとテントの防水性を低下させたり、強風に耐えきれずに生地が裂けてしまう原因にもなってしまう
- テントを張る場所を決める時には、小屋やトイレ、水場への導線を考えながら場所を決めることが安眠の秘訣
- 土が多いところは雨が降るとヌカるみやすく、雨水と一緒に土が流れて窪んでいる場所に溜まっていることが多い(そういった場所は避ける)
テント場でのマナーやルールについて
テント場ではいくつかの基本的なルールやマナーがあります
ルールやマナーについて詳しく知りたい人はこちら
おわりに
テント泊登山でテントを設営する時に気をつけることの紹介でした
テント泊登山ではテントの中で過ごす時間が長く、安息できる場所の確保は疲労回復や満足度に直結します
設営時のポイントをおさえてテント泊を楽しみましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました
ではまた!