冬キャンプでの悩みや不安で1番多いのが「寒さ」に関してではないでしょうか?
私も初めて冬キャンプにいったときは何よりも寒さに対しての不安が大きかったです
この記事では、寝ていて寒さを感じてしまう原因と快適に眠るための対策を実体験をお伝えしつつ解説します
- キャンプ歴20年以上
- 一年中キャンプに行く
- 寒くて眠れなかった失敗は数え切れない
寝ていて寒さを感じる5つの原因
寝ていて寒さを感じる主な原因は以下5つです
- ダウンがしっかり膨らんでいない
- 地面の冷えが断熱できていない
- 隙間からの冷気を遮断できていない
- 寝る時の服装
- 環境に対して寝袋のスペックが合っていない
まずはじめに寝袋に入っていても寒さを感じてしまう原因を解説してから快適に寝るための対策を紹介します
さっそく原因について詳しくみていきましょう
原因1:ダウンが膨らんでいないから
ダウンは膨らむことで羽毛の中に空気(デッドエアー)を溜め込み、保温力を発揮してくれます
ダウンの膨らみのことを「ロフト」と呼びます
ダウンが潰れたままの状態であったり、しっかりと膨らんでいない状態では保温力は発揮できません
収納時にはダウンは潰れてしまっているのでダウンが膨らんで空気を溜め込むまでには時間がかかります
原因2:寒いのは地面の冷気を遮断出来ていないから
これは私自身の実体験ですが、スリーピングバッグに入っていて寒さを感じた事がある時ってほとんどが
地面からの冷えなんです
原因はスリーピングマットが地面の冷えを遮断できていなくて、地面と設置している部分が寒さを感じてしまうんです
先に紹介した通り、ダウンのスリーピングバッグはダウンが膨らむ事(ロフト)でデッドエアーを溜め込み保温力を発揮します
スリーピングバッグに入ると地面と設置している部分は体の重みでダウンのロフトが潰れてしまい、保温力がない状態になってしまいます
地面からの冷えをスリーピングマットがしっかり断熱できないといくらスペックの高い寝袋に入っていたとしても寒さを感じてしまいます
原因3:隙間からの冷気をしっかり遮断できていないから
スリーピングバッグの機能をちゃんと使わないとスペックが十分でも寒さを感じることがあります
マミー型のスリーピングバッグは顔まわりのドローコードを絞ると口以外を全て包み込めるようになっています
そうすることで冷気をシャットアウトすることができます
ドローコードを絞らないと顔まわりから冷気が入ってきて肩や首に寒さを感じる原因になってしまいます
原因4:着ている服が薄着すぎるから
寝る時に薄着すぎると寒さを感じまうことがあります
寝ている時の姿勢によっては寝袋がつっぱるような状態になることもあります
つっぱるとダウンのロフトは潰れてしまうので保温力がなくなり、そこから冷えを感じます
原因5:環境に対してスペックが合っていないから
最後に紹介する原因が
環境に対してスペックが足りていない事です
マイナス5℃の環境で使用下限温度0℃のスリーピングバッグでは当然寒さを感じてしまいます
環境にスペックの寝袋を使うか、環境に合わせて保温力を向上できる対策が必要です
寒さへの対策・5選
寒さを感じずに快適に眠るためにできる対策は以下5つ
- 寝る直前に寝袋を出すのはNG!時間をかけて膨らませる
- 環境に合わせてR値の高いスリーピングマットを使う・二重にするのもアリ
- 寝袋の機能はしっかり使う
- 寝る時はしっかり着込む・巻きつける
- 環境に合わせてインナー・カバーで寝袋の保温力を上げる
対策1:寝る直前に寝袋をだすのはNG!時間をかけてダウンを膨らませる
寝袋は圧縮して小さな収納バッグに入れて持っていきますよね
圧縮してある状態は空気が入っていない状態なのでコンパクトになります
収納バッグからだして、ダウンが膨らむまでには少し時間がかかります
寝袋は寝る直前にだすのではなく、設営が終わったら収納バッグからだして、時間をかけて膨らませましょう
もしかしてダウンがヘタっているかも・そんな時は洗濯する事でダウンが復活するかも
寝袋を長く使っていくとダウンの品質が汚れなどで劣化し、膨らみにくくなってしまう事があります
そんな時には洗濯をしましょう
洗濯をすることでダウンがキレイになり、膨らみが復活することがあります
もう20年以上使っている寝袋をキャンプで使った時にいつもよりも膨らまなくなってしまい、一晩中寒さで寝れなかった事があります
もう寿命かと思ったのですが、洗濯したらダウンの膨らみが復活してまた使えるようになりました
身をもってメンテナンスの重要性を知る事ができた体験でした(寒いのはツラいのでみなさんはしっかりめんてしてください)
寝袋の洗濯についてはこちらの記事で解説をしています
対策2:環境に合わせてR値の高いスリーピングマットを使う・二重にするのも有効!
地面からの冷えを防ぐために欠かせないのがスリーピングマットです
スリーピングバッグが掛け布団だとすると、スリーピングマットは敷布団です
快適に寝るためにはどちらも同じくらい重要です
スリーピングマットには断熱性の高さを表すR値が設定されています
R値とは断熱性の高さを数値で表したものです
数値が高ければ高いほど断熱性が高く、地面からの冷気を遮断してくれます
今までは各社がそれぞれに測定してR値を算出していましたが、2020年に発足したR値測定規格「ASTM 3340」によって統一の測定・数値化されるようになりました
環境に合わせてR値の高いスリーピングマットを選びましょう
そんな場合はスリーピングマットは重ねて使う事でR値の足し算ができるので寒さによって複数のスリーピングマットを持っていくのもおすすめです
スリーピングマットの種類や選び方についてはこちら
対策3:寝袋の機能はしっかり使う
寝袋には付帯機能としてマミー型の寝袋のほとんどにドローコードがついています
寝袋に入るだけでは冷気をシャットアウトすることはできません
寝袋に入ったらドローコードをしぼり、口以外をしっかり覆う事で冷気をシャットアウトしてくれ、寒さを感じにくくしてくれます
寝袋の機能はしっかりと使いましょう
対策4:着込む事・巻きつける事
と安心して薄着で寝るのは厳禁です。姿勢によってダウンのロフトが潰れて寒さを感じる原因になります
冬にアンダーウェアだけで寝るのはNGです(寝心地はいいですが)
少なくとももう一枚、インナーダウンやフリースなどを着ましょう
また冷えを感じやすいお腹などにブランケットなどを巻き付けて寝るのも対策としておすすめです!
私は年間を通してダウンジャケット・ダウンパンツを持っていく事がおおいです
夏でも標高の高いところでは寝ていて寒さを感じる事もありますし、寝袋のスペックが足りなくても着込んで寝れば朝まで寝る事もできます
高いスペックの寝袋は高価なので着込む事で対策をしています
対策5:環境に合わせてインナーやカバーを使って寝袋の保温力をブースト!
キャンプをする環境に対して寝袋のスペックが足りない場合、対策をしないと寒さを感じてしまいます
持っている寝袋のスペックを向上させるためにはインナーシーツやカバーを使う事で保温力をブーストさせる事ができます
私が使用しているのはシートゥサミットのサーモライトリアクターは、軽量で、持っている寝袋の使用温度を8℃も向上してくれるすぐれもの
冬にマイナス2℃まで冷え込んだ時に使用温度が5℃の3シーズン用の寝袋にサーモライトリアクターを使用したときに快適に眠る事ができました
カバーの本来の役割は水濡れから寝袋を守る事ですが、サバイバル用のカバーは裏にアルミ蒸着加工がされているので保温力の向上をすることができます
SOLのエスケープヴィヴィはアルミ蒸着されていて保温力の向上が見込めるカバーにもなる優れものです(私も使っています)
そんな時は寝袋の大きさに対してカバーが小さい可能性があります
カバーが寝袋の膨らみを邪魔してしまい、保温力が発揮されないことがありますので注意hしましょう
原因のところでも解説したとおり、寝袋の使用温度を大きく下回るような低温環境になると、カバーやインナーを入れても全く効果がないこともあるので環境に合わせた寝袋を使用することは前提となってきます
対策をしても寒い時の最終手段!「文明の利器」
ここまで寒さの対策を5つ紹介してきました
ですが、天気や季節によってはできる限りの対策をしても寒い事もあります
キャンプは自然の中で楽しむものなので、予想外の事態も想定しないといけません
最終手段として二つ、「文明の利器」を紹介します
- カイロ
- 湯たんぽ
この二つがあればもしもの時に対策ができます
カイロは桐灰の「マグマ」がおすすめで、寒くてもしっかりとあたたかくなってくれます
湯たんぽは持っていくと荷物が多くなるのでステンレスボトルで代用できるようにしています
シングルウォールのステンレスボトルは直火にかけることができるので沸かしたお湯を入れて寝袋の中に入れておけば湯たんぽとして使えます
ステンレスボトルは一台で何役もこなしてくれるので必ず持っていきます
詳しくはこちら
まとめ
- ダウンがしっかり膨らんでいない
- 地面の冷えが断熱できていない
- 隙間からの冷気
- 寝る時の服装
- 環境に対して寝袋のスペックが合っていない
- 寝る直前に寝袋を出すのはNG!時間をかけて膨らませる
- 環境に合わせてR値の高いスリーピングマットを使う・二重にするのもアリ
- 寝袋の機能はしっかり使う
- 寝る時はしっかり着込む・巻きつける
- 環境に合わせてインナー・カバーで寝袋の保温力を上げる
- カイロ
- 湯たんぽ
おわりに
寝ている時に感じる寒さの原因と対策の解説でした
キャンプは冬が楽しい!
寒さでツラいキャンプにならないよう対策をして快適にキャンプをしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました
何かみなさんの参考になればうれしいです