キャンプも登山も装備をできるだけ軽く、UL(ウルトラライト)なパッキングを目指しているopoです() opo_85
UL化するにあたって、食料、水、燃料などの消耗品を抜いた装備の重量(ベースウエイト)を5kg以下にすることが目標になっているわけですが、私はまだまだその道のりの途中です
UL化を目指してはいるものの、快適さもそこまで切り詰めたくないと考えている私が12月に1泊2日で雲取山へテント泊に行った時の装備を紹介します!
何か参考になれば嬉しいです
- 装備一覧
- バックパック:パーゴワクス バディ33(1025g)
- テント:DDスーパーライトピラミッドテント(500.5g)
- グランドシート・タイベックシート(162.7g)
- 寝袋:イスカエアドライト290+140(872g)
- シュラフカバー:SOLエスケープヴィヴィ(244.5g)
- スリーピングマット:ニーモ・ロングボウ(584g)
- まくら:シートゥサミットULピロー(59g)
- ダウンブランケット・ダウンパンツ(352.5g)
- チェアマット:サーマレストZシート(62.3g)
- 調理器具・保温バッグ(293g)
- 水筒・ウォーターキャリー(45.1g)
- ヘッドライト・ランタン(139.1g)
- 寝巻き・防寒着・くつ下(434g)
- ハードシェル/レインウエア(696g)
- ファーストエイドキット・エマージェンシーキット(378g)
- モバイルバッテリー・コード(195g)
- 悩んだところ
- おわりに
装備一覧
バックパック | テント(ペグ、ポール含む) | 寝袋(シュラフ) |
スリーピングマット | シュラフカバー | ダウンパンツ |
ダウンブランケット | まくら | チェアパッド |
レインウエア | 防寒着 | タオル |
ヘッドライト/ランタン | 水筒 | 調理器具 |
エマジェンシーキット | ファーストエイドキット | 食料 |
保温バック | モバイルバッテリー | トレッキングポール |
一覧にするとざっとこんな感じ
写真はキャンプ地の三条の湯で並べたものです(撤収時は誰もいなかったので恥ずかしくなかった)
それでは実際に使っているギアの詳細を紹介していきます
バックパック:パーゴワクス バディ33(1025g)
バックパックはパーゴワークスのバディ33を使っています
容量は33リットルで、1泊分の装備がちょうど入るサイズ感
夏の北アルプス(常念岳・蝶ヶ岳)、八ヶ岳から、冬のキャンプ、12月の雲取山ではピッタリでした
バディ33はバックパックに沿って4箇所、デイジーチェーンが配置されていて、それを活用することで拡張したり、バンジーコード(ゴム紐)を通してウエアをくくりつけたりとアイデア次第で便利に使えるので気に入っています
バディ33について詳しくはこちらで解説しています
テント:DDスーパーライトピラミッドテント(500.5g)
テントはハンモックで有名な「DDハンモック」が作っているテントを使っていて、500gと軽量なのに3万円でおつりがくるコスパの良さがおすすめポイント(価格は2024年2月)
コスパがいい秘密はインナーとフライが別売なこと。インナーと合わせると4万5000円くらいになるんですけど、フライだけななら25,300円で購入できます
フライだけで使う場合、フロアレスとなり、機密性は低いですが、年間通して使っていますがそんなに困ることはありません(夏は簡易的な蚊帳を使用)
山岳テントと変わらない機能が付いているので登山での使用もできます(夏の北アルプスで使用した時は問題なし)
DDテントについて詳しくはこちら
ペグ一式(138.4g)
ペグはいろんな形状のペグを寄せ集めて使っています
お気に入りはDACのV字ペグ(今まで一度も曲がったことない)と、アライテントのスティックペグです
バーゴのピンペグが一番軽量で6gで、軽量化を目指すならこのピンペグに統一した方が軽くはなりますが、どうしても頼りなさを感じてしまうところもあるので他の形状のペグも持ち歩いています
トレッキングポール(450g)
トレッキングポールは以前、スノーボードに夢中になっていた時にバックカントリー用として購入したトレッキングポールを使用しています
トレッキングポールもゴッサマーギアやローカスギアの軽量なトレッキングポールが欲しいのですが、べらぼうに高いので買い替えはためらっています
グランドシート・タイベックシート(162.7g)
荷物やマットを敷くためにグランドシートとしてタイベックシートを使っています
建築資材や、防護服などに使われているタイベックは防水性が高く、軽量なのがいいところ。ULアウトドアブランドはタイベックを使ったテントやシュラフカバー、シートを作ってるのもうなずけます
サイズは荷物を置くことも考え、大きめの210×100cmを使っていて、これだとマットを敷いて、両サイドに装備を置くスペースがあるのでちょうどいいです
寝袋:イスカエアドライト290+140(872g)
寝袋はイスカのエアドライト290とエアドライト140を2重にしました
想定していた温度がマイナス5℃だったので冬用の寝袋にするか迷いましたが、薄手の寝袋を2重にした方が軽量だったのと、この組み合わせでどこまで対応できるかが知りたかったのもあってこちらを選びました
結果としてマイナス3℃ほどだったのですが、寝袋の下にダウン着用で朝まで眠ることができました!
エアドライト290とエアドライト140は組み合わせたりすることで幅広く使用していけるので気に入っています!
詳しくはこちら
シュラフカバー:SOLエスケープヴィヴィ(244.5g)
シングルウォールのテントを使う時は必ず結露で寝袋が濡れてしまうのを防くためにカバーを使います
SOLのエスケープヴィヴィは裏面にアルミ蒸着加工がされていて、若干ではありますが保温効果も期待できる優れもの
山岳用のしっかりした防水カバーに比べるとコスパもいいし、機能面もストレスはなく使えています
スリーピングマット:ニーモ・ロングボウ(584g)
マットは軽量なクローズドセルマットにするか悩みましたが、底冷えするのは嫌だったので断熱性の高いエアマットにしました
ニーモのエアマットで、R値は4.8あり、マイナス10℃でも全く冷えを感じないので冬はメインでこのエアマットを使用しています
まくら:シートゥサミットULピロー(59g)
ULを目指すのなら邪道とも言われそうな贅沢品、まくら
登山でも、キャンプでも睡眠の質は満足度に比例すると思っているのでできるだけ快適に眠れるようにしています
前までは寝袋の収納袋にウエアを詰めてまくらとして代用していましたが、ちゃんとしたまくらを使い始めたらやめられなくなりました。それくらい快適です
シートゥサミットのULピローは重量が59gと軽量で、コンパクトになるので登山に持っていくのにおすすめです
ダウンブランケット・ダウンパンツ(352.5g)
「寒かったらどうしよう」という不安がある時に持っていくダウンブランケット
こちらも寝袋と同様、イスカのブランケットです
重量が130gと軽量なので持ち出しやすく、巻いたり、かけたりと汎用性の高さから重宝します
私はプラボタンをとりつけてスカートみたいにできるようにしています
さっと出せる場所に収納しておけば、山頂での休憩時にも活躍してくれます
テント場ではダウンパンツを履いて過ごしました
ソロ登山の場合、テント場では基本テント内で過ごし、トイレくらい。テント内では寝袋に入っていればダウンパンツは必要ない時の方が多いですが、三条の湯では温泉に入るためにテント場から5分ほど歩く必要があったため持っていきました
チェアマット:サーマレストZシート(62.3g)
エアマットを持っていく時に一緒に持っていくことが多いチェアパッド。エアマットはパンクのリスクから、火器から遠ざけるようにしています
調理中など、地べたに直接座ると痛いし、お尻が冷えるのであると便利です
調理器具・保温バッグ(293g)
クッカーは容量が650mlあるのでインスタントラーメンも作れ、重量は100gを切るので私にはぴったりなサイズ感
ガスバーナーはプリムスのナノストーブを使っていて、イグナイター(点火装置)を取り外し、五徳を短くして使っています(50g切りました)
気温が下がると、アルファ米などは完成を待っている間に冷めて美味しくなくなってしまうのでコジー(保温バッグ)も携帯します
水筒・ウォーターキャリー(45.1g)
ウォーターキャリーは行動中に使うためのペットボトル1本(500ml)と、バックパックの中に入れて携帯するための容器を1つ(900ml)用意しました
ペットボトルはいろいろ使ってみましたが、今は「いろはす」に行きつきました。ソーヤーの浄水器も取り付けできるし、ペラペラなので軽くて使いやすいです
エバニューのウォーターキャリーもソーヤー浄水器も取り付けでき、使用後はペタンコになるので収納性もよくて毎度必ず持っていきます
サイズは900mlと2Lを持っていますが、登山では900mlの方がよく使います。
気温が下がる時は保温ボトルも携帯(292.5g)
氷点下を想定していたので凍結対策も兼ねて保温ボトルも持っていきました
何かのノベルティでもらった保温ボトルで、性能はイマイチ。夜入れたお湯は翌朝にはキンキンになっていますが、凍結対策としては使えます(買い替えたい・・・)
お酒を飲むので、沸かしたお湯を入れておけば、ホットウィスキーを飲むことができ、その都度バーナーで沸かす必要もなくなるのでガスの消費を抑えるのに活躍してくれました
ヘッドライト・ランタン(139.1g)
ヘッドライトと一緒に何のランタンを持っていくかはいつも悩みの種です
電池式のランタンは使用する電池をヘッドライトと同じにしていて、電池切れに備えるようにしていますが、それは暗いうちの行動が必要な時のリスクヘッジとしています
今回は暗いうちに行動する予定にしていなかったのでランタンは少しでも軽量なソーラーランタンをチョイス
キャリーザサンのソーラーランタンは重量が55.9gと軽量でありながら、テント内をテラスには十分な明るさです
ヘッドライトはペツルのティキナを使っています
ペツルのヘッドライトの中で1番安いヘッドライトで、明るさは250lm、これでナイトハイクもしています(もうちょい明るい方がいいけどなんとかなってます)
赤色灯が付いてないので、テント場でトイレに行く時や星空撮影をする時には赤いフィルムを被せて使っています
寝巻き・防寒着・くつ下(434g)
寝る時に着る厚手のインナーや替えのソックス、帽子です
寝る時の防寒も兼ねて厚手のアンダーをチョイス(パタゴニアのサーマルウェイト)
行動着の着替えは基本的に持っていきませんが、靴下だけは予備として持っていきます(スマートウールがお気に入りです)
帽子のニット帽はブランド不明(たしか手作りのやつ)です
ハードシェル/レインウエア(696g)
レインウエアを持っていないので、雨具としてハードシェルを使っています
パンツはワークマンで購入した耐水圧10000mlのパンツで、今のところこれで困ることはありませんが、レインウエアは上下共にもう少し軽くしたいなと思っています
ファーストエイドキット・エマージェンシーキット(378g)
ファーストエイドキットは怪我や体調不良の時に対応できるようにしています
前はテーピングも携帯していましたが、テーピングが必要な時にはエマージェンシーキットに入っているダクトテープで代用するつもりで今は持っていません
写すのを忘れてしまいましたが、これに歯ブラシも入れています
道迷いや道具の故障などのトラブルに対応できるように携帯しています
9割がソロ登山なので、万が一も考えて備えるようにしています
モバイルバッテリー・コード(195g)
登山アプリや行動中の写真撮影はスマートフォンを使うので予備のバッテリーは必ず携帯します
1泊なら容量は5000mAhでも足りますが、余裕を持って10000mAhのバッテリーを使用しています
ANKERのバッテリーは低温(マイナス15℃)でも使えたのでお気に入り。コスパもいいのでおすすめです
行動中に充電することも考えると、コードは短めの方が取り回しがしやすく、ポケットにも入れやすいです
悩んだところ
今回の装備で一番悩んだところはやっぱり防寒対策でした
寒さへの不安から、寝袋を2重にし、ダウンパンツとダウンブランケット、上半身は行動着を全て着ることで対応しましたが、装備の点数が多くなってしまったのが気になっています
単体の重量としては重い冬用の寝袋ですが、今回は寒さへの対策のために色々持っていったため、総合的に冬用寝袋1つで済ませてしまった方が結果的には軽く・シンプルにできたと思います
軽量化も重量ですが、装備点数を減らすことでよりシンプルな装備にできると感じます
次回は装備点数も考えながらUL化を目指したいです
目標としては、まずは夏のアルプステント泊でのベースウエイトを5kgに抑えることです!
おわりに
ベースウェイトが6.6kgということで目標を5kg以下にするのであればまだもう少し軽量化が必要にはなってきてしまいますが、寒くなる12月では現状の私にはこれくらいは必要かなって感じです
防寒への対策はもう少し余地がありそうなので考えていきたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
何か参考になれば嬉しいです