そんな人におすすめしたいスリーピングマットが山と道の「UL pad15」です
この記事では、山と道のスリーピングマット、「UL pad15」の特徴などをお伝えしつつ、何℃くらいで寒さを感じたかなど使ってみて感じたことをレビューします
「山と道」について
出典:山と道ホームページ
山と道は2011年に夏目彰、由美子夫婦が創業した日本のブランドです
創設者がハイカーであり、ハイカーとして本当に必要な道具を作ることにこだわりをもって製造しているブランドで、ウエア、バックパック、スリーピングマットなどハイキングに必要な道具を扱っています
道具作りだけでなく、ハイカーのネットワーク作りにも注力しているブランドです
山と道のスリーピングマットの基本情報
私が使うUL pad15の紹介をする前に、まずは「山と道」が作るスリーピングマットについてサクッと紹介します
- 「山と道」のスリーピングマットは厚さの異なるものが3種類ある
- サイズは3種類から選べる(minimalist padは1種類のみ)
- 素材には断熱性の高いXLPEフォームが使用されている
「山と道」のスリーピングマットは厚さの異なるものが3種類ある
上からMinimalist pad、UL pad15、UL pad15+です
出典:山と道
山と道が作っているスリーピングマットは全部で3種類、
- UL pad15
- UL pad15+
- Minimalist pad
この3種類のマットはいずれもクローズドセルマットです
大きな違いは厚さで、UL pad15は10mm、UL pad15+は13mm、Minimalist padは5mmになっています
素材には断熱性の高いXLPEフォームが使用されている
保温剤などにも使われている断熱性の高い素材で、濡れた地面や雪面でも水が浸透しないのが特徴です
XLPEとは架橋ポリエチレンフォームのことです。サーマレストのクローズドセルマットでも使われている素材です
UL pad15+とminimalist padには両面に「シボ加工」されている
右がシボ加工されたマット
出典:山と道
3種類あるマットの中で、「UL pad15+(13mm)」「minimalist pad(5mm)」には表面に「シボ加工」がされています
シボ加工とは「熱」でプレスし、溶かし固めることです
シボ加工は、耐久性や、クッション性、断熱性が高くするための加工だよってことです
サイズは3種類から選べる
出典:山と道
minimalist pad(5mm)は1サイズのみ(100×50cm)のみですが、
UL pad15とUL pad15+は「S、L、XL」の3つのサイズから用途に合わせて選ぶ事ができます(幅は50cmで統一)
Sサイズ(100cm)は上半身をカバーできるサイズで、カリカリに軽量化させたい人や、メインのマットのサブとして保温力のブーストさせたい人向け
Lサイズ(175cm)は全身をカバーできるサイズで、軽さを意識しつつも快適性もほしい人向け。メインでの使用ができ、また軽いのでエアマットとの併用もできます
XLサイズ(200cm)は必要な分に切り分けて使ったり、長身の人向け。
UL pad15の基本情報・特徴
重量 | S : 75g L : 131g XL:150g |
サイズ | S : 200×50×1cm L : 200×50×1cm XL:200×50×1cm |
素材 | XLPEフォーム |
Lサイズで135.6g!とにかく軽い!
実測で135gととにかく軽いのがUL pad15です
私はこれまで使ってきたクローズドセルマットの重量を比べてみるとUL pad15がどれだけ軽いかが分かります
他者ブランドのマットと重量を比較
長さや厚さがが違ったりもするので参考程度になってしまうのですが、重量を比較するとこんな感じ
サーマレスト・Zライトソル (183×51×1.5cm) | 399.5g |
エバニュー・トレイルマット (183×51×2cm) | 400g |
エバニュー・トレイルマット (100×50×0.9cm) | 114.7g |
山と道・ULpad15 (175×50×1cm) | 135.6g |
コストがかからない
テントや寝袋を買い替えて軽量化するのは効果は大きいですが、コスト面での負担は大きくなります
山と道・UL pad15はコスト面でも魅力です
S(100cm) | L(175cm) | XL(200cm) |
¥3,520 | ¥5,500 | ¥6,160 |
UL pad15を使ってみて感じたこと
ここまでUL pad15の種類や特徴について解説をしてきましたが、ここからは私が実際に使ってみて感じたことをレビューしていきます
モロいけど、お構いなし!クローズドセルマット強し!
UL pad15は表面にシボ加工が施されていません
シボ加工されたUL pad+15に比べると傷つきやすくなっています
実際に私も何度か使う中で傷ついたり、削れてしまったりしました
サイズどうするか問題について・身長185cmでもLサイズ(175cm)でカバーできる!
購入するにあたって迷ったのが、「サイズを何にするか問題」です
身長が185cmある私は全身をしっかりカバーするにはXLサイズがいいかなと思ったのですが、XLサイズの200cmという長さは私には必要性を感じなかったのと、仰向けに寝た時に後頭部の地面に設置するところから足先までを測ってみると175cmでもカバーできそうだったのでLサイズにしました
実際にフィールドで使用した時も特に問題なく使う事ができています
10mmの厚さはちょうどいいクッション性
購入前に気になっていたのは「クッション性」と断熱性です
地面の凹凸を感じてしまうのは寝心地に影響するし、硬過ぎるマットだとやっぱり寝心地は悪い
UL pad15はクッション性がすごく良く、快適ではありません
ですが、10mmの厚さのあるUL pad15は最低限、寝ることに対して問題は感じませんでした
UL pad15の断熱性について
キャンプで眠れない時の大きな原因の一つが「寒さ」です
地面からの冷えをしっかりと断熱できないと、いい寝袋を使用していたとしても寒さを感じてしまい、眠ることはできません
山と道のスリーピングマットはR値の表記がありませんので、UL padの断熱性については実際に使ってみるしかありませんでした
R値とは断熱性の高さを数値で表したもので、数値が高いマットほどより低温環境であっても使う事ができる断熱性能の高いマットと言えます
2020年に発足したR値測定規格「ASTM 3340」によって統一の測定・数値化されるようになりました
R値が算出されているマットは断熱性能の高さの判断がしやすいよってことです
統一の測定・数値化されたR値ですが、寒さへの耐性や感じ方は人によって違うので、参考程度に考えておいた方がいいです
R値についての考え方や、マットの選び方についてはこちらの記事で詳しく解説をしています
UL pad15の断熱性について実際に使ってみて感じた事を紹介します
断熱性についての体験談:5℃くらいなら問題なかった
寝る時の気温が5℃の環境だった時は全く寒さを感じる事なく眠る事ができました
断熱性についての体験談:0℃になると単体使用はキツかった
0℃まで冷え込んだ時に使用した時は寒さを感じました
眠れないことはありませんでしたが、単体での使用では0℃あたりが限界かなと思います
私がUL pad15を単体で使用するかどうかの判断は気温が5℃あたりを境に考えるようにしています
3シーズンで使うなら単体使用、冬はエアマットのサブとして使っていこうと思います
冬も単体で使用したい人はUL pad15+(13mm)のマットがおすすめです
「巻きグセ」が強い!ロールマットはジャバラ式に比べて扱いにくい
UL pad15がどう、というよりはロール式のクローズドセルマット全般に言える事ですが、
巻きクセが強く、広げてもすぐにくるくると丸まってきてしまいます
アコーディオンのようになっているジャバラ式の方が巻きクセもつかないので広げれば使えるので扱いやすいです
必要に応じてカットができる
使い込む中で、必要のない部分をカットする事ができるのはクローズドセルマットの魅力です
私はまだUL pad15にはハサミを入れていませんが、もう少し使い込んでみて、必要のない部分をカットしようと思っています
ULハイカーはカットした部分をバックパックの背面パッドとして活用していたりします
UL pad15はこんな人におすすめ
実際に使ってみて、UL pad15がおすすめなのはこんな人です!
- 装備をできるだけ軽量化させたいULハイカー・キャンパー
- 軽さを重視しつつ、最低限のクッション性も欲しい人
- 冬用のマットのサブとして保温力のブーストをさせたい人
- コストを最低限に軽量化させたい人
山と道スリーピングマット選び方で迷ったら・・・
そんな人は「何を優先させたいか」を考えてみると決めやすくなります
- 重量
- 寝心地
- 断熱性
- コンパクトさ
- 寝心地よりも重量やコンパクトさをとにかく優先させたいのであればMinimalist pad(5mm)
- 断熱性と寝心地を優先させたいのであればUL pad15+(13mm)
- 寝心地も軽さも断熱性もバランスを取るならULpad15(10mm)
みたいな感じで考えるとどのマットにするか決めやすくなります
組み合わせもアリ
100cmのショートサイズのマットを組み合わせるのもありです
例えば、寒さを感じやすい上半身はUL pad15+を使い、下半身の80cmはMinimalist padにしたりする事で寝心地と断熱性を確保しながら、軽量化させる事ができます
おわりに
山と道のスリーピングマット「UL pad15」の紹介でした!
私にとってはかなり使いやすいマットだったUL pad15は装備を軽量化させたいけど、断熱性も欲しい人にぴったりなマットです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた!
とにかく「軽い」スリーピングマットを探してる