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レビュー【パタゴニア・R1サーマル・フルジップ・フーディ】寒い時に活躍する新作フリース

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こんにちはopoです(opo_85)

寒い時期におすすめのフリースが知りたい

そんな人におすすめなのが「R1 サーマル・フルジップ・フーディ」です。

パタゴニアの名作とも言えるR1シリーズに2024年の秋冬から加わった「R1サーマル」シリーズ。使ってみて良かったのでレビューします。

秋冬の登山や、BCスノーボードなど、より厳しい環境下でのウインターアクティビティではR1サーマル・フルジップ・フーディの「保温力」と「通気性」のバランスの良さがおすすめです。

ざっくり自己紹介
  • キャンプ歴20年以上
  • 渓流釣り(テンカラ)5年目
  • アルプスから低山まで山登り
  • 装備はできるだけ軽く、ULなスタイルで(現在ベースウエイト4.5kg)←装備について詳しくはこちら

パタゴニア R1 サーマル・フルジップ・フーディ

アウトドアを楽しむ人だけでなく、ファッションの感度が高い人からも認知度の高い「パタゴニア」。取り扱うアイテムはサーフウェアからフィッシング、アルパインで着用するテクニカルウェアなど幅広いです。

パタゴニアのテクニカルフリースの中で代表作と言えるのがR1シリーズ。1999年に誕生して以降、「蒸れない、かさばらない」レギュレーターとして登場したR1。現在あるR1シリーズの中で最も保温力に優れたモデルが「R1 サーマル」シリーズです。

R1サーマルシリーズには「フルジップ・フーディ」「ジャケット」「クルーネック」の3種類がラインナップされています。今回はフルジップ・フーディをベースにレビューします。

R1 サーマル・フルジップ・フーディ スペック

アイテム名R1 サーマル・フルジップ・フーディ
重量Mサイズ:400g(実測値)
素材6.5オンス・リサイクル・ポリエステル91%/ポリウレタン9%のフラットフェイス・テクノストレッチ・フリース
カラーRaptor Brown、Smolder Blue、Seabird Grey、Black
サイズXS、S、M、L、XL
レディースモデルアリ

特徴

  • マイクログリッド構造で高い保温力と通気性のバランス
  • 低温環境でも凍結しにくいビスロンファスナー
  • バラクラバ構造になったフード
  • フルジップ構造で行動中の脱ぎ着が容易
  • ジッパーガレージ付きで顔に当たる不快感を軽減
  • 両胸にに2つのポケットを配置
  • 手の甲を温めるサムホール付き

R1サーマル・フルジップ・フーディの魅力

  • 抜群の保温力
  • 汗抜けの良さと速乾性
  • 動きやすさ
  • バラクラバ構造のフード
  • サムホール付き

使ってみて感じたこと

R1 サーマル・フルジップ・フーディを着用し、初冬の八ヶ岳、厳冬期の南アルプスやBCスノーボードなど過酷な環境から低山のハイキングまでさまざまな状況で着用してみて感じたことをレビューしていきます。

抜群の保温力

R1サーマルは裏地がマイクログリッド構造になっていることで肌へ接する面積を増やし、グリッド内にデッドエアーを溜め込むことで保温力を高めてくれています。

オリジナルのR1などに採用されているポーラテックパワーグリッドと比べてみると細かいグリッド状になっているのが分かります。

1月の南アルプスでの使用では、朝のテント場の気温はマイナス20℃。凍てつくような寒さですが、ベースレイヤーにR1サーマル、そしてハードシェルで行動していましたが快適に行動することができました。

氷点下になるような環境でベースレイヤーの次に着るミッドレイヤーとして活躍してくれました。

低山使用がメインならR1サーマルではオーバースペック

標高が約1,200mほどで、気温がマイナス3℃〜10℃くらいの環境で着用し、5時間ほどの登山をしてきました。歩き出しは快適ですが、行動中に汗をかいてくると暑くなってきます。

フルジップなので、ジッパーを解放し換気をすることでオーバーヒートはしなかったですが、R1 サーマル・フルジップ・フーディは極寒の高山向けに作られたフリースのため、低山を歩くためのフリースならもっと薄手のモデルをチョイスした方が快適と感じます。

耐久性の高い表地で多少の風ならシャットアウト

低山での行動着としては少し暑かったですが、R1サーマルは表地にしっかりとした素材を使っており、多少の風ならシェルジャケットを着なくても行動し続けることができます。

尾根や稜線では風が強く吹くこともあり、シェルジャケットの出番ですが、R1サーマルなら多少の風ならそのまま行動できることが多く、シェルを着る手間を省くことができるシーンも多かったです。厳冬期の南アルプスなど低音環境や風強い稜線ってなるとさすがにシェルジャケットなしでは厳しいですが、樹林帯ならR1サーマルだけでまず困ることはなかったです。

快適な登山やハイキングをする時にはレイヤリング(重ね着)が必須ですが、レイヤリング決める時は、想定される環境や行動量などを考え、何枚で完結させるかが重要になってきます。

シンプルなレイヤリングが好みの人に合うフリース

ベースレイヤー、ミッドレイヤー、シェルレイヤーで構成されるレイヤリングですが、奥が深く、寒い時期にはミッドレイヤーを2つに増やしたりすることもあります。少ない数で構成した方がシンプルなレイヤリングになりますが、気温や環境への対応力はウェアの枚数を増やした方が対応しやすくなります。

正解は一つではなく、シンプルに済ませるか、快適さを重視し、細かくレイヤリングするかは好みにもなってきますが、R1 サーマル・フルジップ・フーディはどちらかと言うとシンプルなレイヤリング。つまり少ないウエアで完結させたい人にとっておすすめできるウエアです。

マイクログリッド構造による汗抜けの良さと速乾、通気性の高さ

マイクログリッド構造は保温力を高めるためのマイクログリッド構造は通気性は悪くなるかと思っていましたがそんなことはなく、汗抜けの良さと通気性の高さも兼ね備えていました。

気温が低くても行動すると発汗します。汗によるトラブルは多く、濡れたウェアは体を冷やしたり、汗によるベタつきはストレスにもなりますが、R1サーマルのマイクログリッド構造が吸い上げた汗を溝から放湿してくれ、速乾性も高かったです。汗で濡れた状態になってしまっても、着用してまま休憩していると自然に乾いていました。蒸れてストレスにようなことはなく、低温環境下での保温力と汗抜けのバランスの良さは秀逸でした。

雪山登山やバックカントリースキー・スノーボードでの着用にぴったりなミッドレイヤーです。

両胸にあるチェストポケットは冷やしたくないバッテリーやスマホを入れておくのに便利です。R1 サーマル・フルジップ・フーディは両胸にポケットを備えていますが、このチェストポケットのジッパーが手強い。

脱ぎ着のためのメインジッパーの開閉は抜群にしやすいのですが、チェストポケットのジッパーは硬いので閉めようとすると生地の伸縮性が高いため、片手で生地を押さえながらでないと閉められません。慣れると指で生地を押さえながら片手で開閉できるようになりますが、気になったところです。

サムホール付きで冷気をシャットアウトし、手の甲を保温

個人的にR1 サーマル・フルジップ・フーディを見た瞬間に唸ってしまったのがサムホール。これまではR1プルオーバーにしか搭載されていなかったサムホールがR1 サーマル・フルジップ・フーディに搭載されています(大好きサムホール)

サムホールはグローブを外した時でも手の甲まで袖がくるので暖かく、グローブを着用した時には肌の露出を防げるため冷気をシャットアウトしてくれます。冬山ではとにかく肌の露出を防ぐことが大事ですから、サムホール付きのウエアは重宝しますよ。

バラクラバ構造のフード

フードはバラクラバ構造になっており、ジッパーを上まで閉めると顔を保温することができます。冬山ではバラクラバは必携品ですが、フィット感が高いので動きにより若干のつっぱりは感じますが、伸縮性の高い生地が使われているためストレスは少なく、わざわざ別でバラクラバを持たなくてもいいので便利です。

ウエアと一体になっていることがとにかく便利で、寒ければフードをかぶって保温できるし、暑ければサッと脱げるし、ジッパーをおろせば頭や耳は保温しつつ、顔は出せるため体温調節のバリエーションは豊富です。

フードの上にヘルメットを被ってもゴワゴワしないのもポイントです。

気になるポイント

  • ジッパーの開閉がしにくいチェストポケット
  • 行動着として活躍する期間は限定的
  • 保温性が高くなる分、重くなる

両胸のチェストポケット、ジッパーの開閉がしにくいのは気になるところ

両胸にあるチェストポケットは冷やしたくないバッテリーやスマホを入れておくのに便利でが、このチェストポケットのジッパーが手強い。

脱ぎ着のためのメインジッパーの開閉は抜群にしやすいのですが、チェストポケットのジッパーは硬いので閉めようとすると生地の伸縮性が高いため、片手で生地を押さえながらでないと閉められません。慣れると指で生地を押さえながら片手で開閉できるようになりますが、気になったところです。

行動着として活躍する期間は限定的

極寒の環境を想定されているため出番の多い時期は気温の低い冬季に限定されます。低山でも使えるとは言いましたが、「行動着」として考えた場合、使えるのは12〜5月くらいの高山に限られるかなと。使用時期が限定的になってくると所有するウェアの枚数は増えてきますから、だったらもう少し薄手のフリースを選択し、もう一枚ミッドレイヤーを用意することで対応していくのもありかなと感じます。

保温性が高くなる分、重くなる

R1 サーマル・フルジップ・フーディの重量は400gとミッドレイヤーとしてはやや重め。保温力が高く、冬の行動着として着用する分にはさほど気になりませんが、脱ぎ着を繰り返すようなシーンでの使用時には400gという重量がバックパックに乗っかりますから負担は増えます。

おわりに

紹介したR1 サーマル・フルジップ・フーディは保温性と汗抜け、速乾性が高く、厳しい環境下でのアクティビティに適したミドルレイヤーです!サムホールやバラクラバになるフードも言うことなしでした!

悩ましいのはR1シリーズの使い分けについて。今回R1 サーマル・フルジップ・フーディを紹介しましたが、求めるものによっては他のR1シリーズの魅力が光ってきます。例えば、汎用性が高く、オールラウンドに使用したいのであれば「R1」、活動量が多く、汗抜けを重視するのであれば「R1エア」、鋭い岩肌や、岩稜帯で活動において耐久性が必要なのであれば「R1テックフェイス」、極寒の環境や、シェルを着用しての活動シーンなら「R1サーマル」と得意な領域がそれぞれあり、使い分けることができます。

R1 サーマル・フルジップ・フーディーを着て極寒の冬山へと出かけましょう!

ABOUT ME
opo85
キャンプ、登山、釣り、ウインタースポーツなどアウトドアが大好きな30代。小さい頃から大好きだったキャンプを中心にアウトドアを楽しんでいます。
パタゴニア

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