事件が発生。シンプルなデザインで気に入っていたパタゴニアのハードシェルのシームテープが剥がれてきてる
先日、北アルプスに登山へ出かけた時に発覚。雨の降る中、レインウエアを着てテントを設営していると首周り、フード周りから浸水、確認してみるとシームテープが剥がれてしまっていて、縫い目から雨が入りたい放題
5年ほど着ているし、そろそろ買い替えを考えてもいい頃かもしれませんが、簡単に購入できるウエアではありません(高価なので)
パタゴニアに相談に行きましたが、ウエアが古いからか、シームテープの圧着は受付できないとのこと(品質が保証できないクオリティでしか修理できないケースは受付できないこともあるらしいです)
ってことで、剥がれてしまった箇所のシームテープを自分で貼り替えてみることにしました
シームテープ補修に必要なものと具体的なやりかた(注意点)
シームテープの貼り替えなんて、難しそうだし、手間だなと思っていたんですが、やってみると思ったほど難しくなかったです
シームテープが剥がれてしまったウエアの買い替えを考えている人はぜひ試してみてください
- キャンプ歴は20年以上
- 渓流釣り(テンカラ)5年目
- アルプスから低山まで山登り
- 装備はできるだけ軽く、ULなスタイルで(現在ベースウエイト4.5kg)←装備について詳しくはこちら
用意するもの
シームテープの貼り替え修理に必要なものは以下の通り
- シームテープ
- アイロン
- ハサミ
- ハンカチ(または薄手の布など)
- マスキングテープ(あれば)
マスキングテープはなくてもOKですが、最初の仮止めの時にあると便利でした
慣れてくると使わなくてもできるようになります
使用したシームテープは「YNAK」
使用したシームテープは「YNAK」のシームテープ
「シームテープ レインウエア 補修」で検索すると、このYNAKか、TMOXのシームテープがヒットしましたが、YNAKはウエアの構造に合わせて専用のシームテープがあったのでYNAKにしました
私の補修するウエアは2.5レイヤーのシェルジェケットなのでシームテープも2.5レイヤー用をチョイス(2レイヤー、3レイヤー用もあります)
補修の手順
- 洗濯し、汚れを落とす
- 補修箇所のシームテープを剥がす(または剥がれたところをカットする)
- リペアするシームテープの長さを調整(角はカット)
- アイロンで接着(当て布して、温度の目安は120℃)
それではさっそく手順を詳しくみていきましょう
まずは洗濯して汚れを落とす
貼り替え作業を始める前に洗濯して、ウエアに付着している汗や皮脂汚れを落とします
せっかく修理をするのに汗や皮脂汚れは劣化の原因になります。しっかり洗濯してから作業を始めましょう
洗濯したことがないって人はこちら
シームテープを剥がす(または剥がれたところをカットする)
洗濯後、乾いたら剥がれたシームテープを取り除いていきます
劣化していて剥がれかけているところは簡単に剥がすことができます
シームテープを剥がす時、しっかりと接着している箇所のシームテープを無理に剥がそうとすると生地ごと剥がれてしまうことがあるので剥がす時は慎重に!しっかりと接着しているところは剥がさずに、剥がれたところだけをカットししましょう
シームテープがしっかりと圧着されているところまで剥がしたらハサミでカットしてきれいにととのえます
シームテープを剥がした状態がこんな感じ。ここから浸水してきてしまうのでシームテープを貼って止水処理をしていきます
リペアするシームテープの長さを調整
シームテープを貼るところに合わせてシームテープを必要な分だけカットしていきます
あらかじめ必要な長さに調整して切っておいた方が効率的に作業できます
カットしたシームテープの端を丸くすることで剥がれにくくなるって紹介しているサイトもあったのですが、面倒だったのでそのまま使いました(剥がれやすいかも試したかったので)
アイロンで接着
シームテープを貼るところにアイロンを当て、圧着していきます
ウエアへのダメージを防ぐため、ハンカチや薄手の布などを当ててからアイロンすることが推奨されています
ハンカチ越しだとズレてしまうのが怖かったので慣れるまでは仮止めとしてマスキングテープを使用しました
慣れてくるとマスキングテープを使わなくでも圧着できるようになります
アイロンの温度は「低」から
YNAKのシームテープは化繊ウエアはアイロンの温度を「低(120℃)」にして圧着することを推奨しています
うまく圧着できない場合は少しずつ温度を上げていきましょう
生地へのダメージ緩和から当て布が推奨されていますが、正直、当て布無しで直接アイロンを当てた方がやりやすかったです(ただし、温度を気をつけるのと、自己責任で!)
シームテープは表と裏があるので注意
シームテープには表と裏があります(裏が生地に圧着される)
サラサラとしている面が表なので、アイロンを当てる前に確認するようにしましょう
出来栄えについて
シームテープをアイロンで圧着したのがこんな感じ
やる前はシワになってしまうのではと心配でしたが、思いのほかうまく貼ることができました(つまり素人でも補修できます)
シームテープには多少の伸縮性があるので、曲線になっているところもシームテープを引っ張りながらアイロンを当てることで縫い目に沿って圧着できます
YNAKのシープテープは2レイヤー用、3レイヤー用もある
冒頭でも紹介しましたが、今回私が使用したのが2.5レイヤー用のシームテープです。
YANKのシームテープは2レイヤー用、3レイヤー用のシームテープもあります
補修したいウエアの構造に合わせてシームテープを選びましょう
失敗談:熱圧着が弱く、使用後に剥がれた
補修後に山で使用した後、確認してみると補修箇所が所々剥がれてしまいました
これはアイロンによる熱圧着が弱く、剥がれてしまったと考えられます
シームテープを貼る時はアイロンでしっかりと圧着しましょう。取り扱い説明書には10〜20秒を目安にアイロンをあてるようにと記載があります
私の体感では、生地にもよるかもしれませんが、10秒では少し短く、15〜20秒ほどしっかりとアイロンをあてていくとしっかりと熱圧着できます
まとめ
シームテープの貼り替え手順を紹介しました
劣化したウエアはすぐに買い替えてしまえば簡単ですが、自分の手で修理や補修できるとウエアの寿命はグッと長くなります
定期的なメンテナンス(洗濯・撥水加工)とセルフリペアでウエアを長く使いましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた!