悩み
雨でもキャンプがしたい!焚き火がしたい!って人は山ほどいるようです。(私もそうです)
私自身、DDタープを使い始めて5年以上が経ち、何度もタープの下で焚き火をしてきました
この記事でわかること
- タープの下で焚き火ができるのか
- 気をつけること
- タープの下で快適に焚き火するためのコツ
- おすすめの張り方
そんな私の実体験を交えながら解説していきます
- キャンプ歴は20年以上
- 渓流釣り(テンカラ)5年目
- 最近では登山の魅力にハマり、アルプスから低山まで山登りに夢中
- 装備はできるだけ軽く、ULなスタイルで歩き回っている(現在、山装備のベースウエイト4.5kg)
結論「DDタープ」の下で焚き火することは可能
ですが、
DDタープは素材にポリエステルが使われているので火に強いわけではありません
火の粉が飛べば簡単に穴が空いてします(本当にあっさりと穴が空きます)
タープの下で焚き火をするには、穴があかないようにするために注意しながら設営をする必要があります
タープの下で焚き火をするメリット
雨から焚き火を守れる
焚き火はしっかりと薪に着火すれば多少の雨では消えることはありませんが、大雨になると薪は濡れてしまい火が消えてしまいます
タープの下で焚き火をすることで雨でも焚き火をすることができます
防寒効果
タープの下で焚き火をすることでタープ内に熱が入りやすく、空間を温めることができます
夏場は暑くてタープ内に入れないほどですが、冬はタープ内が温められることで寒さを凌ぐことができ高い防寒効果を実感できます
防虫効果
焚き火の煙には虫除け効果があると思っています
人も煙を吸うと苦しかったり、目が痛くなりますよね
虫にも同じことが言えます
煙がタープ内にこもってしまうのは人にとってデメリットとも言えますが、考え方によっては虫除け効果としてメリットにもなります
タープの下で焚き火をする時に気をつけること
タープの下で焚き火をする時に気をつけなければならないことがいくつかあります
- 火の粉
- 焚き火の臭い
- 煙
火の粉
火の粉が飛んでタープに穴が開いてしまう可能性があるので焚き火とタープとの間には十分なスペースを取りましょう
焚き火を大きくしすぎない事もポイントです
絶対にタープに穴を開けたくない!って人はタープの下で焚き火をするのをおすすめできません
私は焚き火をする以上、穴が開くのは仕方ない、くらいで考えるようにしています
焚き火の臭い
タープの下で焚き火をすると煙がタープ内を充満するので着ている服や、寝袋など持ち物全てに焚き火の臭いがついてしまいます
焚き火の臭いがつくのが嫌な人にはタープの下での焚き火はおすすめはできません
煙(一酸化炭素中毒)
一酸化炭素中毒にも注意が必要です
この記事で紹介するタープの張り方は開放的な張り方なですが万が一に備えてリスクは知っておいてください
タープの下で快適に焚き火をするための対策
火の粉や一酸化炭素中毒に気をつけるための対策として、
- タープは高めに張る
- 焚き火の規模を小さくする
- 炭を活用する
- タープ用の防炎シートを利用する
- 風が通りやすいようにタープを張る
- フルクローズでは張らない
タープは高めに張る
多かれ少なかれ火の粉は飛びますので、火の粉は飛ぶことを前提に考え、タープの高い場所に焚き火をするようにしましょう
タープを高く張ることで雨が吹き込みやすいデメリットはありますが、火の粉を防ぐなら低く張るのはおすすめできません
焚き火はちょっとの雨では消えることはありません
焚き火の規模は小さめに!炭もうまく活用
焚き火の規模を普段よりも小さくするのも有効な対策です
普段よりも小規模の焚火台で、薪よりも炭を使うことで煙を抑えたり、火の粉が飛びにくくすることができます
薪に比べ炭の方が火の粉が飛びにくく、炎も大きくならないのでうまく活用するとタープの下でも焚き火しやすいです
それに炭は火力が高いので料理にも適しています
タープを保護するための防炎シートを利用する
出典:アマゾン
タープを保護するためのシートを使ってタープに火の粉が飛んでも穴が空かないよう予防することができます
風は通るように/フルクローズ張りはNG!
タープの下で焚き火をする時は一酸化炭素中毒にならないように配慮することが大事です
風が通るようなオープンな張り方をすればまず心配ありませんが、フルクローズした張り方をして、中で焚き火をするのはNGです
雨なら「焚き火をしない」という考え方もある
雨だろうが、雪だろうが、
「絶対に焚き火したい」
って思っている人はとにかく、雨なら焚き火をしないと割り切るのも一つです
タープの下で焚き火をすると臭いはつくし、タープに穴があくリスクは高いし、
雨なら焚き火はせずに他の楽しみ方で過ごすのも一つです
タープそのものの素材をコットンやポリコットンに変える(注意点もアリ)
そんな人には焚き火に強い素材が使われているタープを使うのも有効な手段です
コットンやポリコットンはポリエステルやナイロンなどに比べて火の粉に強く、穴が開くにくいのでタープの下で焚き火をするのにはおすすめの素材と言えます
ただし、ちょっと待ってください
タープの下で焚き火をする時って悪天候の時じゃないですか?(私はそう)
火の粉に強いコットンやポリコットンはポリエステルやナイロンよりも防水性が低く、雨などに弱いのが特徴です
コットンでも撥水加工をする事で多少の雨は撥水できますが、雨がひどいときには雨漏りしてしまう事もあるので注意が必要です
火の粉に強くなっても雨漏りするようでは焚き火はできないので本末転倒です
タープの種類や材質について知りたい人はこちら
おすすめの張り方
タープの下で焚き火をするのにおすすめの張り方は以下です
- Aフレーム
- ダイヤモンド・Aフレーム
- ダイヤモンド
- アディロンダック
張り方の名称は荒井祐介さんの著書「タープワーク」に出てくる名称を参考にさせていただきました
タープの張り方が32種類紹介されているのでバリエーションなどを知りたい方や、タープで使えるロープワークを知りたい方にもおすすめの本です
タープの知識を深めたい方はぜひ読んでみてください
それではそれぞれの張り方を詳しくみていきましょう
Aフレーム
Aフレームは一番基本の張り方です
簡単だし、居住スペースも広いので私もよくこの張り方をします
ハンモックキャンプをするときも、タープ泊をするときもテントを使う時も便利なAフレームはちょっとのアレンジでより快適になります
片側は地面にペグダウンして、もう片側にポールをセットして跳ね上げれば地面とのスペースも十分に確保できるのでタープの下でも焚き火ができます
また、片側を地面にペグダウンすることで目隠しになり、プライベートの確保も可能です
このAフレームはソロテントなどであればカンガルースタイルもできます
悪天候の時にはテントも守ることができて、焚き火スペースも確保することができます
この張り方で雨キャンプで焚き火をした時の事です
焚き火の規模を大きくし過ぎてしまい、タープに小さい穴が空いてしまいました
雨の吹き込みを防ぐためにタープを低く張り過ぎてしまったのも失敗でした
DDタープ3mx3mがおすすめ
私が使っているタープはDDタープでサイズは3m x 3mです
ソロキャンプにはぴったりのサイズ感で、張り方のアレンジができて楽しむことができます
より詳しく知りたい方は過去の記事もご覧ください
ダイヤモンド・Aフレーム
続いて紹介するのはダイヤモンド・Aフレーム張りです
ハンモックキャンプをするときに便利な張り方で、風通しが良いので暑い季節は熱が籠らないのでおすすめ
この張り方も簡単にできるし、使うペグも少なくて済むのもいいところ
片側をポールで跳ね上げればスペースが広がり、タープの下で焚き火ができるようになります
この張り方は風が通りやすいので煙がこもらないのがいいところ
ポールなどを使えば高さも調節できるので高めにすればタープの下でも快適に焚き火ができます
ダイヤモンド
ダイヤモンド張りはタープ泊の時におすすめの張り方です
木を利用すればポールを使わなくても張ることができるのでスペースが広く使えます
この張り方も簡単で、使うペグやロープも少なくていいので覚えておいて損はありません
ダイヤモンド張りは熱をこもらせることができるので寒い季節にもおすすめの張り方です
ダイヤモンド張りはポールを立てるところが1番高くなり、空間が広くなるので焚き火をする場所が分かりやすいです
張るのも簡単なので雨の時にはこの張り方が1番出番が多いですが、雨の吹き込みには注意が必要です
アディロンダック
焚き火との相性がいいのがアディロンダック張りです
鳥のクチバシのような形をした庇(ひさし)があるのでその下で焚き火をすることができます
高さがない分、ダイヤモンド張りよりもタープ内をあたためやすく、春先や、秋、冬のタープ泊におすすめです
おわりに
タープの下でも焚火をするために気をつけることと張り方を紹介しました
タープの張り方を覚えて雨キャンプでも焚き火をしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました
何かみなさんの参考になれば嬉しいです
タープに穴をあけたくない、けどタープの下で焚き火がしたい