ダウンの寝袋を長く使っていくとダウンが潰れてしまってフワフワ感がなくなってしまったりしてきます
そうなると保温力も劣化してしまい、本来の寝袋の効果が得られなくなってしまう原因になります
この記事では自宅でできるダウン製の寝袋の洗濯方法を具体的に解説をします
寝袋の洗濯方法と合わせて、必要なものや気をつけるべきことも紹介!
体験談:20年使った寝袋を洗ってみて
実を言うと、私自身も数年前まで寝袋を洗うのが不安でずっと洗わずに使っていました
何となくダウンが潰れてきて、保温力がなくなったなと思いつつも、「失敗したらどうしよう」という不安と、めんどくささもあり、使い続けてきました
ですが実際に洗ってみると、ダウンのふわふわが復活したんです!
放置した期間が長かったので元通りには戻っていないと思いますが、それでも実感できるくらいにふわふわになりました
ダウンの寝袋を洗うこと自体、めんどうではありますが、洗ってよかったと思えたので寝袋にヘタりを感じてきている人には絶対おすすめです!
ダウンの寝袋は自宅で洗濯が可能です!
それでは詳しく解説していきます
洗濯前の準備
洗いたいスリーピングバッグ、洗濯機の他に用意するものは以下の通り
- 液状の洗剤
- 洗濯ネット
- 大判のタオル
- 防水スプレー
注意点
洗濯する前に「洗濯できるか」必ず確認!
洗濯をする前に必ず洗濯ができる寝袋かを確認するようにしてください
手洗いOKなら洗濯可能です!
ブランドによっては自宅での洗濯ができないものもあるのでしっかり確認してから行いましょう
洗濯に適した時期:湿度の多い時期は避けること!秋〜春に洗うのがベスト
洗濯をするのは湿度が低い時期の方が適しています
梅雨時などはカビや臭いの原因になる恐れがあるのでできるだけ避けるようにしてください
時期としては湿度の低い時期、秋から春までの間に洗うようにしましょう
ショップ店員さんには使用するシーズンの終わりに洗うのをおすすめされたことがあります
3シーズン用は秋、冬用は春に洗うと、保管する前にきれいにしておくことで保管時のカビや臭いを防げます
手順
- スリーピングバッグを裏返す
- 洗濯ネットに入れる
- 洗濯機を手洗いモード、毛布洗いコースに設定
- 洗剤を入れてスタート
- 脱水後、完全に乾くまで陰干し
- 乾いたらダウンを叩きほぐしながらかたよりを慣らす
- 防水スプレーでコーティング
それでは洗濯手順を詳しく見ていきましょう
STEP1:スリーピングバッグを裏返す
洗濯をする間に裏返します
洗濯により落としたいのは人から出る汗での汚れや皮脂汚れなので落としやすいように裏返しておきます
STEP2:丸めて洗濯ネットに入れる
生地へのダメージをできる限り軽減させるために洗濯ネットに入れます
ネットに入れなくても洗濯はできますが、生地への負担が気になる人は使用するのがおすすめです
スリーピングバッグが入る洗濯ネットがない人はナンガの保管用のメッシュバッグがおすすめ
メッシュになっているので洗濯が可能で、さらに保管用のバッグとしても使えるので一石二鳥
ナンガのスリーピングバッグを買うと付属してきますが別売でも販売しています
STEP3:洗濯機を「手洗いモードまたは毛布洗いコース」に設定
スリーピングバッグを洗濯機に入れたらモードを「手洗い」または「毛布洗い」のコースにします
洗濯機に手洗いコースがない場合は「おうちクリーニング」とか「デリケートコース」にしてください
通常コースだと回転が強く、生地へのダメージが大きくなります
手洗いコースやおうちクリーニングコースはデリケートな衣類を洗うためのコースなので生地への負担がかかりにくいようになっています
脱水をする場合はタオルを一緒に入れると脱水時にバランスを取ってくれるのでおすすめです
- あらかじめスリーピングバッグを濡らしておくと洗濯の際に水に浮くことなく洗濯ができる(特に縦型の洗濯機での行う場合はやっておいた方がいい)
- 脱水をするならタオルを一緒に入れるとバランスを取ってくれる
STEP4:洗剤を入れてスタート
洗剤を入れて洗濯をスタートさせます
洗剤はエマールなど家庭用の中性洗剤(液状)を使いましょう
私が使ったのはエマールのおしゃれ着用洗剤です
洗剤の量は使う洗濯機と洗剤のによって変わりますのでしっかり確認しましょう
前に洗濯をした時に通常量の洗剤を入れたら全然洗剤が落とせてなかったことがありました
それからは洗剤の量は少なめにしています
こだわりたい人はダウン専用の洗剤がおすすめ!私はウエアのメンテナンスにはNIKWAXを使っていて、ダウン専用の洗剤もあります
STEP5:脱水後に完全に乾くまで陰干し
脱水をしたらしっかりと乾燥させます
脱水時に大判のタオルを一緒に入れて脱水をすることで余分な水分を吸い取ってくれます
自然感想の場合、陰干しで乾燥させます
陰干しできる場所がない場合は、シーツなどを被せて対応するか、床などに置いて平干しするのも有効です
天日干しをしてもすぐにどうにかなるわけではありません
実際に私は陰干しをできるスペースがなく、平干しもできるスペースもないので、天日干しをしていますが、今のところ問題はありません
(寝袋メーカーは陰干しを推奨していますので天日干しをする際は自己責任でお願いします)
寝袋を完全に乾かすには乾燥機の使用はおすすめです
乾燥機の使用が可能かはお持ちの寝袋の表記を確認してください
乾燥機を使う時は必ず体温モードで行うようにしましょう
STEP6:ダウンを軽く叩いてほぐす
乾いたらダウンをほぐすために軽くたたきます
ほぐしながら偏りがないように均等に慣らしていくようにしましょう
羽毛が出てきていたら
羽毛が出てきてしまっていた場合、無理に抜かずに反対側から引っ張って寝袋の中に戻してあげましょう
それが難しい場合にはコロコロやガムテープでペタペタしてキレイにしましょう
STEP7:防水スプレーをかけてコーティング
防水スプレーは生地に防水加工をすることで結露や水濡れに対応するためにやっておいた方がいいです
ダウンをほぐした後に防水スプレーをかけましょう
防水スプレーを使用することによって生地がコーティングされて羽毛の抜けを軽減させる効果もあります
防水スプレーをかける時はベランダなど屋外で作業をするようにしましょう
液状タイプのスプレーは乾燥前に吹きかけることで効果を発揮!
私はNIKWAXの防水スプレーを使っていて、液体タイプのスプレーなのSETP5の洗濯の後の濡れている状態で吹きかけています(STEP5の後)
布などでムラなく塗り、余分な液を拭き取る方法で使用しています
保管方法
洗濯が終わったら大きめの保管用の袋に入れて風通しのいいところで保管をしましょう
密閉ボックスの中などは避けた方がいいです(風通しが悪く、カビや臭いの原因になるため)
私は洗濯で使ったナンガのメッシュバッグに入れてクローゼットの上段に入れています
まとめ
- 液状の洗剤
- 洗濯ネット
- 大判のタオル
- 防水スプレー
- 事前に洗濯が可能かを確認すること
- 湿度の高い梅雨時期は避けること
- スリーピングバッグを裏返す
- 洗濯ネットに入れる
- 洗濯機を手洗いモード、毛布洗いコースに設定
- 洗剤を入れてスタート
- 脱水後、完全に乾くまで陰干し
- 乾いたらダウンを叩きほぐしながらかたよりを慣らす
- 防水スプレーでコーティング
- 洗剤は必ず液状の洗剤を使うこと
- 直射日光はできるだけ避けること
- 乾燥機の使用するなら低温モードですること
- 防水スプレーによっては濡れている状態で拭きかけた方が効果を発揮するのでよく確認すること
おわりに
ダウン製のスリーピングバッグの洗濯方法の解説でした
この方法はスリーピングバッグだけでなく、ダウンジャケットなどもこの方法で洗濯することができます
寝袋は高価な道具なので定期的にメンテナンスをして長く使いましょう
最後まで読んでいただきありがとうございました
みなさんの参考になれば嬉しいです