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登山レポート【八ヶ岳・赤岳鉱泉】3月・1泊2日テント泊|美濃戸口からの周回コース

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雪山登山の魅力にハマりつつあるopoです(opo_85)

八ヶ岳の赤岳鉱泉に1泊で行ってきました!

この記事では「美濃戸口」から北沢ルートを使い赤岳鉱泉まで行きテント泊をして、翌日に行者小屋を経由して南沢ルートで下山する周回コースを紹介します!

今回は山頂へは登らずに、テント泊をしながら景色を楽しんできました

赤岳鉱泉でのテント泊は道中に危険な箇所も少ないので雪山テント泊デビューにもおすすめ!

行者小屋から見る景色や、南沢の氷瀑、赤岳鉱泉のアイスキャンディなど見どころはいっぱいのコースです!

赤岳・阿弥陀岳・硫黄岳へと続く拠点「赤岳鉱泉」

赤岳鉱泉は通年で営業している山小屋です

硫黄岳や赤岳、阿弥陀岳、横岳へのアプローチがしやすい場所にあり、多くの登山者がここを拠点に八ヶ岳登山を楽しんでいます

また5月〜10月には温泉に入浴することができます(入浴料は1回1,000円)

赤岳鉱泉の基本情報
営業期間通年
宿泊素泊まり:10000円〜
テント1名1泊2000円
予約小屋泊は要予約
テントは予約不要
予約方法電話(090-4824-9986)
水場あり
※冬季は凍結している場合あり
公式HP赤岳鉱泉
2024年3月調べ

冬季は人工的に作られた氷瀑でアイスクライミングも楽しむことができます

登山ルート

DAY1
美濃戸口(八ヶ岳山荘)⇒(1時間)⇒ 美濃戸山荘
美濃戸山荘 ⇒(2時間)⇒ 赤岳鉱泉
DAY2
赤岳鉱泉 ⇒(45分)⇒  行者小屋
行者小屋 ⇒(2時間)⇒  美濃戸山荘
美濃戸山荘 ⇒(1時間)⇒ 美濃戸口(八ヶ岳山荘)

行動時間は体力によって異なるので参考程度にお考えください

YAMAPもやっているのでよかったらそちらもどうぞ

八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳)-2024-03-21 / opoさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

スタート地点「美濃戸口」八ヶ岳山荘の駐車場を利用

スタート地点となるのが「美濃戸口(みのどぐち)」です

美濃戸口にある八ヶ岳山荘には約150台分の広い駐車場があります(乗用車は1日800円)

八ヶ岳山荘までは舗装路が続く

美濃戸口までは舗装された道路になっていますが、天気次第では積雪があります(私が行った時も積雪していた)

除雪されていたので走行はしやすいですが、11月〜4月まではスタッドレスで行くのが無難です(またはチェーン装着)

私の車はオールシーズンタイヤを装着していますが、チェーンなしで行くことができました

美濃戸登山口までの林道歩き

八ヶ岳山荘を出発すると車が一台通れる林道が続きます

起伏は緩やかで、ウォーミングアップにはちょうどいい感じ

関係車両などの車の往来もあるので気をつけて歩きましょう

林道ではアイゼンより、チェーンスパイクが歩きやすかったです

やまのこ村に到着

出発から約1時間、「やまのこ村」が見えてきます(4月〜10月営業の山小屋。キャンプ地もあり)

やまのこ村に続いて見えてくるのが「赤岳山荘」

通年営業をしている赤岳山荘。キャンプ地はないけど宿泊は可能

4WD車で、チェーンを装着すれば美濃戸登山口(赤岳山荘)まで乗り入れが可能

実は八ヶ岳山荘から、さらに車で入っていくことができます

4WD車でさらにチェーン装着をすることで美濃戸登山口のある「赤岳山荘」に駐車することができます(駐車料金は1日1,000円)

美濃戸口から美濃戸登山口までは1時間ほどなので赤岳山荘に駐車することで2時間の行動時間短縮ができます

日帰りで赤岳や阿弥陀岳に行くのであればここまで車でくることで時間に余裕ができますね

美濃戸山荘で分岐「北沢ルート」か「南沢ルート」か

赤岳山荘から5分もしないところにもう一軒、山小屋があります

美濃戸山荘です(4月〜10月までの営業)

小屋の営業はしていませんが、トイレが利用できるのと、小屋の休憩スペースを使うことができます

ここが美濃戸登山口になっていて、北沢ルートと南沢ルートの分岐点でもあります

赤岳鉱泉に行くなら北沢ルートが便利。業者小屋に行くなら南沢ルートが便利ですが、南沢ルートの方が勾配が急です

南沢ルートで行くなら美濃戸山荘でアイゼンを装着するのがおすすめ!

北沢ルートはもうしばらく道幅の広い林道が続くのでまだチェーンスパイクなど簡易的な滑り止めでも登れます(積雪量によってはアイゼン装着を推奨)

美濃戸山荘に水場あり

美濃戸山荘の小屋の水場か枯れずに流れていました

八ヶ岳山荘から1時間ですが、水を担ぐ必要がないのはありがたいですね

赤岳鉱泉へ近いのは「北沢ルート」

この日の目的地は赤岳鉱泉だったので北沢ルートから向かいます

分岐してからもしばらくは道幅が広く、林道が続き、45分ほど歩いたところで小さな小屋が建っています(おそらく赤岳鉱泉の物資置き場と発電機)

ここは「堰堤広場」と呼ばれていて、ここから赤岳鉱泉までは登山道となります

赤岳鉱泉までチェーンスパイクで登っている人もいましたが、堰堤広場から登山道になり、雪も多くなってくるのでアイゼンを装着して登るのがおすすめです

北沢ルートは危険箇所も少なく、起伏も比較的穏やか

登山道に入ってからも起伏は緩やかで、重たい荷物を背負い、体力のない私にとってはありがたいルートでした

危険を感じるような場所はありませんでしたが、沢を何度も渡渉するので足を踏み外さないよう気をつけましょう

登山口から3時間!赤岳鉱泉に到着

堰堤広場から1時間15分ほど、登山口からは3時間ほどで1日目の最終目的地「赤岳鉱泉」に到着することができました

北沢ルートで登ってくると、赤岳鉱泉の山小屋の入り口は裏手側になります

見どころ:迫力の「アイスキャンディ」

登山道を歩いていると小屋よりも先に見えてくるのが巨大な氷瀑!

人工的に作られたこの氷瀑は「アイスキャンディ」と呼ばれていて、アイスクライミングを楽しむことができます

利用する際は小屋で受付をしてからになります

赤岳鉱泉でテント泊

(テントからは赤岳を望むことができました)

受付でテント料金を支払い、設営をします

雪と氷のミックスされたフィールドで非自立式のワンポールテントを設営するのは思ったよりも苦戦しました

整地をしたり、ペグを埋めるための穴をほったりするのにスコップがあった方がいいなと身に沁みました

赤岳鉱泉に売っている「よなよなエール」

麓からビールを3本も担いで登ってきたわけですが、受付の売店でビールと並んで売っていたのは「よなよなエール」

ビールよりも100円高かったけど、、、

すでに3本も持っているけど、、、

贅沢がしたくなり購入してしまいました・・・・計4本、さすがに飲み過ぎかも

山小屋の売店は本当にありがたいですね

気温はマイナス18℃!

手元の温度計はマイナス18℃(朝6時)

私が訪れたのは3月の中旬ごろだったのですが、季節外れの寒波の影響で、夜はかなり冷え込みました

寝る前に手元の温度計をみてみるとマイナス18℃!

2月にった天狗岳の時よりもさむい・・・

持って行った寝袋の使用下限温度はマイナス11℃でしたが、ウエアを着込んだことで朝まで寝ることができました

使った寝袋はナンガ・オーロラライト600DXです

詳しいレビューはこちらから

2日目:赤岳鉱泉から行者小屋へ

2日目

行者小屋を経由し、下山するだけだったので出発はのんびりです

赤岳鉱泉から業者小屋までは45分。中山乗越までは長くはないけどけっこう急なところもありまして、ほどほどに汗をかく区間でした

中山乗越から見えたのは硫黄岳

中山乗越から5分のところに展望台があるのですが、前日に降った雪でトレース(踏み跡)がなく、ヒザくらいまで積もっていたので中山展望台は諦めて行者小屋へと急ぎます

中山乗越では樹々の間から横岳や硫黄岳を見ることができました

業者小屋

中山乗越からは下りなのでスイスイで、そんなに時間もかからずに到着できます

行者小屋は冬季の小屋営業はしていませんが、テント場は営業しています(赤岳鉱泉で受付)

見どころ:八ヶ岳の盟主「赤岳」「阿弥陀岳」の景色

行者小屋からは赤岳、中岳、阿弥陀岳がキレイにみえます

テントから絶景を楽しみたいのであれば赤岳鉱泉よりも行者小屋がおすすめです!

快晴で阿弥陀岳もしっかり見えました

下山:南沢ルート

行者小屋からの下山は南沢ルートを使います

南沢ルートは北沢ルートに比べ勾配は急で、道幅も狭いところがありますが、ひらけている場所からは横岳の景色を楽しむことができます

それともう一つ、南沢ルートには冬季だけの見どころがあります

見どころ:南沢の氷瀑

南沢ルートには天然の氷瀑があるんです

私が見たのは「小滝」という氷瀑

クライミングを楽しんでいた人が言うにはこの小滝の上流にはさらに巨大な「大滝」があるそう(大滝まではけっこう登るそうです)

小滝は登山道から外れ、5分ほど行ったところにあり、迷うような場所ではありませんが見に行くなら気をつけて行きましょう!

北沢ルートとの分岐点「美濃戸山荘」

行者小屋から約2時間、北沢ルートとの合流地点である美濃戸山荘まで下山してきました

ここからゴールの八ヶ岳山荘までは1時間の林道歩きです

美濃戸口の八ヶ岳山荘でコーヒーを飲もう!

駐車料金を支払った時にもらえる半券は下山後に見せると半券1枚につき、コーヒーを1杯飲むことができます

下山後のホットコーヒーは格別でした(私がチョイスしたのは八ヶ岳ブレンド)

しかもこの半券はシールになっているんです(どこに貼ろうか・・・)

薪ストーブがあっていい感じの山小屋でした(暖かい)

軽さに特化した軽量チェーンスパイク

もともとはモンベルのチェーンスパイクを使っていたのですが、紛失してしまいまして・・・

それで手に入れたのがこれ

ブラックダイヤモンドの「ブリッツスパイク」

前足部にのみスパイクがついていて、最大限に軽量化を図っているスパイク

アイゼンとの併用で林道歩きのみ使うのであればこのスパイクで十分でした!

従来のチェーンスパイクと比べ200g以上軽量化できたので大きいです!

おわりに

1泊2日の赤岳鉱泉周回コースの紹介でした

今回は山頂へは上らないコースでしたが、私自身もいつかは赤岳の頂へ行ってみたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました

ではまた!

ABOUT ME
opo85
キャンプ、登山、釣り、ウインタースポーツなどアウトドアが大好きな30代。小さい頃から大好きだったキャンプを中心にアウトドアを楽しんでいます。
パタゴニア

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