こんにちは、opoです(opo_85)
快適に寝るために使うのが寝袋ですが、その寝袋と同じくらい重要なのがスリーピングマットです
- 地面からの冷気を遮断してくれることで寒さから守ってくれる
- 地面のデコボコを緩和してくれ、快適に眠る事ができる
キャンプで快適に眠るためには環境や好みに合わせたスリーピングマットを選ぶ事が欠かせません
この記事ではスリーピングマットの種類や特徴を解説しつつ、スリーピングマットの選び方や組み合わせ方をお伝えします
何かみなさんの道具選びの参考になれば嬉しいです
スリーピングマットの種類
スリーピングマットは大きく3種類あります
- クローズドセルマット
- エアマット
- セルフインフレーターマット
それぞれにメリットデメリットがあり、状況や環境でどれを選ぶかによって寒さへの対策や快適な寝心地に大きく関わってきます
それでは各スリーピングマットの特徴やメリットなど詳しくみていきましょう(私の好みも合わせてお伝えします)
クローズドセルマット
クローズドセルマットとはウレタンやポリエチレンなどが使用されたマットのことです
空気などを入れたりする必要がなく、広げれば使える状態になるので扱いやすさはピカイチ
傷がつく事があっても壊れて使えなくなる事はないので耐久性があり、信頼性はスリーピングマットの中で一番高いです
傷がつく事があっても壊れて使えなくなる事はないので耐久性があり、信頼性はスリーピングマットの中で一番高いです
他のマットと比べてコストパフォーマンスに優れているのもメリットで、初めて買うマットにおすすめです
一方で丸めたりしても大きいので収納性や携帯性が悪く、エアマットやセルフインフレーターマットに比べると硬いので畳の上で寝ているような感覚です
寝心地の好みは分かれるところで、私が一番長く使っているのがクローズドセルマットなので一番安心できます
厚みのあるマットは柔らかい感触で地面の硬さは感じませんが、フワフワした感じが苦手な人もいるので寝心地に関しては一概に悪いとは言えません
クローズドセルマットにはアコーディオンの様なジャバラ状になっているタイプとくるくると巻いてあるロールタイプがあります
また、傷ついたりしても壊れる事がないという事は、必要ない分をカットする事も可能という事で、用途に合わせてカットして自分の使いやすい様にカスタムが可能です
扱いやすさやタフさ、多様性からULハイカーや登山者にも好まれているスリーピングマットです
エアマット
エアマットは空気を入れて膨らませるマットで、生地にはナイロンやポリエステルなどが使われています
空気を入れて使うものなので、空気が入っていない状態ではペラペラで、スリーピングマットの中で一番コンパクトになるのがエアマットです
中に断熱素材を何枚も入れる事ができるので、断熱性が高く、厳しい環境の中でも使う事ができるのもエアマットの特徴です
空気を入れて使うのでパンクなどのリスクがあるので注意が必要だったり、断熱性の高いマットはその分高価になってきます
コンパクトさはスリーピングマットの中で一番ですが、重量は軽いわけではありません
断熱素材がどれだけ入っているかにもよるのですが、断熱素材が多く入っているエアマットは収納時にコンパクトになったとしても重量は重たくなります
断熱性の高さが違うので参考程度にみてほしいのですが、コンパクトになるエアマットの方が重量が重たくなることもあります
今回は紹介しませんでしたが、エアマットには中にダウンが入ったスリーピングマットもあります
ダウンの入ったエアマットが気になる方はエクスペドホームページから見てみてください
セルフインフレーターマット
エアマットとクローズドセルマットのいいところ取りをしているのがセルフインフレータマットです
空気を入れて使用する事はエアマットと同じですが、スリーピングマット内部にフォームが入っているのが特徴で、バルブを開けると自動でフォームが膨らんでいくのでエアマットよりも空気を入れるのが簡単です
内部に入っているフォームは空気が入っていなくてもある程度断熱性を発揮してくれるのでパンクしてしまった時のリスクとしてはエアマットよりも低いです
収納サイズはエアマットほどコンパクトにはならないものの、クローズドセルマットよりはコンパクトで、マットの厚みは地面のデコボコや硬さを緩和してくれて快適です
誤解を恐れずに言うと、中途半端なマットなのがセルフインフレーターマットです
ですがその中途半端さやコストパフォーマンスの良さ、パンクリスクなどから組み合わせて使ったりする事ですごく便利に使うことのできるマットでもあります
私はニーモ・ゾアを使っていて、なんだかんだ出番の多いマットです
ゾアについて詳しく知りたい方はこちら
R値とは断熱性の高さを数値で表したもの
スリーピングマットはR値という断熱性を表す数値があり、数値が高ければ高いほど断熱性が高く、地面からの冷気を遮断してくれます
統一されたのでブランドごとの比較がすごくしやすくなりました
それについてはエクスペドのホームページでR値に対しての対応下限温度を公表してくれていました
エクスペドホームページを参考にR値に対しての対応下限温度をまとめたものがこちら
R値 | 対応下限温度 |
1.3 | 10℃ |
1.4 | 10℃ |
1.5 | 6℃ |
2.2 | 2℃ |
2.4 | 0℃ |
2.9 | -5℃ |
3.7 | -10℃ |
4.3 | -13℃ |
4.8 | -20℃ |
5.8 | -25℃ |
7.1 | -30℃ |
7.8 | -40℃ |
寒さへの感じ方は人それぞれで、この表が絶対ではありません
この表はあくまで目安と参考にしてください
重要なのは行く地域や環境・季節によって最適なスリーピングマットを選ぶ必要があると言うことです
R値は足し算で考えられる
そんな人も多いはず(私もずっとそうでした)
ですが、
スリーピングマットは複数枚を重ねて使うことでR値を足し算する事ができます
R値の足し算
それぞれのマットにはR値が設定されています(統一されたのが最近なので設定されていないものもあります)
例えばR値2のマットAとR値1.5のマットBを持っていた場合、重ねて使うと、
マットA(R2) + マットB(R1.5) =R3.5
組み合わせることでR値は3.5として考えることができ断熱性はより高くなります
例えば、私が持っているニーモ・ゾアはR値2.7、サーマレスト・リッジレストはR値2です
ニーモ・ゾア(R2.7) + サーマレスト・リッジレスト(R2) =R4.7
R値は4.7となるので断熱性は高くなり、冬でも使えるようになります
先ほど見ていただいたR値の対応下限温度の表で見ると、
R値4.8ではマイナス20℃が下限温度なので余裕をもってマイナス15℃くらいまでならこれでなんとかなる
みたいな考え方ができます
組み合わせの相性も気にしよう
R値は足し算で考えられるといいましたが、相性も気にする必要があります
組み合わせは2枚がベストです
3枚も4枚も重ねるとズレやすくなってしまったりするので重ねるのは2枚にしましょう
相性がいい組み合わせ
- クローズドセルマット x エアマット
- クローズドセルマット x セルフインフレーターマット
- クローズドセルマット x クローズドセルマット
クローズドセルマットは重ねて使うのに相性抜群です
程よい硬さがあるので一番下にするのがおすすめ
一番下にクローズドセルマットを持ってくることでエアマットやセルフインフレーターマットのパンクリスクを減らす事ができる!
相性の悪い組み合わせ
以下の組み合わせは相性が良くないです
- エアマット x エアマット
- セルフインフレーターマット x セルフインフレーターマット
- エアマット x セルフインフレーターマット
基本的に空気を入れるもの同士の組み合わせは相性が良くありません
エアマットやセルフインフレーターマットは空気を入れて使うものなので重ねるとボヨンボヨンします(個人的感想)
それとマット同士がずれやすく、寝ている間にズレてしまい、寒くて起きることになってしまいます
エアマットやセルフインフレーターマットを組み合わせるのであればバンドを巻いてずれないようにするとか対策が必要です
クローズドセルマットとの組み合わせはマット同士がずれにくく、おすすめです
組み合わせることのメリット・デメリット
コストが抑えられる!
R値の高いマットはそれ単体での使用でも問題ありませんが、高性能な分、値段も高価になります
それに比べてクローズドセルマットやセルフインフレーターマットはエアマットよりも安価で買うことができるのでエアマットを買うようりもコストを抑えることができます
スリーピングマットの価格も品質によってピンキリですが、R値の高いハイスペックなスリーピングマットを一枚買うよりもクローズドセルマットとセルフインフレーターマットの2枚を買う方が価格が安いこともあります
エアマットはそれだけで高いスペックですが、コストを重視するならクローズドセルマットとセルフインフレーターの組み合わせがおすすめです
さまざまな環境に対応しやすい!
複数のマットを持って組み合わせることでさまざまな季節・気温の環境に対応することができます
R値の高い冬用のスリーピングマットを夏に使うと暑くて眠れないこともあります
ハイスペックな道具は使う期間が限定的だったりするので、年間を通して考えた時に出番が少なかったりしてきます
クローズドセルマットなどと組み合わせることで夏はクローズドセルマットのみ、春秋はセルフインフレーターマット、冬は両方を使えば対応する事ができるので年間を通して対応していけます
荷物が増えてしまう・携帯性の悪さはデメリット
マットを2つ持っていくので当然装備の点数が増えてしまいます
そのため設営・撤収時の手間がかかってしまったりするのはデメリットになります
荷物の点数を減らしたい人、よりコンパクトにしたい人には向きません
まとめ
- クローズドセルマット
- エアマット
- セルフインフレーターマット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
クローズドセルマット | ・頑丈 ・安価 ・多様性 ・軽い | ・収納サイズが大きい ・硬さ調節できない |
エアマット | ・幅広いラインナップ ・断熱性の高さ ・コンパクトさ ・硬さ調節可能 | ・パンクリスク ・高価 ・設営・撤収が面倒 |
セルフインフレーターマット | ・幅広いラインナップ ・断熱性の高さ ・コンパクトさ ・硬さ調節可能 | ・パンクリスク ・高価 ・設営・撤収が面倒 |
スリーピングマットはR値という断熱性を表す数値があり、数値が高ければ高いほど断熱性が高く、地面からの冷気を遮断してくれる
終わりに
いかがでしたか
スリーピングマットも種類もスペックも豊富なため選ぶのは大変です
ですが組み合わせて使うことで今持っているマットでも十分に冬でもキャンプできる可能性はあるし、コスパを抑えて冬キャンプすることも可能です
スリーピングマットを組み合わせて冬キャンプで快適に眠りましょう
最後まで読んでいただきありがとうございました