この記事では徳和駐車場から乾徳山に登ってきた登山ルートや見どころを紹介
乾徳山(けんとくさん)2031m
乾徳山は奥秩父の山域にある標高2031mの山で、日本二百名山に選定されています
登山ルート
乾徳山・乾徳山(北峰)・道満山 / opoさんの乾徳山・道満山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
05:42 | 徳和駐車場(乾徳山登山口バス停) |
06:08 | 乾徳山登山口 |
07:23 | 国師ヶ原十字路 |
07:58 | 扇平分岐 |
08:39 | 乾徳山(南峰) |
09:02 | 分岐 |
09:10 | 乾徳山(北峰) |
09:18 | 分岐 |
10:25 | 国師ヶ原十字路(高原ヒュッテ) |
11:15 | 道満山 |
11:51 | 徳和峠 |
12:03 | 徳和駐車場(乾徳山登山口バス停) |
徳和駐車場(乾徳山登山口バス停)
国道140号線を徳和集落の方に曲がり、道なりにしばらく進むと乾徳山登山口バス停のところに無料駐車場があります
20〜30台ほど駐車可能なスペースです(混んでいる場合には少し離れたところにあるグラウンドが臨時駐車スペースとして利用可能)
駐車場の近くに自動販売機があるので飲料水を買い忘れた人はここで買う事ができます
トイレは徳和駐車場の向かいにある乾徳公園のトイレが利用可能
乾徳山登山口
駐車場から乾徳山登山口までは25分ほど
しばらくは集落の中を歩きます
集落を抜けると舗装路はなくなり、ダートの林道を進みます
登山口まで何ヶ所か分岐がありますが、分かりやすいように標識があるので道に迷う心配はありません
林道の脇に乾徳山登山口の看板がありますのでここから登山スタートです
国師ヶ原十字路
登山口からしばらくは杉林の中を歩きます
途中、銀晶水の看板が立っているのですが、そこのパイプからは水滴がポタポタと落ちる程度なので水場としては使えません
杉林を抜けると今度は広葉樹林帯の中をあるきます
登山口から1時間くらいで錦晶水の水場に到着
錦晶水は夢窓国師も飲んだという場所として有名な水です
(夢窓国師とは、鎌倉時代から室町時代にかけて活躍した僧です)
錦晶水の水場を過ぎるとだんだんと樹林帯はひらけてきて、乾徳山が見えてきます
乾徳山が見えてくるとじきに国師ヶ原十字路に到着です
今回は国師ヶ原十字路を直進(クサリ場ルート)を進みます
扇平分岐
国師ヶ原十字路からしばらくはまた樹林帯を進みます
徐々に高度を上げるとまた木々が少なくなり、ひらけた登山道になります
振り返ると富士山が見えてくるのもこの辺りからです(絶景)
扇平分岐
扇平分岐まで登ると、一旦緩やかになるのと同時に、分岐には「月見岩」という大きな岩があります
月見岩に登ってみる富士山の景色
この辺りからは富士山の景色だけでなく、南アルプスも見る事ができるので晴れた日にくるのがおすすめです
扇平分岐からしばらく進むと「手洗石」があります
くぼんでいる場所があり、雨水がたまっているのでここで手を洗っていたということでしょうか?
「手洗石」をちょっと進むといよいよ乾徳山の山頂に向かう登りの始まりです
岩が多くなり、登りも急になってきます
登山道が分かりにくいところには矢印があったり、道から外れそうな場所にはトラロープがあるので道に迷うことはありません
山頂までの途中には名前の付いた岩がいくつもあり、そのうちのひとつ、髭剃岩は一人がギリギリ通れる切れ目の入った岩です(岩の向こうは絶壁なので気をつけて)
髭剃岩の上からは最高の眺めですが、高度感がすごいので結構怖かったです
岩の間を通って進むのでハシゴでのアップダウンもあります
名前の付いた岩の中でも一際大きいのが「胎内」という岩で、この岩も中を通って別の場所に出る事ができる岩です
胎内を通って岩の裏側に出る事ができます
胎内を過ぎると現れるのが「雨乞岩」で、ここも眺めがいいのと同時に今いる所の高さをダイレクトに感じることのできる岩です
雨乞岩からはいよいよ乾徳山の山頂が見えてきます
雨乞岩をすぎると最後の岩登り、「鳳岩」です
クサリ場の真下から上をみるとこんな感じ
岩の切れ目に足や手をかけながら登っていきます
手に汗握るくらいスリリングなので滑り止め付きのグリップ力の高いグローブがあった方がいいです
ほぼ垂直なので怖いという人には迂回路もあるのでご安心を(迂回路もハシゴなどがあるので気をつけて)
乾徳山(南峰)
最後の岩、鳳岩を登り切ったら山頂に到着です!
山頂からは360度のパノラマビューが広がっていて、その景色は絶景です!
富士山、南アルプス、甲府の街並みを見る事ができ、
富士山の反対側は国師ヶ岳や金峰山の頂上も
山頂は岩場になっていて、フラットな場所も少ないので長居するには向いていませんが、山頂からの景色はいつまでも楽しめます
分岐
山頂を後にして、乾徳山の北峰方面に進みます
こちら側もクサリ場やハシゴがかかっている所が何ヶ所もあるので通行には注意が必要です
岩の間を縫うように登山道があります
振り返ると乾徳山山頂、その急峻さが分かります
下山コース(迂回新道)と黒金山方面の分岐地点(北峰は黒金山方面)
乾徳山(北峰)
分岐地点から5分ほどで乾徳山の北峰(2016m)に到着です
分岐までもどって、帰りは迂回新道から帰ってみることにします
迂回新道は急で、浮石なども多くあるガレ場を一気に下っていくコース
浮石などに注意しながら急な下りなので結構神経を使いながらの下山ルートでしんどかったです
国師ヶ原十字路(高原ヒュッテ)
北峰から1時間20分ほどで国師ヶ原十字路まで戻ってきました
国師ヶ原十字路には立派な避難小屋があります
避難小屋とは思えないほどキレイな小屋で、暖炉がついていて、出入り口には薪も用意されていました
トイレもあり、寝る部屋とは別室になっていて、清潔感のあるトイレです
道満山
下山ルートは登ってきた乾徳山登山口ではなく、道満尾根から徳和峠を経由して下山します
早く下山したい人は乾徳山登山口に下山するのがおすすめ
車が一台通れるほどの道幅の林道を進みます
林道からは富士山が見える場所もあり、傾斜も緩やかなので気持ちよく歩く事ができます
道満山山頂は森の中にひっそりとある山です
徳和峠
道満山から徳和峠までは徐々に急な下りになります
急な斜面を30分ほど下ると徳和峠に到着(登山道はここまで)
害獣避けのゲートをくぐり、集落の中を通って駐車場まで戻ります
徳和駐車場(乾徳山登山口バス停)
徳和峠からは15分ほどで駐車場に到着
10.9kmの登山ルートでした
最寄りのコンビニ
徳和登山口から一番近いコンビニがデイリーヤマザキ雁坂ライン店です
営業時間が6:00〜24:00までなので、早朝から登山を開始するなら営業していないので注意が必要です
深夜早朝に立ち寄るならファミリーマート塩山小屋敷店は24時間営業しています
立ち寄り湯
登山口から立ち寄りやすい温泉施設を二つ紹介します
みとみ笛吹の湯
登山口からもっとも近いのが「みとみ笛吹の湯」です
営業時間 | 10:00〜20:00(最終受付19:00) |
定休日 | 毎週火曜日(祝日の場合はその翌日) |
休館日 | 不定期、要確認 |
料金 | 大人510円、小人200円 |
公式ホームページ | みとみ笛吹の湯 |
花かげの湯
登山口から帰りながら立ち寄りやすいお風呂は「花かげの湯」です
営業時間 | 4~10月10:00〜21:00(最終受付20:00) 11~3月10:00〜20:30(最終受付20:00) |
定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合はその翌日) |
休館日 | 不定期、要確認 |
料金 | 3時間:大人510円、子供300円 1日:大人1,030円、子供510円 |
公式ホームページ | 花かげの湯 |
飲み水をどのくらい持っていくかはいつも悩む
これって結構迷いませんか?
理想(目安)としては、
体重(kg)+荷物 x 5 x 行動時間
の式で計算できるみたいです
例えば、
体重70kg、バックパック5kg、行動時間6時間だとすると、
(70+5)x5x6=2,250
2,250mlが必要な水分量の目安となります
そこから、お昼用(必要に応じて)、予備の水分などを加味してもっていく水の量を決めます
暑い夏ならどうしても水分が欲しくなる頻度は多くなるし、気温が低い時には意識的に水分を取る以外にはそこまで喉の渇きは感じなかったりします
私は上記の計算を目安として考えながらも、予備として500ml〜1Lほど余分に持って行っています
その他にも、浄水器は必ず携帯しています
登山計画の中で川や沢が登山道沿いにあるかを必ず確認していて、もし沢があれば浄水器があれば水の確保は可能です
私が使っているのはソーヤーミニ浄水器です
ペットボトルにも装着可能な汎用性と、本体が軽量でコンパクトなこと、使った後には洗浄ができるので登山やキャンプ、釣りで使うのにおすすめ!
おわりに
乾徳山の登山ルートや見どころの紹介でした
山頂からの景色は絶景なのでぜひ晴れた日にチャレンジしてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました
何かみなさんの登山計画の参考になれば嬉しいです
必要な水の量はどのくらいか?