日本百名山のひとつ、「丹沢山」に登ってきました!
この記事では、菩提峠駐車場から表尾根を歩き、三ノ塔、塔ノ岳を経て丹沢山に登るピストンコースの紹介です!
丹沢山・1567m
丹沢山(たんざわさん)は神奈川県相模原市緑区、愛川郡清川村、足柄郡山北町の境界に位置し、丹沢山地の主脈に位置する標高1,567mの山です
日本百名山の一座として選定されているほか、関東百山、神奈川県の山などにも選定されています
丹沢山地の中での最高峰は蛭ヶ岳(ひるがたけ)で1,673m、丹沢山は標高では7番目の山になります
登山ルート
プラン | 日帰り |
タイム(休憩込み) | 8時間50分 |
歩行距離 | 16.7km |
登山ルート |
---|
菩 提 峠(05:26) → 三 ノ 塔(6:51) |
三 ノ 塔(07:00) → 新 大 日(08:14) |
新 大 日(08:26) → 塔 ノ 岳(08:52) |
塔 ノ 岳(09:15) → 丹 沢 山(10:04) |
丹 沢 山(10:44) → 塔 ノ 岳(11:36) |
塔 ノ 岳(11:44) → 三 ノ 塔(13:24) |
三 ノ 塔(13:32) → 菩 提 峠(14:17) |
菩提峠駐車場
表尾根から丹沢山を目指す場合、登山口は「ヤビツ峠」か「菩提峠」になります
ヤビツ峠は丹沢表尾根縦走の拠点となる場所ですが、行動時間は往復で2時間ほど増えます
日帰りで丹沢山を目指すなら菩提峠からの方が行動時間は短くて済むのでおすすめです
菩提峠には無料で利用できる駐車場があります
トイレはないので、手前のヤビツ峠で済ませるか、県道70号線から林道に曲がるところにトイレがあります
菩提峠までのアクセスで利用する県道70号線(秦野清川線)は舗装されている道路ですが、道幅が狭く、すれ違いできない場所も多いので運転は慎重に!
菩 提 峠 → 三 ノ 塔
三ノ塔までは2つのルートがありますが、日本武尊足跡のコースの方が所要時間は短くなります。もう一方はよく整備された登山道です
どちらのルートもひたすらに登りのルートになります
日の短い冬季だったことと、三ノ塔で朝日を見たかったので、まじ暗い時間帯から出発しました
三ノ塔までのルートは2つありますが、行きは「日本武尊足跡」のコースを選択
こちらのルートを選んで正解でした
まだ暗い中、ヘッドライトを頼りに山道を歩きますが、麓の街の明かりが見えるので怖さは多少軽減されます(それにキレイ)
本当であればもう30〜1時間早く出発する予定でしたが、駐車場に到着してからちんたらしてしまい、三ノ塔に到着前に明けてしまいそう・・・
ニノ塔に到着した時点でかなり明るかったので三ノ塔で朝日を見ることは諦め、ニノ塔で朝日が昇るのを待つことに
予定していた行動プランはいきなり崩れてしまったものの、きれいな朝日を見ることができたので結果オーライ
江ノ島の向こうから昇る朝日を見ることができました
ついつい景色に見惚れてしまいますが、先を急がないと最終目的地の丹沢山にたどり着けなくなってしまうので三ノ塔を目指します
ニノ塔からは一旦下ってから再度登りで、15分ほどで到着できます
三ノ塔にはトイレがありますが、冬季は使用禁止です
トイレのほかに避難小屋も立っている三ノ塔、中で休憩することができます
三 ノ 塔 → 新 大 日
三ノ塔から新大日までは小刻みにアップダウンを繰り返す区間。途中、1箇所だけ高低差のあるクサリ場がありますが、全体を通して歩きやすく、眺望を楽しめながら歩けます
三ノ塔の避難小屋の中はこんな感じ
テーブルとイスが設置されていて、休憩するのにぴったり(冬は冷たい風の影響を受けずに済むので快適!)
窓からは富士山も見えるので室内でぬくぬくとしながら景色を楽しめます(先は長いのにここでも長居してしまうなぁ・・・)
三ノ塔も景色は抜群なので、ここを目的地に短いハイキングを楽しむのにおすすめ
三ノ塔の避難小屋を通過すると、塔ノ岳まで続く「表尾根」が一望できます
次の経由地の鳥居山荘までは一旦下ります
三ノ塔を出発して15分、烏尾山荘に到着
烏尾山荘は週末営業の山小屋で、予約すれば宿泊も可能
冬季は休業になるので利用の際には要確認の山小屋です
山荘にはベンチが設置されていて、ここからの景色もまた絶景
先を急ぎたい気持ちと、景色を楽しみたい気持ちとの葛藤・・・
景色は塔ノ岳と丹沢山から楽しむことにし、先を急ぐことに
ここからは小刻みにアップダウンを繰り返しながらゆっくりと標高を上げていく区間
行者岳(1,180m)を通過しますが、特段見所もないのでスルー
今回紹介するルートでの一番の難所のクサリ場です
高低差がありますが、足の置き場は多いので危険は感じずに通過することができました
表尾根は森林限界を超えるような標高ではないので樹林帯を歩きますが、日差しがよく入る場所が多いので、気温の低いわりに気持ちよく歩くことができました(逆に夏はしんどい)
三ノ塔から1時間15分ほどで新大日に到着です
新 大 日 → 塔 ノ 岳
新大日を過ぎると、塔ノ岳まではもうすぐ。時間にすると45分ほどです
木ノ又小屋を過ぎると塔ノ岳までの最後の登りは急な区間!山頂に建つ小屋が見えてきたことで急ぎたくなる気持ちを抑えてペースを意識しながら塔ノ岳山頂を目指しましょう!
新大日から下りになり、下り切った先にあるのが「木ノ又小屋」です
平日は休業、土日のみ営業している定員15人の小さな山小屋です
木ノ又小屋にもベンチが設置されていますので、塔ノ岳までの最後の登りに備えて休憩することができます
塔ノ岳の山頂直下までは平坦で歩きやすい木道が続き、視界が開けたところで、山頂に建つ「尊仏山荘」が見えます
そこから徐々に勾配は急になり、山頂まで最後のがんばりどころです
山頂手前の急登(ここまでの道のりもながかったので結構きつかった・・・)
菩提峠からおよそ3時間30分、塔ノ岳に到着です!!
(目的地に着いたような達成感!ですが、最終目的地まではまだ先です・・・)
通年営業の山小屋で、売店などもあります
テント場はありませんが、丹沢を縦走する人たちの拠点として賑わいます
(尊仏山荘から300mのところに水場あり)
塔 ノ 岳 → 丹 沢 山
塔ノ岳から丹沢山までは1時間ほどの道のり
丹沢主脈線は気持ちいいです!整備されてて歩きやすく、眺望もいい!丹沢の主峰・蛭ヶ岳を眺めながらの山歩きは最高です
塔ノ岳から丹沢山までも小刻みにアップダウンを繰り返します
木道が設置されているところが多いので歩きやすく、階段も段差が小さいので負担が少なくて済みます
丹沢山に向かう道のりでは丹沢の主峰・蛭ヶ岳の景色を楽しみながら歩くことができます
(もちろん富士山の見える場所も多いのでいつでも絶景)
休憩できる場所がないと、ついつい歩き続けてしまい、結果、バテてしまう失敗を何度も経験してきましたが、表尾根と丹沢主脈線は休憩が取りやすいので長距離を初めて歩く人にもおすすめです
菩提峠から歩くこと4時間30分(休憩込み)、ついに最終目的地である丹沢山に到着です!
(正直に言うと、塔ノ岳からの360度パノラマがすごすぎたため、丹沢山からの眺望ではそこまで感動せずでした・・・)
とはいえ、富士山をバックに丹沢山山頂の標識を記念にカメラに収めます!
丹沢山の山頂にも「みやま山荘」があり、宿泊が可能です
通年営業の山小屋で、素泊まりは6,000円〜
水場はありませんがペットボトルの販売があります
トイレはチップ制(協力金100円)
山での調理は湯沸かしで済むものに
山頂での昼食は湯沸かしをしてミニラーメン(無印良品のやつ)を食べました!
クッカーを汚したくない人は食べ終わったアルファ米の袋を洗って取っておくと便利です!
ドライカレーやピラフなどはにおい残りがするので、白米とか五目飯がおすすめです
20gのストーブ
湯沸かしだけで済ませる時、300mlの水を使う程度ならエバにューの「ブルーノートストーブ」が重宝します
重量わずか20gで、風防やライター、燃料など合わせても100g以下(軽いってすばらしい)
ガッツリ食材を持ち込んでガスバーナーで調理するのもいいですが、身軽な装備で負担を少なく歩くのもおすすめです!
ブルーノートストーブについて詳しくはこちら
下山ルート:丹 沢 山 → 菩 提 峠
下山は登ってきたルートをひたすら戻ります
登りよりは短い時間で下山できますが、疲労が溜まってくるので意識的に休憩を挟みながら下山しましょう
下山時にはお昼を過ぎていて、朝から気温が上がっていたので霜が溶け、登山道のコンディションが悪くなっている場所がありました(木道が多いからずっとではない)
ウエアを汚れから守るのにスパッツ(ゲイター)があると安心です
今回、塔ノ岳の水場で補給予定だったのですが、残り具合から、補給しなくても最後まで行けるだろうと考え、そのまま下山したのですが、三ノ塔に着いた時点で一口分分しか残っておらず、ギリギリでした
丹沢山から菩提峠まではおよそ3時間45分で戻ってくることができました
休憩時間込みで8時間50分、16.7kmの歩きごたえのあるコースでした
最寄りのコンビニ
東名高速・秦野中井ICからのアクセスの場合、セブンイレブン秦野落合北店が最終のコンビニとなります
国道412号線を経由し、宮ヶ瀬ダム方面からのアクセスの場合、ファミリーマート津久井宮ヶ瀬店が最終となります
立ち寄り湯
東名高速を利用して帰る場合、「名水はだの富士見の湯」が寄りやすい温泉施設です
料金 | 大人:平日800円/土日祝1000円 子供:平日400円/土日祝500円 |
開館時間 | 10:00 〜 22:00 (最終受付21:30) |
休館日 | 毎月第2水曜日 (祝日の場合は翌日) |
公式ホームページ | 名水はだの富士見の湯 |
おわりに
人気のエリア、丹沢を表尾根から歩き、丹沢山のピストンルートの紹介でした
表尾根の縦走なら帰りは塔ノ岳から大倉に下山するルートもあります
丹沢は山の景色だけでなく、海の景色や関東平野の景色も楽しむことができるのが魅力です
低山は冬がおすすめ!冬の丹沢は最高です!
最後まで読んでいただきありがとうございました
何か参考になれば嬉しいです