山道具の変遷【アクティブインサレーション】ワークマン、パタゴニア、ブルーモンテなどおすすめ・5選

自分が山に入るようになったきっかけはスノーボードから。
ゲレンデデビューした当時はレイヤリングなんてことは知らなくて、部活のスポーツウェアにトレーナー、ウィンドブレーカーで無理やり滑ることから始まり、寒さ対策に大手ファストファッションブランド「Uニクロ」の激安フリースやダウンで凌いでいました。初めて本格的な登山ウェア(アンダーとインサレーション)を着たときの感動は今でも覚えています。
レイヤリングといってもベース、ミッド、アウターがありますが、今回はミッドレイヤーについてです。これまでに着用してきたアクティブインサレーションの中から5つ、これはよかったと思えるウェアを紹介します。
後半はこれまで山で使ってみて感じた気づきやアクティブインサレーションに求めるものなどをお伝えします。
パタゴニア R2ジャケット(廃盤)

1番長く使っているフリースがパタゴニア R2ジャケットです。
現在、パタゴニアのレギュレーターフリースは「R1」という名で統一されていますが、自分がスノーボードを始めた頃は暖かさによってR1〜R4まであった時代です。その中でR2 ジャケットは保温性が高く保ちつつ、通気性も考え場所によって生地が変えてあり、熱かこもりやすい脇部、脇から腕にかけてポーラテック パワーグリッドが使用されていることで速乾、通気性が優先され、胴部や肩など保温が求められる箇所は起毛したフリース地が保温してくれる画期的なウェアです。
保温力が高く、ゲレンデで滑る時などちょうどよく気に入っていたのですが、運動量が多いアクティビティでは行動中に暑さを感じることが多く、よほど極寒の地へ行く時以外は出番が減りました。
防寒を優先させたいシーンで活躍してくれるR2 ジャケットでしたが、登山やBCでは暑さを感じることが多かったため山での出番は減りました。
現在は廃盤になっているR2ジャケットですが、いまだに現役です。パタゴニアは耐久性が高く、長く着ることができるので個人的に文句なしにおすすめのブランドです。
ワークマン THERMOLITE エコモードサーマルクルーネック

ふと店舗に立ち寄ったときにみつけたのがこのTHERMOLITE エコモードサーマルクルーネックです。アメリカのインビスタ社が開発した「THERMO LITE®︎(サーモライト®︎)」がに使用されたウェアで、非常に軽く透けて見えるほどの生地は抜群の通気性です。

高い通気性ですが、上に一枚アウターを着れば優れた保温力を発揮してくれる優れた一枚です。そして驚愕のコスパの良さで、購入当時は1500円でおつりがくるほど。アウトドアブランドのアクティブインサレーションの10分の1くらいの値段で手に入るのだから驚きです。
お気に入りでしたが、数回着用したところで起毛した生地が潰れてきてしまい、明らかなへたりが目立つように。1シーズンしか持たないため、値段が安くても毎年買い替えるのも面倒なので違うモデルを試すことにしました。
目が飛び出るほどの価格で、コスパがいいように感じますが耐久面の不安や長期の着用を考えている人にはあまりおすすめできないかも。
パタゴニア R1 ジャケット

行動することを想定したときにR2ジャケットよりも快適だったのがパタゴニアのR1 ジャケットです。自分がR1を使うのはこれで2代目になりますが、以前はウェア全体をポーラテック パワーグリッド素材が使用され、通気性と保温力のバランスがよく、登山やBCで行動中も着用したままで快適でした。
現行モデルのR1は旧作にくらべさらに軽く、また通気性を高めるためにパワーグリッド生地を使うところとキャプリーンサーマルの生地を使うハイブリッドな構造になっており、行動し続けるようなシーンで使うのに適したウェアになっています。

行動中でガッツリと汗をかいても、肌に触れている箇所が汗を吸ってくれ、グリッド状になっている箇所からすぐさま乾いていってくれるイメージで汗によるベタつきもなく、不快感を感じずに着続けることができました。
生地表面はサラッとした質感で、上に重ねて着る際も引っ掛かりが少なく、レイヤリングしやすいのもお気に入りです。
パタゴニア R1 サーマル フルジップ フーディ

パタゴニア R1 サーマル フルジップ フーディはR1シリーズの中でも最も保温力のあるモデルで、厳冬期の使用を想定して購入。
R1 ジャケットなどで使用されるポーラテックパワーグリッドよりも細かいマイクログリッド構造になっていることで肌に触れる面積が増えていることでとにかく暖かいです。バラクラバ構造になっているフードに手の甲を保温するサムホール付きで寒さへの対策もバッチリです。

自分がよく行動するエリアでの着用には暑さを感じることが多く、北海道への遠征やマイナス20℃を下回る厳冬の雪山用になっています。
R1 サーマル フルジップ フーディはこちらの記事で詳しくレビューしています。
ブルーモンテ プリマロフトフード付きフリースロングシャツ

ずっと気になっていた素材であるプリマロフト アクティブ エボルブが使われたアクティブインサレーション。この手のウェアはずっと気になっていたけど、値が張るため購入をためらっていたいたところ、このブルーモンテのプリマロフトフード付きフリースロングシャツを見つけて購入(自分が購入した時は8500円くらい)
通気性のよさと保温力の高さは想定通りでした。通気性と保温性のバランスは高く、行動時に着用し続けても不快感はありません。夏は防寒着として使えるし、冬はベースレイヤーよりのアクティブインサレーションとして使えるのでコスパを抑えて通気性と保温性のバランスの優れたウェアを探している人におすすめです。サムホールやフードもついていて機能面でも言うことなしです。
着心地もいいし機能性も高く、コスパもよくて大満足のウェアですが、数回着たところで穴が空いてしまいました。しかも3箇所も。

もともと耐久性を犠牲にして軽量な仕様になっていることは承知していましたが、まさかこんなに早く穴が空くのは想定していませんでした。補修布を当て、縫うことで修理をしましたが、扱いがデリケートな生地ですのでその特性を理解した上で軽量化を図りたい人におすすめです。
レイヤリングにおけるアクティブインサレーションの選びかた
これまで5つのアクティブインサレーションやフリースを着用してきましたが、正解は一つではなく、何百通りもある組み合わせの中から自分の特性に合った素材を選び、また季節や環境、期間によってもベストなウェアは変わります。
ちなみに私の場合、
- 暑がり
- 汗かきやすい
- 蒸れることへのストレスを感じやすい
- できるだけシンプルなレイヤリングにしたい
- こまめな脱ぎ着は最低限にしたい
といった特性(こだわり)があります。これらを把握した上で、快適に行動するために必要な機能は何かを考えながらレイヤリングを決めています。
アクティブインサレーションを選ぶ時に自分が意識しているのは以下4つ
- レイヤリングの位置付け
- 生地の厚さ
- 機能(フード、ジッパー)
- 付帯機能(サムホール、ポケット)
①:レイヤリングの位置付け

ベースレイヤーよりの使い方をするのか、ミッドレイヤーよりの使い方をするのかでこの後の②、③、④のポイントで選ぶ際の決め手が大きく変わってくるためまずは使い方を決めるようにしています。
自分の場合、こまめなウェアの脱ぎ着はできるだけしたくないため、気温、環境に限らず基本的にベース、ミッド、シェルをそれぞれ1枚、全部で3枚で構成することが多いです。(プラス休憩時に着る防寒着をひとつ)
自分の場合はベースレイヤーよりの使い方をするのがしっくりきていて、下山まで着用し続けることを前提にしています。
②:生地の厚さ・素材

暑がりで蒸れに対するストレスを感じやすく、寒くても滝汗をかく自分のようなタイプであれば保温力よりも通気性や吸湿性、速乾性を優先させた方が快適です。
基本的に生地が厚いほど保温性が高く、薄いほど保温性が低くなるため、購入前に必ず生地の厚さをチェックしています。
ポーラテックのフリースも、アルファダイレクトやプリマロフトも生地の厚さは単位あたりの重量で表記されていることが多く、「〇〇g/ ㎡」など数値が大きいほど厚手になります。
自分は暑がりなので生地の厚さは必ずチェックするようにしていて、厚手のタイプは選ばないようにしています。
BCスノーボードを楽しむためにでかけた際、本州の山で気温は極度の低温ではなかったにもかかわらず、厚手のフリースを着用した自分は行動中に汗をかき続けたことによりシャリバテ、体内の水分と塩分が失われたことによる筋肉のけいれんなどを引き起こしツラい経験をしたことがあります。
通気性、速乾性、保温性のバランスがよく、人気の素材として「ポーラテック アルファダイレクト」や「プリマロフト アクティブ」といった素材がありますが、プリマロフト アクティブを使用した「OMMのコア フーディ」を例にすると厚手だと120g/㎡、薄手なら75g/㎡と生地の厚さを単位で確認することができます。
ウェアの耐久性も忘れずに

素材にポーラテック アルファダイレクトやプリマロフト アクティブを使用したウェアは機能的で非常に優秀なウェアであることは間違いありませんが、耐久面を犠牲にしているため注意が必要です。
通気性、速乾性に加え「軽さ」を得るために本来あるべき表地をあえてなくしているため、木々にひっかけたり、強くひっぱると簡単に穴があきます(経験済み)

自分の持っているブルーモンテのプリマロフトアクティブのウェアは知らぬ間に3箇所も穴が空いていました。(たぶん木などに引っ掛けて穴があいた)
③:機能(フード、ジッパー)

フードやジッパーは渋滞しがち。
ベースレイヤー、ミッドレイヤー、アウターシェル。この基本のレイヤリングを構成したとき、全てにフードやジッパーが付いていては首周りはゴワゴワするし、フードが3つあっても使いきれません。単体なら便利なジッパーも胸からお腹にかけて3つもジッパーが付いていては動きにくくなります。
ベースレイヤーよりの使い方をするなら行動中に脱いだりすることはしないのが前提なためジッパーなしの方が快適ですし、ミッドレイヤーとして使うのであればジッパーがついていることで脱ぎ着のときストレスを減らせます。
ジッパーがついていることはデメリットばかりではありません。ジッパーを解放することで通気性を高めることもできるため好みで。ハーフジップタイプも便利です。
④:付帯機能(サムホール、ポケット)

まずはポケットの有り無し。自分の場合、雪山とか低温環境だとスマホやカメラバッテリーはバッテリー消費を抑えるため冷やしたくないから肌に身につけておきたいという理由で少なくとも胸にポケットはほしいところ。スマホは地図アプリで位置を確認したり、カメラを使うので出し入れしやすいところに入れることが多いです。
それと手の甲を温めてくれるサムホール。サムホールがあることこで手の甲を暖めるだけでなく、手を伸ばした際にグローブとシェルの間に隙間ができることを防いでくれます。この隙間から雪とか入ると地味にストレスなので自分にとってサムホールがあるかないかは重要です。

おすすめなアクティブインサレーション
これから自分が使いたいと思っているウェアをいくつか紹介します。
パタゴニア R1 プルオーバー・フーディ
R1 ジャケットを持っていますが、こちらにすればよかったと少し後悔しています。バラクラバ仕様のフード、サムホール付き、胸ポケットもあって自分にとっては言うことなし。
プルオーバーですがハーフジッパーもついているため脱ぎ着もしやすいし、通気性を高められるのも◯。背面やお腹周りにキャプリーンサーマルの素材が使われていることでよりベースレイヤーよりの使い方がしやすそう。
重さは289gと重たくはないけど、軽量化を図るなら軽いとはいえない。しかし、耐久面を考えるとこの重量は決して重たいとは思わないため自分にとっては魅力的なウェアです。
HUDINI ペース フロー フーディ
全体がPolartec® Power Dry® Meshが使われたウェアで、これが本当に暖かいのかと疑問を感じますが、この素材がかなり優秀です。
このPolartec® Power Dry® Meshを使用したバラクラバを使っていますがこれが通気性が高く、シェルのフードをかぶれば高い保温力を発揮してくれたためペース フロー フーディも試してみたいところ。
重さも286gと、パタゴニアのR1 プルオーバー・フーディと同様で、軽量とはいえないまでも耐久性があって300gをきっているため問題は感じません。ハーフジップタイプがあってそちらがいいけど、フードが付いていないためどちらにするかは悩ましい。
OMM Core Hoodie
引用:OMM
耐久性を犠牲にして、軽さと通気性、速乾性を得ている尖った1枚。ずっと使ってみたいとは思いつつ、耐久面から躊躇していたため、次に買い足す候補にいれています。
気になるのはやはり素材の耐久性で、同じプリマロフト アクティブが使われたブルーモンテのウェアを価格が安かったので購入してみましたが、使用後、数回の着用で穴が空いてしまった経験からOMM Core Hoodieもそうなのではと心配しています。
ブルーモンテのウェアが異常にリーズナブルなため、品質に違いがあるのが気になるところで、そう言った意味でもOMM Core Hoodieは試したいと思っています。
まとめ
これまで使ってきたアクティブインサレーションの変遷と、自分がアクティブインサレーションを選ぶときに考えるポイントをお伝えしました。
自分の知る限りアクティブインサレーションの元祖と言えるパタゴニアのレギュレーターシリーズは優秀で、耐久性も高いから長期でみるとコスパも悪くないと思います。
UL界隈で人気のアルファダイレクトやプリマロフトアクティブは機能は言うことなし、暑がりで蒸れるのが苦手な自分にとってこれ以上にない素材ですが、耐久面で不安が残るところ。このあたりの素材のウェアはもう少し着込んでみてから結論を出したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。ではまた。



























