この記事では、苗場山に登ってきた登山ルートを解説します
日本百名山・苗場山
苗場山(なえばさん)は、新潟県湯沢町、津南町と長野県栄村にまたがる三国山脈に属する、標高2145mの山で、日本百名山の他に、花の百名山、信州百名山、甲信越百名山、新潟100名山などに選定されています
登山ルート
神楽ヶ峰・苗場山 / opoさんの苗場山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
所要時間 | チェックポイント |
---|---|
ー | 祓川登山口 |
20分 | 和田小屋 |
2時間10分 | 神楽ヶ峰 |
1時間15分 | 苗場山 |
1時間10分 | 神楽ヶ峰 |
2時間 | 和田小屋 |
15分 | 祓川登山口 |
祓川登山口(駐車場)
祓川登山口には駐車場があり、有料で、後払いシステムです(帰りにゲートで支払いをします)
かなり広いスペースで、ザッと見ても100台以上は駐車できそうなスペースがあります
国道17号線から、祓川登山口までは林道を約8kmほど走ります。道幅は狭いところが多いものの、カーブミラーが設置されているし、舗装路なので運転しやすい林道です
駐車場にはトイレが2箇所あり、一つはスキー場が営業している時にやっているレストランのトイレが利用できるのと、駐車場の料金所の近くにも公衆トイレがあります
和田小屋まで
駐車場からは、20分ほど舗装路を歩いて和田小屋を目指します
緩やかですが、けっこう長い・・・
和田小屋到着。自動販売機もあるので、万が一、飲み物を忘れてしまった人はここで
(ちなみに、和田小屋に宿泊する人は、ここまで車で来ることができます)
- 和田小屋は祓川登山ルートでの苗場山までの5号目に当たる場所です
- 飲み水については、和田小屋と神楽ヶ峰と苗場山の途中に水場があります
和田小屋の近くに登山届の投函BOXが設置されています
神楽ヶ峰まで(2時間10分)
ここからいよいよ登山道になってきます
はじめはゲレンデ内を歩きます
2023年7月15日〜10月22日までの土日祝日は「かぐら第一高速リフト」が運行します
このリフトを利用することで、苗場山山頂までの所要時間が約1時間ほど短縮できます
営業期間 | 7月15日〜10月22日 |
営業時間 | 6:00〜20:00 |
料金 | 大人:2300円 小人1300円 |
1時間短縮できるのはかなり大きいですが、お値段がかなり・・・VIP専用ですね
私が登った日は平日だったこともあり、運行していなかったので登山道で頂上を目指します
ゲレンデから樹林帯に入ると、うっそうとした森の中の登山道になり、梅雨時だからか、地面がヌカルんでいる場所も多かったです
登山道はゴロゴロとした岩が多く、足の置き場を考えながらの登りになるので、思いのほか体力を消耗しました
駐車場から1時間20ほどで、かぐらスキー場で一番標高の高い場所にある、第5ロマンスリフトの下り口が見えてきました(ここからは人工物はほとんど見えなくなります)
神楽ヶ峰までは、下ノ芝、中ノ芝、上ノ芝のチェックポイントがありますが、下ノ芝、あたりから木道あり、歩きやすくなります
下ノ芝、中ノ芝、上ノ芝には、それぞれベンチがあるので休憩するのにおすすめです
中ノ芝、上ノ芝は開けてきて気持ちいい(晴れていれば展望もよし)
私が登った日は麓は晴れていたのですが、山頂付近は雲に覆われていました
ちょうど、上ノ芝あたりから徐々に視界が悪くなりはじめます
登山口から2時間30分、神楽ヶ峰に到着です
苗場山は「花の百名山」にも選定されているので、道中では花が咲いているのを楽しむことができます
神楽ヶ峰の標識のすぐ横にもキレイな花が咲いていました
神楽ヶ峰あたりは木々もだいぶなくなり、視界がひらけます
眼下には田代湖が見え、晴れていれば、谷川岳などの谷川連峰が見えるはずだったのですが・・・
それでも雲の切れ間からは深い森が広がり、人工物のない景色を楽しむことができます
苗場山まで
神楽ヶ峰からは一旦下ります
途中、「雷清水」の水場があります
下り切ってからは、苗場山の山頂に向けて最後の登りになります(結構キツい)
ゆるやかに登っていきますが、雲尾坂の標識を堺に、登りは一気に急になります
危険なほどではないですが、ここまで登ってきて、体力を消耗しているので余計に登りが急に感じました・・・
雲の中にいたので景色は全く楽しめませんでしたが、途中、小さな洞窟のような暗い場所で「ヒカリゴケ」を見ることができました
ヒカリゴケはわずかな光をよく反射するため、光って見えるのが特徴で、標高1700m~2500mあたりに生育するコケです
山頂の湿原エリアに到着する少し前にある、ロープがかかった場所があります(これを登ったらもうすぐ山頂です)
体力面ではちょっときついけど、難所と言える場所はないので初心者でも安心して登れる山でした
山頂付近では周回できるように木道があり、雪解け水でできた池があります
登山口からだいたい3時間30分、山頂に到着です(真っ白)
山頂には「苗場山頂ヒュッテ」があり、宿泊ができるほか、売店もあるのでビールやカップ麺なども購入できます
手拭いやTシャツなんかも販売しているので思い出やお土産にもぴったりです
営業期間 | 6月1日〜10月25日(令和5年) |
定員 | 60名 |
料金 | 大人素泊:7000円〜 |
休憩料 | 宿泊者:無料 日帰り登山者:500円 |
料金について詳細はこちら
山頂付近には、あちこちにベンチが設置されているので休憩するのにぴったりです
晴れていれば、山頂付近は、およそ700もの広大な湿原が広がっています
700ha(ヘクタール)は、東京ドーム149.7個分に相当する広さです
昼食はカップヌードルシーフード、私の定番はカップヌードルです
下山:神楽ヶ峰まで
ご飯を食べながら30分ほど休憩しましたが、晴れてくる気配もないので早々に下山することにしました
天気が良ければ、山頂付近の湿原を周回することができます。景色も絶景なので、山頂で過ごす時間を確保しておくのがおすすめです
帰りは来た道をひたすら戻ります
雲尾坂までの急な下りはやっぱりキツく、膝に力が入らなくなります
帰りにもやっぱり水場で補給、冷たい水は最高です
下山:和田小屋まで
神楽ヶ峰をすぎると、「又スリ岩」があります
難所というほどでもありませんが、岩を登る場所が1箇所だけあります
下山中、上ノ芝あたりからまた晴れ間がでてきました
この日も湯沢周辺は晴れ予報だったのですが、なかなか思い通りにはいかないですね
山頂付近は気温も20℃ほどで快適だったのですが、下山するにつれて気温が上がってきます(気温が上がると汗が滝のように吹き出します)
下山:祓川登山口まで
和田小屋から祓川登山口までの林道は20分ほどですが、長く感じます
最寄りのコンビニ
関越道の湯沢IC方面からだと、セブンイレブン中越湯沢神立店が最寄りのコンビニになります
関越道の月夜野方面からくる場合、ローソン群馬赤谷湖畔店が最寄りのコンビニですが、営業時間が06:00〜22:00のため、注意が必要です
早朝着や夜中に着くような場合には、セブンイレブンみなかみ布施店が24時間営業のコンビニです
立ち寄り湯
この辺りにはたくさんの温泉施設があります
湯沢IC付近には湯沢温泉、月夜野方面に行っても、猿ヶ京温泉、貝掛温泉、法師温泉、など、日帰り入浴が可能な温泉施設がたくさんありますが、この記事では、登山口から近い、二つの温泉を紹介します
街道の湯
祓川登山口から一番近い温泉施設が「街道の湯」です
道の駅「みつまた」が隣接しているので立ち寄るのにもおすすめで、食事やお土産を買うことができます
営業時間 | 10:00〜21:00(最終受付20:30) |
定休日 | 火曜日(祝日の場合は後日振替) |
施設 | ロビー、露天風呂、休憩室 |
料金 | 大人:600円 小人:250円(4歳〜小学生) |
公式ホームページ | 街道の湯 |
宿場の湯
国道17号線に出てから、月夜野方面に10分ほど走らせると、かぐらスキー場の田代ステーションの近くにあるのが、「宿場の湯」です
営業時間 | 10:00〜21:00(最終受付20:30) |
定休日 | 木曜日(祝日の場合は後日振替) |
施設 | ロビー、サウナ、休憩室 |
料金 | 大人:600円 小人:250円(4歳〜小学生) |
公式ホームページ | 宿場の湯 |
湯沢ICから帰る場合にはICまで遠くなってしまいますが、月夜野ICまで一般道で帰る人には宿場の湯もおすすめです
おわりに
祓川登山口から苗場山を目指すピストンルートの紹介でした
今回は山頂に行くにつれて雲の中に入ってしまったのでまたリベンジしたいと思います
最後まで読んでいただきありがとうございました