日本百名山のひとつ、「谷川岳」に日帰りで登ってきました!
この記事では、西黒尾根から谷川岳に登り、帰りはロープウェイを使って下山するルートの紹介をします
標高1977m:谷川岳(たにがわだけ)

谷川岳は群馬県と新潟県の境にある、「三国山脈」に属する山です
「オキノ耳(1977m)」「トマノ耳(1963m)」の二つのピークからなる双耳峰で、日本百名山の一座として選定されています
谷川岳は「魔の山」と異名のついている山としても有名で、日本三大岩場のひとつとしてクライマーの憧れの地となっていますが、遭難者の数が多く、エベレストをはじめとする8000m峰14座での合計遭難者よりも多いことからギネス記録にも載っているほどです
2000mに満たない山でも圧巻のスケール!

谷川岳は標高が2000mに満たない山ですが、山頂から見る景色や稜線歩きはアルプスに匹敵するほどキレイな所です!
登山ルート
谷川岳(トマの耳)・谷川岳(オキノ耳)・熊穴沢ノ頭 / opoさんの谷川岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
プラン | 日帰り |
行動時間 | 6時間30分〜7時間 |
歩行距離 | 約8.4km |
標高差 | 約1229m |
登山ルート |
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西黒尾根登山口(7:50) → ザ ン ゲ 岩(10:45) |
ザ ン ゲ 岩(10:49) → 谷川岳トマノ耳(11:06) |
谷川岳トマノ耳(11:24) → 谷川岳オキノ耳(11:30) |
谷川岳オキノ耳(12:16) → 熊穴沢避難小屋(13:34) |
熊穴沢避難小屋(13:45) → 天 神 平 駅(14:08) |
今回紹介するルートの「西黒尾根」は日本三代急登のひとつです
北アルプス裏銀座の烏帽子岳に登る「ブナ立尾根」、南アルプス「甲斐駒ヶ岳」に登る「黒戸尾根」、そして谷川岳の「西黒尾根」です
日本で3つの指に数えられる急登にチャレンジしてきました!!
谷川岳インフォメーションセンター(駐車場)

西黒尾根の登山口に一番近いのは谷川岳ロープウェー駐車場ですが、有料のため、「谷川岳インフォメーションセンター」の駐車場を利用するのがおすすめです

谷川岳インフォメーションセンターでびっくりしたのが「トイレ」です
キレイなだけでなく、なんとウォシュレット付き!!!私史上では登山口のトイレで一番ハイスペックなトイレで驚きました!

谷川岳インフォメーションセンターから西黒尾根登山口までは舗装されている道路を30分ほど歩きます(ロープウェイ駐車場からは20分)
西黒尾根登山口 → ザ ン ゲ 岩

西黒尾根登山口からはひたすらに登りで、しかも結構急です
いきなりペースを上げ過ぎるとすぐにバテてしまうのでペース配分を意識して登りましょう

私が行ったのが10月の下旬だったのですが、登山口近くの紅葉が見頃で、とにかくキレイでした!

紅葉の季節は落ち葉が登山道に積もり、路面状況が分かりにくいので注意が必要です

登山口から1時間20分、ひらけたところにでます
ここが最初の休憩スポットで、岩がいい感じにベンチになってくれます
そしてここから「日本三大急登」と呼ばれる西黒尾根の急登の始まり(厳密にはもうはじまってますが、ここからがクサリ場や岩場の連続になります)

歩き出すとすぐにクサリ場が連続します
クサリ場は高低差こそありますので高所恐怖症の人にとってはゾワゾワすると思いますが、足の置き場も多く、そこまでの危険は感じませんでした

クサリ場を越え、しばらくすると見える景色も変わってきます
紅葉が見頃の樹林帯から、ダイナミックな谷川岳の山肌が見えるようになってきます(晴れていれば山頂付近も見えるようですが、この日はあいにくガスってしまっていました)

登山口からおよそ1時間20分、ラクダの背に到着します。
ラクダの背からはこれから山頂まで向かう道が見えますが、これがまた急で・・・


実際に登ってみると実感できる三大急登(けっこうキツいです)目指すザンゲ岩は遥か向こう
クサリ場もいくつかありますので気をつけながら登りましょう

標高を上げるにつれて、岩肌がメインとなり、登山道がどこなのかが分かりにくくなるので黄色のペンキで塗られた目印を頼りに歩きやすい岩を探しながら歩きます

11月ももうすぐな時期ですが、この日は日差しも強く、かなりの汗をかきました
秋の高山は汗をかいていても気温が低く、風が吹くと体温が一気に下がります
暑くても肌は露出しにようにしたり、ウィンドシェルジャケットで風をシャットアウトするなどして対策しましょう

登山口から約3時間、ザンゲ岩に到着です(ここまでががんばりどころ!)
ザンゲ岩と名前がついていますが、休憩できるようなスペースはないので止まらずに進んでしまいましょう(山頂まではすぐなので)
ザ ン ゲ 岩 → 谷川岳トマノ耳

ザンゲ岩までくるともう谷川岳山頂の双峰は目の前です

稜線まで登ってくると、肩ノ小屋が見え、その先には雄大な景色が広がるのですが・・・ガスってる(晴れろ晴れろ…)


登山口からおよそ3時間15分!谷川岳山頂(トマノ耳)到着です!
谷川岳トマノ耳 → 谷川岳オキノ耳

トマノ耳は標高1963mなので最高地点ではありません
最高地点のオキノ耳を踏まなければ谷川岳に登ったと言うことはできません!
と、言ってもトマノ耳からオキノ耳までは15分もあれば到着できるので楽勝です

オキノ耳に向かう途中、少しの間でしたがガスが晴れてくれて雄大な景色を見る事ができました!!
山頂付近の紅葉のピークは過ぎてしまっていたけどアルプスの景色にも匹敵する絶景です

谷川岳の最高地点、「オキノ耳」に到着です!
実は百名山を意識し始めた私は谷川岳で8座目、残り92座となりました・・・(まだ長い)
オキノ耳は山頂周辺に広くはないですがスペースがあるので休憩することもできます


麓に広がる見頃を迎えた紅葉をみながらお昼ご飯を食べます(山めしの定番、カップニャードルシーフード)

山頂の気温は7℃、時より吹く風で手はかじかみます
汗をかいていても気温は低いので休憩時にはこまめに防寒着を着て、体が冷えるのを防ぎましょう
谷川岳オキノ耳 → 熊穴沢避難小屋

下山コースは熊穴沢避難小屋を経由してロープウェイ乗り場までいき、ロープウェイで下山します
オキノ耳から下山を始めるとしばらくは階段が続きますが、岩の多い急峻な下りになります(三大急登に匹敵する傾斜ですけど・・・)

熊穴沢避難小屋まではずっと見晴らしがいいので景色を楽しみながら下山できます
標高をさげると紅葉が際立ってキレイに見えるようになります

「天狗の溜まり場」を通過し、山頂から1時間10分ほど歩くと熊穴沢避難小屋につきます

熊穴沢避難小屋はコンパクトなサイズ感ですが、中にはベンチもあるので休憩する事もできます
ロープウェイを使って谷川岳に登った方が時間短縮にはなりますが、決して楽ではありません。ロープウェイから山頂までは体力が必要です
(くだりも結構きつかった・・・)
熊穴沢避難小屋 → 天 神 平 駅

熊穴沢避難小屋を過ぎると急だった登山道は緩やかになり、歩きやすくなります

道が平坦で、木道が設置されているのでさっきまでの急な下りと比べるともう天国のような歩きやすさでした
熊穴沢避難小屋から30分ほどでロープウェイ乗り場まで行く事ができます
ロープウェイを使わずに田尻尾根を利用して下山する場合の所要時間は1時間30分ほどです

翌日にも登山をする予定だったので体力を温存するべく、帰りはロープウェイを利用して下山しました(いいわけ)
ロープウェイは15分で麓まで運んでくれるので短い時間で谷川岳に登りたい人にとってもおすすめの手段です
往復でロープウェイを利用した場合、谷川岳山頂までの往復の所要時間は5時間ほどです

天神平展望台行き ロープウェイ+リフト | ロープウェイのみ | |
往復 | 大人:¥3500 子供:¥2000 | 大人:¥3000 子供:¥1500 |
片道 | 大人:¥2300 子供:¥1400 | 大人:¥1800 子供:¥900 |
※時期によって運休期間があるので必ず公式ホームページを確認してください
最寄りのコンビニ
登山口となる「谷川岳ロープウェイ」へのアクセスは関越自動車道・水上ICが最寄りになりますが、水上ICから登山口に向かう際に寄りやすいのがセブンイレブン群馬みなかみ町店です
立ち寄り湯
谷川岳ロープウェイの登山口から水上ICに向かうと温泉施設は結構ありますが、駐車場が狭かったりするので入りにくかったりします
そこでおすすめなのが「湯テルメ谷川」です
帰り道にはないのですが、駐車場が広く、露天風呂と3つの源泉を楽しむ事ができます
料金 | 大人:630円(中学生以上) 子供:280円(小学生) |
開館時間 | 12:00〜20:30(受付終了19:30) |
休館日 | 第3⽊曜⽇(祝⽇の場合は翌⽇) ※毎週木曜は清掃のため露天風呂利用不可 |
公式ホームページ | 湯テルメ谷川 |
終わりに
日本三大急登「西黒尾根」から登る谷川岳へのルート紹介でした
確かに急だった西黒尾根ですが、急峻な岩場は危険を感じるようなスリリングな場所もすくなく、登りやすかったです!(危険がないってわけじゃないので、ヘルメット着用がベター)
これからアルプスを目指している人のトレーニングとしてもおすすめです!
最後まで読んでいただきありがとうございました
ではまた!