そんなニッチなニーズに応えた寝袋が「さかいやスポーツ」がナンガに別注して作っているんです
本日は開業70年の老舗アウトドア用品店「さかいやスポーツ」がコアなユーザーのニーズに応えて作った寝袋を紹介します
この記事では「さかいやスポーツ」オリジナルで別注している寝袋3選の機能や特徴を徹底解説します
何かみなさんの寝袋選びの参考になれば嬉しいです
「さかいや」だけのナンガ・シュラフ(寝袋)がある
「さかいやスポーツ」だけのオリジナルシリーズは以下3つ
- オーロラライト1000DXハーフジップタイプ
- ネロライト UDD-5
- エレファントフットスリーピングバッグ100
便利さを削ってまで特化して作ってマニア必見のシュラフを3つ紹介します
詳しく見ていきましょう
オーロラライト1000DXハーフジップタイプ
軽量・コンパクトにこだわったハイスペックモデル!
ナンガオリジナルにはない1000DX
ナンガオリジナルでは900DXまでです
1000DXはオリジナルにはない「さかいや」をはじめとする別注だけのモデルとなっています
使用温度目安:マイナス25℃まで!
1000DXの想定対応温度はマイナス25℃〜となっています
ヨーロピアンノームでの表記がないので想定対応温度となっているんだと思いますがマイナス25℃を想定しているとしたらすごいスペックですね
厳冬期のアルプスなどの高山でも使用可能なモデルです
ハーフジップで軽量化・収納性にこだわったモデル
ジッパーは最低限の57cmにすることで軽量化させています
前まではジッパーはさらに短い50cmだったようですが、出入りの妨げにならないよう57cmに改良され、延長したそうです
重量は1400グラムありますが厳冬期のモデルとしては最軽量クラスと言えます
ちなみに、ナンガオリジナルのオーロラライト900DXの重量は1400グラムで同じです
750DXと比べてもそこまで変わらない大きさ!
生地
表地と裏地で異なる生地を使用しています
表地には20dnオーロラテックスを使用していて、裏地には20dnナイロンタフタが使用されています
リーズナブルな価格!
1000DXの価格は69,800円(税込)です
価格だけ見ると決して安い買い物ではありません
ですが、
少し前にナンガからLEVEL8シリーズが発売されて、それが現在の最上位モデルですが、価格は80,000円〜となっています
スペックに対しての価格で比べると1000DXの価格は高くはありません
1000DXはこんな人におすすめ
- 厳冬期のアルプスなどに登山に行く人
- ジッパーが短くなってでも軽量化させたい人
- 厳冬期に使えるシュラフをとにかくコンパクトにしたい人
- とにかく寒いのが苦手だけど冬キャンプに行きたい人
ネロライト UDD-5
軽さにこだわりつつ、マイナス5℃対応の3シーズン+α
さて、続いて紹介するのは3シーズン用のシュラフです
軽さにこだわりながら氷点下にも対応できるシュラフが欲しいとユーザーのニーズに応えて作られたネロライトです
UDDベースの寝袋
770FPのUDD(ナノ撥水加工処理済みウルトラドライダウン)の高品質なダウンを使用していて、
ダウンそのものに撥水加工がされているので水に強いのが特徴です
使用温度:マイナス5℃まで
UDDダウンが450グラム使われているネロライトは対応温度がマイナス5℃となっています
これなら平地であれば真冬でも使用が可能なスペックです
さらにインナーシーツやカバーを追加したり、ジャケットなどを着込むことでさらに寒い状況でも対応することもできるでしょう
本体重量700グラム!ハーフジップで軽量化でコンパクトに
マイナス5℃まで対応できる寝袋でありながら本体重量は700グラムと超軽量です
その秘密はジッパーが最低限になっていることです
オーロラライト450DX(下限温度マイナス5℃)は重量が865グラムです
ネロライトは700グラムなので165グラムも軽量です
UDD450DXの重量も825グラムなので比べても125グラム軽量です
ネロライトは他の同レベルのシュラフと比べてコンパクトになるのも特徴です
生地
軽量性に優れた15dナイロンの生地が使われています
懸念としてショルダーウォーマーとドラフトチューブがついていませんので冷気が入ってきてしまうことが懸念点です
先述した通り、ジッパーの長さが50cmと短いのでドラフトチューブはなくても大丈夫そうですが、ショルダーウォーマーがないので寝る時にはしっかりとドローコードを絞って冷気の侵入を防ぐ必要があります
しっかり対策できるようにしておきたいですね
ショルダーウォーマーとは、寝袋に入った時に肩周りの隙間を塞いで保温効果を高めるためにダウンが多く入っていて、体と寝袋の隙間を無くすことにより冷気を遮断するための機能です
出典:ナンガHP
ドラフトチューブとは、ダウン量が少なくなっているジッパー部分からの冷気を遮断するためにチューブ状にダウンが入れることにより保温力をキープするための機能です
リーズナブルな価格
ネロライトの価格は42,000円(税込)です
UDD450DXの価格は46,200円(税込)、オーロラライト450DXは45,100円(税込)です
1000DXと同様に同じスペックのシュラフと比べるとネロライトの価格はリーズナブルと言えます
ネロライトはこんな人におすすめ
- 冬でもインナーやカバーを駆使して乗り切るハイカー・キャンパー
- 氷点下で対応できるコンパクトな寝袋を探している人
- 軽量だけど保温力も譲りたくない人
エレファントフットスリーピングバッグ100
半シュラフ!?下半身だけのニッチな寝袋!
最後は今回紹介する中で一番ユニークなシュラフです
全長130cmの下半身用シュラフ
ダウンジャケットとの併用で使う
本体重量195グラム!極限まで軽量・コンパクトに!
ナンガのUDDに使われているダウンは通常770FPのダウンなのでそれよりもFPの高い810FPのダウンが使用されていてロフトもしっかり確保されるようになっています
スマートフォンと比べるとそのコンパクトさも分かりやすいですね
ダウンが透けるほど薄い生地・10Dマイクロリップストップナイロン
10Dマイクロリップストップナイロンを使用しているのも軽さの秘密
10dnは相当薄い生地ですが、リップストップナイロンによって強度も保たれています
オーロラライト、UDDBAGシリーズは15dの生地を使っています
エレファントフットはそれよりもさらに薄い生地が使われています
秋冬用のインナーとしてもアリ?
3シーズンはメインのシュラフとして使い、厳冬期ではインナーシュラフとして使うのもアリですね
厳冬期用のシュラフはそれだけで高価なので組み合わせることで寒さに対応するのも効果的です
価格
価格は29,700円となっています
使っている生地やダウンも少ないのでフルサイズのシュラフよりは安く買うことができますが、軽量化やコンパクトさによほどのこだわりがない限りはもう少し予算を出してでもフルサイズを買った方がいいかなー
というのが個人的な感想です
とはいえ、シュラフは寝る時以外に使うことはありません
出番が少ないシュラフを可能な限りコンパクトに抑えて、出番の多い防寒着をよりハイスペックなものにしたりするのは考え方によっては効果的ですね
こんな人におすすめ
- 山岳マラソンなどをする超人
- とにかく何よりも軽さが優先なULハイカー
- コンパクトさこそ一番のこだわり!な登山者・ハイカー
- ダウンジャケットとの組み合わせでのキャンプに挑戦したいマニア
まとめ・こんな人におすすめ
スペック
1000DX | Nero Lite UDD-5 | エレファント | |
快適温度 | -25℃(使用目安) | -5℃ | 5℃〜 |
下限温度 | – | – | – |
収納サイズ | φ20×36cm | φ14×28cm | φ8×24cm |
重量 | 1,400g | 700g | 195g |
価格 | 69,800円 | 42,000円 | 29,700円 |
こんな人におすすめ
- 厳冬期のアルプスなどに登山に行く人
- ジッパーが短くなってでも軽量化させたい人
- 厳冬期に使えるシュラフをとにかくコンパクトにしたい人
- とにかく寒いのが苦手だけど冬キャンプに行きたい人
- 冬でもインナーやカバーを駆使して乗り切るハイカー・キャンパー
- 氷点下で対応できるコンパクトな寝袋を探している人
- 軽量だけど保温力も譲りたくない人
- 山岳マラソンなどをする超人
- とにかく何よりも軽さが優先なULハイカー
- コンパクトさこそ一番のこだわり!な登山者・ハイカー
- ダウンジャケットとの組み合わせでのキャンプに挑戦したいマニア
おわりに
いかがでしたでしょうか
「さかいやスポーツ」でしか買うことのできない別注シュラフ・3選の紹介でした
紹介したシュラフは多くの人が便利に使えるものではないかもしれませんが、こだわって作られたマニアックなシュラフに魅力を感じてしまうのは私だけでしょうか
自身に合った寝袋を見つけてキャンプ・登山に出かけましょう
最後まで読んでいただきありがとうございました
何かみなさんの寝袋選びのヒントになれば嬉しいです