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登山記録【八ヶ岳・天狗岳】2月・雪山登山(厳冬期)東天狗岳からのビクトリーロード「青すぎる空」

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opoです(opo_85)

2月、厳冬期の八ヶ岳・天狗岳に登ってきました!

この記事では渋の湯から入り、黒百合ヒュッテで1泊、翌日に天狗岳に登頂するルート概要や見どころなどを紹介します!

雪山登山初心者の私にとっては山頂までの道のりで緊張の場面もありましたが、楽しんでくることができました!

2日目、絶好の登山日和となり、東天狗から西天狗岳に向かう道中は控えめに言っても最高!まさに「ビクトリーロード」でした!

これで私はまた雪山への魅力の虜になってしまいました・・・欲しい道具がまた増えてます・・・

八ヶ岳・天狗岳

左が東天狗岳、右が西天狗岳

双耳峰である天狗岳は二つのピークからなり、「西天狗岳」「東天狗岳」と呼ばれ、対照的な特徴を呈します。山頂部は300mほどの間隔を置いて東西に分かれ、東天狗岳の標高は2,640mで、西天狗岳の標高は2,645.8mです

日本二百名山に選定されているほか、信州百名山や甲信越百名山にも名を連ねています

八ヶ岳連峰は夏沢峠を境に南側を「南八ヶ岳」、北側を「北八ヶ岳」と呼びますが、天狗岳は北八ヶ岳の最高峰です

登山口情報:渋の湯までは除雪あり!雪道運転に自信のない人向け!

スタート地点の「渋の湯」は茅野駅から路線バスが運行し、四季を通じて登山者が訪れる人気の登山口です

渋御殿湯は宿泊ができる旅館あり、日帰り入浴も可能!(大人1100円)

ルート概要・コースタイム

今回の1泊2日のルート概要はこんな感じ

DAY1
渋の湯⇒(2時間45分)⇒黒百合ヒュッテ
DAY2
黒百合ヒュッテ⇒(15分)⇒中山峠
中山峠 ⇒(1時間5分)⇒ 東天狗岳
東天狗岳 ⇒(10分)⇒ 西天狗岳
西天狗岳 ⇒(55分)⇒ 黒百合ヒュッテ
黒百合ヒュッテ ⇒(1時間40分)⇒ 渋の湯

行動時間については体力によりますので参考程度にお考えください

初日は時間に余裕があるのでテント設営後、時間と天気次第でに「にゅう」を目指す予定にしていましたが・・・山頂を目前に撤退しました

その辺りも含めてさっそく見ていきましょう

渋の湯から黒百合ヒュッテへ

スタート地点となる渋の湯。7:30に出発です

旅館「渋御殿湯」の横を抜けていくと橋がかかっていて、渡ると登山道になります

思ったより揺れた橋。壊れることはないけど、一人ずつ通行した方がいいです

橋をわたる手前に登山届けを提出するための投函口があります

登山道に入ると早速の登り。つづら折りの登山道を登ります

黒百合ヒュッテまでは分岐が3箇所あり、いずれも休憩できるスペースがあります

気温は氷点下(この日はマイナス8℃)ですが、行動中は暑くなります

こまめな脱ぎ着をして汗をかかないようにしながら歩きましょう(汗が冷えると寒くなる)

行動していると暑いのに、気温は低いから顔など露出しているところは冷たかったのでバラクラバなどはあった方がいいです(日焼け予防にも)

渋の湯から黒百合ヒュッテまでは2時間45分で到着できました

今日のキャンプ地です

黒百合ヒュッテ

標高2,400m地点にある通年営業の山小屋です

営業期間通年
予約小屋泊:要予約(素泊まり7000円〜)
テント:不要(1人1000円・1張り500円)
チェックIN17時まで(冬季は16時まで)
公式HP黒百合ヒュッテ

小屋に入ると受付ができるので受付を済ませてからテントの設営をします

山小屋では小銭(100円玉とか500円玉)が不足していることが多いので、事前に用意しておくと受付や会計がスムーズにいきます

黒百合ヒュッテでテント泊!

小屋に沿ってテント場が広がっています(50張)

気温がマイナス15℃を想定していたので、私が持っているテントの中で一番信頼できるダンロップの山岳用のテントを持ってきました

ダンロップのドームテント。ダブルウォールで快適
水の提供について

冬季はテント泊利用者に水の提供はありません

ペットボトルを購入するか、雪を溶かして用意する必要があります

最高の贅沢「絶品カレーライス」

テントの設営が終わったら、今回の一番贅沢「小屋でランチ」です

私はカレーライスを注文したんですが、めちゃくちゃ美味しかったです!

多分、いたって普通のビーフカレーですが、山の上で食べることで「絶品」になっていました!また食べたい・・・

黒百合ヒュッテの名物は「ビーフシチュー」

絶品だったカレーですが、実は黒百合ヒュッテの名物といえば「ビーフシチュー」

ゴロゴロとしたビーフはとろとろに柔らかくなっていて最高に美味しい!(友人談)

ハイカーはこのビーフシチューを求めて黒百合ヒュッテに訪れるんだとか・・・

テント泊の人でも食事を楽しむことができます

受付時間は10時〜14時です

のんびり「にゅう」までハイキングのはずが山頂を目の前に撤退

小屋で食事を済ませ、設営が終わったのが13時、天狗岳を登るのは翌日だったので初日は「にゅう」までハイキングをすることに

にゅう

にゅうは北八ヶ岳にある標高2,352mの山で、黒百合ヒュッテからの所要時間はコースタイムで約2時間20分です(無積雪のコースタイムです)

山名は、刈り取り後の稲を円柱形や円錐形に積み上げる稲わらの「にう」が語源とされているそうです

にゅうを目指す途中の展望地から望む天狗岳

順調に「にゅう」に向かっていたのですが、進むにつれて雪が深くなり、踏み跡が残っている場所でもズボッとハマるように。体力も削られ、時間の余裕もなくなってきたため撤退しました

にゅうに続く登山道。雪深かった

「にゅう」は行ってみたいのでいつかリベンジします!

テント場にもどってからの吹雪!

にゅうを諦め、テント場まで戻る頃にはチラホラと雪が舞い始めていました

雪を溶かして水を確保したり、夕食の支度をしていると雪は強く降り始め、やがて吹雪に・・・

一晩で15cmくらいは積もりました

2日目・雪→晴れ!天狗岳へ!

前夜の吹雪で翌日の天狗岳は無理かなとも思っていたのですが、予報は「晴れ」

朝の7時を過ぎる頃には明るくなってきて晴れ間が見え始めました

雪で登山道はどうなっているか分からないし、天気も晴れるかはまだ分からないけど、とりあえず行けるところまで行くことにします

朝8時、マイナス16℃!晴れてからが一番冷え込んだ!

晴れ始めると気温が下がり、気温はマイナス16℃!

私がこれまでキャンプをした中で最も寒かったです

(でもテントの中ではぬくぬくで眠れました)

外に出しておいたトレッキングポールも凍りつく世界

黒百合ヒュッテから東天狗へ!

テント場で感じた天気の不安は一瞬で吹き飛びました

黒百合ヒュッテから中山峠に着く頃には快晴に!(これが八ヶ岳ブルーってやつか!)

寝袋や食料など必要のない装備はテントにデポ(置いてくること)し、身軽な状態で山頂を目指します

天狗岳を目指す道中。雲海が見えました

前夜の吹雪は山を真っ白に染め直し、自然が作り出す造形に見惚れて進むのが遅くなります

サンゴみたいな樹氷。空とのコントラストがすごかったです

東天狗までの急登は緊張の場面あり

中山峠を過ぎたところから勾配は急になり、ピッケルを片手にしっかりとアイゼンを効かせて歩きます

黒百合ヒュッテから1時間5分、東天狗岳に到着です!

東天狗岳の山頂標識
東天狗岳山頂から望む八ヶ岳の山々と、奥には南アルプスも

東天狗岳から目指すは「西天狗岳」

東天狗岳は山頂のスペースは狭め。休憩するなら西天狗岳の方がおすすめです。景色を楽しみ、記念写真を済ませたら西天狗岳に向かってしまいましょう!

東天狗岳から西天狗岳までは直線距離で300mほど離れています

西天狗岳まではもうビクトリーロード!

東天狗岳に到着した時には強く吹いていた風も無風に。太陽の日差しで暖かさを感じながら西天狗岳山頂を目指します

無風の中、ピーカンの登山道はビクトリーロードでした!(東天狗岳からの所要時間は10分ほど)

山頂まではだんだんと勾配が急になりますが、長くはないので一気に登り切ってしまいましょう!

絶景を撮るならいいカメラで

せっかく山に来たのであれば絶景を撮影したいものです

私も10年以上前に購入したオンボロ一眼を引っ張り出しています

これからカメラを始めたいのであればまずはレンタルがおすすめです

カメラは購入しようと思ったら数万〜数十万かかりますし、レンズなどもいいものを揃えようと思ったら数十万になります

だったらまずはお試しレンタルで。気になるカメラを使ってみたり、レンズを試してみたり(買うのはそれからでも遅くありません)

「ナニワレンタル」なら最短3日から1ヶ月以上の長期までレンタルが可能です

ナニワレンタルを詳しくみてみる

無風の山頂!最高の瞬間!西天狗岳山頂

黒百合ヒュッテからはおよそ1時間15分!最終目的地である西天狗岳に到着です!

山頂からは硫黄岳や阿弥陀岳、赤岳など南八ヶ岳を代表する山々の景色を楽しむことができました!

黒百合ヒュッテに下山・撤収

西天狗岳から東天狗岳側の景色。こっちもまた絶景

黒百合ヒュッテまでは東天狗岳の山頂を通らずに山腹を迂回して下山します

もくもくと雲が迫ってきていたので山頂に到着したタイミングもぴったりでした

西天狗岳から黒百合ヒュッテまでは55分ほどで下山することができました

黒百合ヒュッテで昼食を済ませ、撤収したら渋の湯まで下山します

おすすめ行動食「カモシカオリジナルやまめし」

昼食はカモシカスポーツオリジナルの「やまめし」

そのまま食べることもできるので、いつも一つは持っていきます

おすすめは「塩味」で、フリーズドライスープに入れて食べると絶品です

下山は静かすぎる樹林帯歩き・春はまだ先

静かな森の中を歩きます

1年で一番厳しい季節、まだ鳥の鳴き声などは聞こえませんでした。雪は音を吸収するのでいつも以上に静かな森の中を歩きます

雪の量にもよるとは思うので一概にはいえませんが、雪が深かったのでアイゼンの方がしっかりとグリップしてくれて歩きやすかったです

黒百合ヒュッテから渋の湯までは約1時間40分(休憩込み)

無事に渋の湯まで下山することができました!

マイナス15℃・厳冬期の登山テント泊の装備

今回の天狗岳の装備はこんな感じでした

食料や燃料、水などを抜いたベースウエイトは 9.7kgでした

装備はできるだけ軽くしたいですが、マイナス15℃でのテント泊は初めてなので「寒さ」を感じないように過保護なくらい装備となりました

その結果、現状ではこのくらいの重量となりましたが、マイナス15℃でもテント内では寒さを感じることなく過ごすことができました

「山と道」の代表、夏目彰さんが山と道JOURNALSで紹介していた厳冬期の八ヶ岳を想定した雪山装備のベースウエイトが6.63kgでした(驚愕・・・)

紹介記事はこちら

そこまで軽量化するには予算も経験かかりそうですが、体力がない私もベースウエイト7kg台前半までできればと目標にしています(あと2キロちょい・・・)

テント:ダンロップVS-12

使用したテントはダンロップのVS-12です

ダブルウォールのドームテントは居住性がよく、寒さや天候などに不安のある時に使っています

ダブルウォールなので重いですが、快適さを優先させたい時に使っています

寝袋:ナンガ・オーロラライト600DX / イスカエアドライト140

私の冬用寝袋「オーロラライト600DX(さかいや別注)」

マイナス16℃(外気温)まで冷え込みましたが、オーロラライト600DXにインナーとしてイスカ・エアドライト140を入れてぬくぬくでした

この2つを組み合わせるとダウン量が740gになるのでもう少し寒い環境でも使えそうです

クッカー・バーナー:MSR ウィンドバーナー

雪を溶かして飲み水の確保をするためにバーナーはMSRウィンドバーナーを持って行きました

ウィンドバーナーは熱伝導がいいので燃費が良く、クッカーの容量も1Lほどなので1度でたくさんの水を作ることができたので省エネにできました

最寄りのコンビニ

関東・首都圏から向かうなら

関東・首都圏から渋の湯に向かう場合、中央自動車道・諏訪南ICから一般道を走ります

諏訪南ICを下りてすぐにファミリーマート諏訪南インター店が最寄りのコンビニです

名古屋・長野方面から向かうなら

名古屋や長野方面から渋の湯に向かう場合、中央自動車道・諏訪ICから一般道を走ります

諏訪ICのの周辺にはコンビニはたくさんありますが、セブンイレブン茅野堀店が渋の湯から一番近いコンビニになります

立ち寄り湯

登山口に渋御殿湯があり、入浴することができます

日帰り入浴の利用料金は1,100円です

下山してそのまま入浴できるので土日は混み合います

その場合はちょっと離れた日帰り温泉施設で汗を流した方がゆっくりできます

もみの湯はリーズナブルでおすすめ!

渋の湯からは30分ほどかかってしまいますが、もみの湯はおすすめの温泉施設です

料金が650円とリーズナブルで、大浴場と露天風呂、サウナまであるのでゆっくりと疲れを癒すことができます

もみの湯

料金大人:650円 子供:300円
開館時間AM10:00~PM 9:30(最終受付PM 9:00)
休館日第3水曜日(祝祭日の場合は翌日)
施設大浴場/露天風呂/サウナ/リフレッシュルーム/大休憩室完備
2023年3月調べ

北八ヶ岳に登った後はもみの湯に寄ることが多いです

おわりに

厳冬期の八ヶ岳・天狗岳に登ってきた登山レポートでした!

最高の天気に恵まれて登ることができてますます雪山にハマりつつあります

危険も多い雪山ですが、慎重に楽しみたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました

ではまた!

ABOUT ME
opo85
キャンプ、登山、釣り、ウインタースポーツなどアウトドアが大好きな30代。小さい頃から大好きだったキャンプを中心にアウトドアを楽しんでいます。
パタゴニア

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