軽量で背負い心地のいいバックパックを探している

軽量なバックパックはたくさんありますが、その全てが「軽量で背負いやすい」バックパックではありません。

今回は軽量なのに背負いやすかったバックパック「DURSTON Wapta 30」を紹介します。

DURSTONとは

DURSTON(ダーストン / Durston Gear)は、カナダ・ロッキー山脈(ゴールデン)を拠点とする新鋭のウルトラライト(UL)ガレージブランドです。
長年のスルーハイカーであり、元環境生物学者という経理を持つDan Durston(ダン・ダーストン)氏によって設立され、バックパックやテント、トレッキングポールなどを扱うブランドです。

Wapta 30の主な特徴

Wapta 30は新素材「ALUULA Graflyte™」が生地に採用され、防水性、耐久性、耐摩耗性に優れたバックパックです。
Mサイズで520gと軽量ながらヒップベルトを備えていることで腰に荷重を分散でき、フレームレスのバックパックですが安定して背負うことが可能で、背面にはメッシュパッドが熱溶着されており、汗による不快感を軽減できるよう通気性が確保されています。
メインコンパートメントは約30L(M:30L、L:32L)、それに加え、サイドポケットやフロントポケットなどを合わせて約15Lの容量があり、Y字のトップストラップやデイジーチェーンがあることで拡張可能になっています。
背負ったままでアクセスが可能なショルダーストラップに設けられたメッシュポケットやヒップベルトポケット、ボトムポケット、サイドポケットもあることで、行動し続けられるよう設計されたバックパックです。

Wapta 30スペック

項目DURSTON Wapta 30
容量M:30L
L:32L
重量M:520g
L:540g (495g実測値)
素材メイン:ALUULA Graflyte™ V-98
デイジーチェーン:ALUULA Durlyte™ HH-190
背面長サイズM: 41 – 48 cm
L: 47 – 55 cm
推奨荷重12kg
メインアクセスロールトップ式
ハイドロレーションスリーブなし
機能・人間工学に基づくS字シェイプのショルダーストラップ
・取り外し可能なヒップベルト
・ヒップベルト左右に大きなジップポケット
・V字型トップストラップ
・耐久性の高いALUULA Graflyte™を使用したボトムポケット
・左右のショルダーストラップにストレッチメッシュポケット
・熱溶接されたエアメッシュ ストリップ(背面のパッド)
・レーザーカットされたディジーチェーン
・デュアルストラップクロージャー(サイドコンプレッション

お気に入りポイント / 気になったところ

  • 「ALUULA Graflyte™」生地の使用により軽量ながらも高い耐久性
  • テント泊装備がパッキングできる30L+αの容量
  • フレームレスで軽量ながら腰荷重で背負うことのできる構造(ヒップベルトは取り外し可能)
  • 背面のメッシュパットによる通気性
  • 容量のあるフロントポケットとサイドポケット
  • バックパックを下ろすことなくアクセス可能なヒップベルトポケット&ボトムポケット&ショルダーポケット
  • ディジーチェーンによる拡張性の高さ
  • ショルダーパッドは薄いため、軽量装備が基本(パックウエイトが重いと痛くなる)
  • デイジーチェーンの個々の孔が小さめでベルトが通せない(バンジーコードは可)

使用レビュー

軽量なのに「腰荷重」で背負えるから快適

本国公式サイトの公称値はMサイズ520g、Lサイズ540gですが、実際に計測してみると実測値で495gでした。フレームレスのバックパックで500gを切るようなモデルは多くありますが、軽さに特化したバックパックのウエストベルトは行動中にバックパックがバタつくの抑える程度のシンプルな作りになっているモデルが多い中、Wapta30は腰荷重で背負うことのできるバックパックです。

実際に背負ってみると、フレームレスのバックパックながらフィット感は高く、背負い心地が良かったです(想定していた以上に背負いやすかったのでびっくり)。ショルダーハーネスは人間工学に基づくS字シェイプ設計になっているため肩にしっかりとフィットします。

30Lのバックパックとしてはパッド厚が少し薄いかなと思ったのですが、幅があるため肩にかかる荷重を分散、さらに先述したウエストベルトにより腰にも荷重分散できるため荷重バランスがよく長時間背負うことができました。

腰に荷重を載せられるヒップベルト(取り外しも可能)

重荷を背負うことを想定した登山用のバックパックと比べればショルダーパット厚は薄いため、公式ページでは推奨荷重は12kgまでとなっていますが、12kgは個人的に限界値かなと感じました。

背面のメッシュパッドが汗溜まりを軽減、通気性もある

Wapta30にはメッシュパットがあるため、発汗中の不快感を軽減させてくれます。ULバックパックは極限までシンプルにすることで軽量化を図っているため、背面のパッドを廃しているモデルも多く、行動中の背中の汗蒸れや汗溜まりによる不快感がつきまといます。

メッシュパッドがあることで多少の通気性と汗溜まりを軽減してくれ、背中に感じる汗の不快感はゼロにはならないまでも、あるとないとでは大違いでした。

高耐久の素材で丈夫

Wapta 30のメイン生地に採用されているのは「ALUULA Graflyte™(アルーラ・グラフライト)」という全く新しい素材です。
聞き慣れないのも当然で、発売当時、この生地をバックパックに使用したのはWapta 30が世界初でした(現在はPAAGO WORKSのバックパックなどにも使われています)。

高耐久で防水性も高いため、ハイマツ帯の狭いと登山道や、渓流釣りの藪漕ぎも気にせず行えました。

ALUULA Graflyte™は、耐久性に優れた防水フィルムと極めて頑丈なUHMWPE繊維(超高分子量ポリエチレン。「ダイニーマ」の呼称でも知られ、DCFやDCH、Ultraファブリック等にも用いられる素材)を融合させて作られています。
超軽量でありながら最高レベルの防水性・耐久性・耐摩耗性を誇るだけでなく、レーザー加工による微細な穴あけに対応し、リサイクルも可能という、これまでにない革新的な特性を備えた新素材です。

超軽量・高耐久素材「Ultra 200X」の目付(生地の重さ)が133 gsmであるのに対し、ALUULA Graflyte™の同等強度にあたる「V-98」はわずか98 gsmと、さらに軽量化されています(Ultra 200Xも極めて優れた生地であり、強度や特性の単純比較はできないため、一概にどちらが勝っているとは言えません)

ALUULA Graflyte™最大の特徴は、独自の融合プロセスにより、通常の生地製造(DCFやUltraファブリック等)で不可欠な接着剤を一切使用していない点にあります。接着剤を使わないことで重量増加を抑えられるだけでなく、経年劣化による剥離や性能低下を防ぐことができる素材です。

テント泊装備もパッキング可能な容量と拡張性

Wapta30はMサイズで30L、Lサイズで32Lの容量があり、サイドポケットやフロントポケットなど合わせてプラスで約15Lの容量があるため、フル活用することで約45Lほどの容量になります。このサイズであればテント泊装備をパッキングすることも可能です。

さらに吹き流しが長いため、食料の増減にも対応可能で、長期縦走や、ロングトレイルハイキングにも対応しやすくなっています。

30Lという容量は日帰りにしては少し大きめのバックパックと言えますが、サイドコンプレッションを利用することで荷物が少ない時でもバックパック内で荷物が動いてしまうことを防ぎ、安定して背負うことができます。

長い吹き流しに加え、デイジーチェーンやトップベルトでさらに拡張も可能です。デイジーチェーンは穴が小さく、通せるのはバンジーコードや紐に限られますが、アイデア次第で装備をくくりつけることができます。

デイジーチェーンを使いトレッキングポールを取り付け
トップベルトはV字でマットを安定して取り付けできる

背負ったままで必要なものを取り出せる各ポケット

バックパックを下ろすことなく行動中に必要なものを収納しておくことができます。

ショルダーハーネスのポケットは700mlまでのボトルが入るサイズで、左右にあるため、片側にはボトル、反対側にスマートフォンなどを入れておくことができ便利でした。

行動食はヒップベルトポケットに入れておくことができます。思ったよりも収納力があるため、左右合わせれば結構な容量の行動食を入れておくことができました。ヒップベルトは取り外しが可能で、必要なければ取り外して使えます。

サイドポケットには1Lのボトルが2本入るほどの大きさで、トレッキングポールや傘などもいれておけます。ボトムポケットはレインウェアやウィンドシェルなどが入り、1日に長距離を歩くロングディスタンスハイキングを意識して設計されていることが伺え、バックパックを背負ったまま長時間歩くことができる設計になっています。背負ったまま休憩することの多い自分にとって背負ったままでアクセスできる各ポケットは非常に使いやすかったです。

ボトムポケット

まとめ

「軽さ」を優先させたバックパックは快適性や機能を犠牲にし、軽量化していることも多いですが、Wapta30は軽さを実現しつつ、快適に背負うことができるバックパックでした。

軽量な装備で登山やハイキングを楽しみたい人にとっておすすめのバックパックです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。ではまた。

ABOUT ME
opo85
キャンプ、登山、釣り、ウインタースポーツなどアウトドアが大好きな30代。小さい頃から大好きだったキャンプを中心にアウトドアを楽しんでいます。
パタゴニア