冬にキャンプに行くのは魅力がいっぱいですが、寒さ対策は必須です
夜に安心して眠るためには冬用の寝袋(スリーピングバッグ)があると安心ですよね
そんな悩みを解決してくれる冬用の寝袋を紹介!
この記事では登山にも使用可能なナンガの冬用のマミー型寝袋を紹介しつつ、スペックの違いを比較・解説します
(記事内で紹介しているスリーピングバッグの値段は2023年1月時点での税込価格です)
ナンガについて
ナンガの歴史
ナンガは1941年に布団の製造を始めたことが原点です
1988年にNANGAの原点となる寝袋の縫製を開始
1995年から社名がナンガに変更
「ナンガ」という名はヒマラヤ山脈の世界9位の高峰ナンガ・パルバットに由来している
ナンガの歴史についてさらに詳しく知りたい人はナンガホームページをご覧ください
ナンガのスリーピングバッグは初心者にもおすすめ!
ナンガの寝袋は初心者にもおすすめなんです
- 品質(安全性・製造技術)
- 保証
- 実際に使っていて自信を持っておすすできる体験
品質(安全性・製造技術)
中国産のダウンが主流になっている中、ナンガのダウン製品はスペイン産のホワイトダックダウンだけを使用しています
以前はスペイン産だけではなく、フランス産やハンガリー産などのダウンを混ぜて「ヨーロッパ産」としていましたが、スペインの生産者の飼育体制、環境・設備の充実さからスペイン産に統一されました
ナンガのスペイン産ダウンについて詳しくはこちら
ナンガのダウンは国内で洗浄・精製されているため、羽毛本来の温湿度調整機能が非常に高く、特有の臭いの少ないダウンです
国内洗浄「河田フェザー」
ナンガホームページより
NANGAが使用する羽毛は、羽毛加工メーカー『河田フェザー』で洗浄加工されます
天然の水鳥の原毛には目に見えないホコリや汚れが付着していて、そのままにしておくと保温性能の劣化や菌などが発生する原因にもなってしまいます
河田フェザーは1891年に創業し、日本で初めてスキー&タウンユースのダウンウエアを製造した羽毛専業メーカーで、圧倒的な技術力で国内シェアナンバー1を誇る企業
環境、優れた技術、そして人の手作業を駆使してキレイな羽毛が生み出されています
そんな河田フェザーで洗浄されているダウンは安心の品質です
職人の手で縫製される製造技術
ナンガホームページより
徹底した洗浄を行い、縫製も熟練された職人の手によってすべて国内で仕上げられています
永久保証
質の高いダウンの使用、圧倒的な技術力で洗浄されたダウン、職人の手で縫製される製造技術
製品には絶対の自信があるからこそ永久保証として形になっています
永久保証とは無償での修理の保証ではなく、ナンガのダウン製品については期限がなく修理の対象となっています
充実したアフターサービス
ナンガはアフターサービスが充実しているのも魅力!
永久保証の他にも様々なサービスがあります
- 古くなった寝袋を仕立て直し(古くなった寝袋を復活)
- 羽毛増量(使っている寝袋をパワーアップ)
- 寝袋のクリーニング(定期的なメンテナンスで品質を維持)
全て有料にはなりますが、こういったサービスが豊富なのは初心者から経験者まで安心ですね
アフターサービスについて申し込みや詳しくはナンガホームページより確認ください
実際に使っている体験
私自身が実際に使っているのもナンガのスリーピングバッグです
実際に使っていて快適に眠ることができている体験があるからこそおすすめしたいスリーピングバッグです
ナンガのスリーピングバッグがおすすめな理由はこちらの記事でも詳しく解説をしています
ナンガ・4シーズン用(冬用)寝袋・9種類
ナンガの寝袋ラインナップの中で4シーズン用の寝袋とされているのは以下の9種類となります
冬用スリーピングバッグは大きく2種類:オーロラライトとUDD BAG
2023年1月時点でナンガのスリーピングバッグ(冬用のマミー型)は大きく2種類、
オーロラライトとUDDBAGです
オーロラライト | UDD BAG |
---|---|
LEVEL8 -23 オーロラライト LEVEL8 -13 オーロラライト オーロラライト 900DX オーロラライト 750DX オーロラライト 600DX | LEVEL8 -20 UDD BAG LEVEL8 -10 UDD BAG UDD BAG 810DX UDD BAG 630DX |
オーロラライトDX
UDD BAG DX
オーロラライトとUDD BAGの違いについて詳しくはこちらから
LEVEL8
ナンガのスリーピングバッグのラインナップに加わった新しいシリーズ
レベル8はナンガのスリーピングバッグの中でもかなりハイスペックで、厳冬期の極地や高山で使うために開発されたもの
レベル8は全4種類で、オーロラライトとUDDがベースになって作られています
レベル8シリーズの詳細や違いについてはこちらから
スペック比較:対応温度順
冬用モデルのスリーピングバッグのスペック比較です
対応温度順になっています
(リストは横にスクロールできます)
モデル名 | 快適温度 | 下限温度 | 収納サイズ | 重量 | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
LEVEL8 -23 オーロラ | -13℃ | -23℃ | φ21 × 41cm | 約1,670g | ¥96,800 |
LEVEL8 -20 UDD | -11℃ | -20℃ | φ21 × 41cm | 約1,540g | ¥94,600 |
オーロラライト900DX | -10℃ | -19℃ | φ21 × 41cm | 約1,400g | ¥69,300 |
オーロラライト750DX | -8℃ | -16℃ | φ19 × 31cm | 約1,280g | ¥63,800 |
LEVEL8 -13 オーロラ | -8℃ | -13℃ | φ17 × 31cm | 約1,260g | ¥82,500 |
UDD 810DX | -7℃ | -13℃ | φ19 × 31cm | 約1,260g | ¥66,000 |
UDD 630DX | -5℃ | -10℃ | φ17 × 31cm | 約1,045g | ¥57,200 |
LEVEL8-10 UDD | -5℃ | -10℃ | φ17 × 31cm | 約1,140g | ¥80,300 |
オーロラライト600DX | -4℃ | -11℃ | φ17 × 31cm | 約1,100g | ¥58,300 |
用途に合わせたモデル
保温力を重視するなら:快適使用温度マイナス10℃〜

通常のキャンプ場で使うにはオーバースペックすぎなくらいのハイスペックなスリーピングバッグ
厳冬期の山岳地帯での使用や北海道などの寒冷地での使用に適しています
- 厳冬期の3000m級の山岳地帯での使用をする人
- 北海道などの特に気温の低い地域でキャンプをする人
- 絶対に寒さを感じたくない人
LEVEL8 -23オーロラライト
この記事で紹介しているナンガのスリーピングバッグの中で最もスペックの高い寝袋です
下限温度がマイナス23℃という驚異的なスペックで、極地での使用や厳冬期のアルプスでの使用も可能
通常のキャンプで使うにはスペックが高すぎますが、絶対に寒い思いをしたくない人や東北地方や北海道でキャンプをする人ならこれがあれば安心
ただし、価格がすごく高いので予算に余裕のある人向け
スペックと価格や重量のバランスを見るとこのスリーピングバッグを選ぶメリットがある人は限られてきます
ハイスペックすぎてうま味を感じられる人は少ないでしょう
LEVEL8 -20 UDD BAG
レベル8-23オーロラライトに次いでハイスペックなスリーピングバッグ
このスリーピングバッグもレベル8-23オーロラライトと同様にハイスペック・ハイプライスすぎて予算に余裕のある人向け
オーロラライト900DX
冬用で保温力を重視する中でコスト面でも優秀なのがオーロラライト900DX
快適使用温度がマイナス10℃、下限温度マイナス19℃なので申し分なし
LEVEL8 -20 UDDの価格が94,600円に対してオーロラライト900DXは69,300円なのでかなりリーズナブル(それでも高価ですけど)
スペックを比較してもそこまで大きな差はないので900DXでも十分と言えます
保温力重視のスリーピングバッグ:スペック比較
レベル8-23オーロラ | LEVEL8 -20 UDD | オーロラライト900DX |
快適温度:-13℃ 下限温度:-23℃ 収納サイズ:φ21 × 41cm 重量:約1,670g 価格:¥96,800 | 快適温度:-11℃ 下限温度:-20℃ 収納サイズ:φ21 × 41cm 重量:約1,540g 価格:¥94,600 | 快適温度:-10℃ 下限温度:-19℃ 収納サイズ:φ21 × 41cm 重量:約1,400g 価格:¥69,300 |
携帯性と保温性のバランスをとるなら:快適使用温度マイナス6℃〜

携帯性と保温性のどちらもバランス良く重視したい人向け
使用温度はマイナス6℃以上なので本州のキャンプ場であればこのスペックでも十分すぎるくらいです
- 厳冬期の2000m級の山岳地帯での使用をする人
- 携帯性も優先させたい人
- 保温性も欲しい人
LEVEL8 -13 オーロラライト
快適使用温度はマイナス8℃ありながら重量は1260gと軽量なレベル8-13オーロラライト
同スペックのスリーピングバッグと比べて収納サイズもφ17 × 31cmとコンパクトなので保温力とのバランスを考えながらもコンパクトさにもこだわりたい人にはおすすめのモデル
価格は高いのでお財布との相談にもなってしまいますが、予算が許せるならアリなスリーピングバッグです
オーロラライト750DX
オーロラライト900DXと同様にスペックに対して価格がリーズナブルなのが魅力のオーロラライト750DX
重量、収納サイズは若干重く、大きくなってしまいますが、それでも十分軽量・コンパクトです
UDD 810DX
ダウンに撥水加工されているUDDBAG810DXはカバーが必要になってくるので初心者向きというよりは経験者向けのスリーピングバッグです
重量は1260gでオーロラライトより20g軽量ですが、使用時にはカバーが必要なことを考えると総合的にはオーロラライト750DXの方が使いやすくリーズナブルと言えます
バランス重視のスリーピングバッグ:スペック比較
LEVEL8 -13 オーロラ | オーロラライト750DX | UDD 810DX |
快適温度:-8℃ 下限温度:-13℃ 収納サイズ:φ17 × 31cm 重量:約1,260g 価格:¥82,500 | 快適温度:-8℃ 下限温度:-16℃ 収納サイズ:φ19 × 31cm 重量:約1,280g 価格:¥63,800 | 快適温度:-7℃ 下限温度:-13℃ 収納サイズ:φ19 × 31cm 重量:約1,260g 価格:¥66,000 |
収納性・軽量さを重視するなら

保温力よりも重量や携帯性を重視させたい人向け
携帯性重視ですが、保温力は氷点下でも対応可能なモデルですのでテントでのキャンプなら問題なく使えます
保温力は他のモデルと比べて劣りますが、インナーやカバーで対策をすれば山岳での使用も可能
- 厳冬期の2000m級の山岳地帯での使用をする人(要対策)
- 携帯性を優先させたい人
- 装備を軽量にしたい人
LEVEL8-10 UDD
重量は1140gとこのクラスで格段軽量なわけでもなく、価格はべらぼうに高いので正直あまりおすすめできるポイントが見つからないスリーピングバッグです
このスリーピングバッグを選ぶのであればこれから紹介するオーロラライト600DXかUDDBAG630DXを選んだ方がコスト的にもおすすめです
オーロラライト600DX
紹介している寝袋の中では使用温度のスペックは1番劣るのがオーロラライト600DXです
ですが快適使用温度がマイナス4℃なので氷点下での使用にも十分対応できるモデル
実際に使っていて感じたことなどはこちら
UDD 630DX
重量を優先させるならUDD630DX
紹介しているラインナップの中で最も軽量で1045g
快適使用温度はマイナス5℃なので氷点下でも対応可能です
カバーが必要なことを考えるとオーロラライト600DXに軍配が上がりそうです
収納性・軽量さ重視のスリーピングバッグ:スペック比較
LEVEL8-10 UDD | オーロラライト600DX | UDD 630DX |
快適温度:-5℃ 下限温度:-10℃ 収納サイズ:φ17 × 31cm 重量:約1,140g 価格:¥80,300 | 快適温度:-4℃ 下限温度:-11℃ 収納サイズ:φ17 × 31cm 重量:約1,100g 価格:¥58,300 | 快適温度:-5℃ 下限温度:-10℃ 収納サイズ:φ17 × 31cm 重量:約1,045g 価格:¥57,200 |
おすすめのスリーピングバッグは?
コストで考えるならオーロラライトかUDD BAG
これまでの解説と比較表を見ていただけると分かるのですが、レベル8シリーズはスペックも高いですが価格も高いです(それに見合うスペックではありますが)
正直ここまで高いスペックが必要な人は多くありません
スペックとコストのバランスを考えてトータルで見るとオーロラライトかUDDBAGがおすすめです
さらにどちらかに絞るならカバーなしでも使用することができるオーロラライトがおすすめです!
最終的に1番おすすめなのはカバーいらずのオーロラライト!
UDDBAGはダウンに撥水加工をして水濡れへの対策がされていますが、撥水は防水ではありません
結露が発生しやすい冬にはカバーをする必要があります
オーロラライトは防水性の高い生地が使われているのでカバーをしなくても使用できることから初心者からベテランまでおすすめできるスリーピングバッグです
キャンプがメインの人にはオーロライト600DX!
キャンプがメインならオーロラライト600DXで十分です
快適使用温度はマイナス4℃、下限温度マイナス11℃ありますので雪中でのキャンプにも対応できます
収納サイズがφ17 × 31cmなので冬用のスリーピングバッグとしてはかなりコンパクトなのも魅力!
オーロラライト600DXを使ってマイナス10℃ほどの環境でのキャンプ(暖房なし)でも問題なく眠ることができました
保温力も考えるならオーロラライト750DX
600DXの保温力では不安があるって人には750DXがおすすめ
快適使用温度がマイナス8℃になるので600DXの倍です
快適使用温度が倍にになるのに価格はそこまで差がないので、予算が許すなら750DXにする価値はあります
テント内で暖房器具を使う人にはオーバースペックになるかもしれません
暑くてスリーピングバッグの中には入っていられないかもしれませんが、寒さに不安のある人には750DXなら安心です
おわりに
ナンガの冬用スリーピングバッグの紹介でした
この記事があなたに合った寝袋を探すヒントになれば嬉しいです
最後まで読んでいただきありがとうございました